シリーズAスタートアップが「フルサイクルエンジニア」を募集している理由
株式会社ランプのCTOのanyushuです。
このたび2025年5月にシリーズAの資金調達を完了し、絶賛エンジニア採用活動中です。
現在募集している職種は「フルサイクルエンジニア」です。
なぜ「フルスタック」ではなく「フルサイクル」なのか、そしてなぜシリーズAのスタートアップがこのような職種を募集しているのかをお話ししていきます!
そもそも「フルサイクルエンジニア」とは?
開発の全てのフェーズに関わるエンジニアを指します。
具体的には、要件定義、設計、実装、テスト、デプロイ、運用・モニタリングまでを一貫して担当することが求められます。
「フルスタック」との違い
似たような言葉で「フルスタック」があります。
「フルスタックエンジニア」とは、開発においてフロントエンド(ユーザーインターフェース)からバックエンド(サーバーやデータベース)まで、幅広い技術領域を一人で担当できるエンジニアのことを一般的には指します。
一方で「フルサイクルエンジニア」は、技術領域にとどまらず、開発プロセス全体に関わることが求められます。
ユーザーのニーズを把握し、ビジネスの要件を理解し、開発から運用までの全てのフェーズにおいて責任を持つことが期待されます。
なぜ「フルサイクルエンジニア」なのか?
一言で言えば「スタートアップだから」です。
スタートアップは、限られた時間とお金のなかで、迅速にプロダクトを開発し、ユーザーに価値を提供する必要があります。そうでなければ、競争に負けたり、資金が尽きてしまいます。
- 何のために開発をしているのか
- どのような価値を提供すればよいのか
- どのように開発を進めるべきか
を理解したエンジニアが開発の全てのフェーズに関わることで、より迅速かつ効果的にプロダクトを進化させることができます。
また、リソースが限られているので、そもそも人数が少ないのが現実です。
そのため、各フェーズに特化した専門家を揃えることが難しいという事情もあります。(正直、これが一番の理由かもしれません)
デメリットや課題は?
もちろんデメリットや課題もあります。
- 専門性が弱くなる可能性
- 各領域の深掘りがしづらくなるリスク
- 学習コスト・負荷が増大する可能性
- 幅広い知識を求められるため
- チームの規模が大きくなると、コミュニケーションコストが増える可能性
- 情報共有や意思決定が複雑化するため
ただし、こうした課題も、意欲的な学びやチームの工夫によって乗り越えられると考えています。
どのような人が向いているのか?
これまでの話を踏まえると、たくさんのスキルや経験が必要なように思えるかもしれません。
が、私が考える「フルサイクルエンジニア」は「フルサイクルに関わろうとする意欲があり、学ぶ姿勢を持っている人」です。
もちろんスキルや経験はあったほうが望ましいですが、全ての領域に精通している必要はないと考えています。
また、自分のことを「フルサイクルエンジニア」と思っている人は少ないと思います。
が、「上流の工程に関わりたい」や「運用やモニタリングにも興味がある」といった意欲を持っている人は多い印象です。
例えば、
- 仕様や要件の背景まで理解したい方
- 実際のユーザーの声を聞いて改善につなげたい方
- インフラや運用にもチャレンジしてみたい方
このような方は「フルサイクルエンジニア」に向いていると思います。
まとめ
シリーズAのスタートアップが「フルサイクルエンジニア」を募集している理由は、限られたリソースの中で迅速にプロダクトを進化させるためです。
開発の全てのフェーズに関わることで、ユーザーのニーズを把握し、ビジネスの要件を理解し、効果的な開発を実現することができます。
もし弊社に興味を持っていただけた方は、ぜひカジュアルにお話しましょう!
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