プロキシ環境下のWindowsでClaude Codeを使う
はじめに
企業所属などで、プロキシ環境下にあるWindowsで直接Claude Codeを使用したいことがあると思うので、N番煎じですがインストール手順をまとめました。
ソフトウェアのインストール
Git for Windows のインストール
インストール時の選択肢は基本的にそのままでOK。
Node.js のインストール
スタートメニューからWindows PowerShellを検索して起動し、下記コマンドが動作すればOK。
node --version
Claude Code のインストール
PowerShellは、標準ではスクリプトの実行が制限されています。
下記のコマンドで、一時的に実行ポリシーを変更します。
現在のセッションに限り、スクリプトを実行できるようになります。
Set-ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope Process -Force
次に下記コマンドで、Claude Codeをインストールします。
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
インストール完了後、「claude」コマンドを入力するとClaude Codeが起動しますが、
プロキシ設定が完了していない場合はサーバー疎通に失敗して、起動後に下記のようなエラーが発生すると思います。
プロキシ設定
概要
多くの Windows ユーザは、社内プロキシなどを手動設定する必要がある場合に Windows のシステムプロキシを設定していると思います。
この設定は Windows 全体・ブラウザなどの GUI アプリに対して適用されますが、CLI ツールや一部のプログラムには影響がありません。
curl、wget などのクロスプラットフォームでの動作を前提としている CLI ツールは環境変数を見に行きますが、これは Windows のシステムプロキシ設定とは原則独立しており、必要なら両方に設定する必要があります。
Claude CodeもCLIツールですので、Windows のシステムプロキシではなく環境変数にプロキシを設定しなくてはなりません。
環境変数の種類
詳細は上記ページに記載がありますが、環境変数には下記3種類が存在します。
-
プロセス環境変数
動作するプロセスごとに固有の環境変数 -
ユーザー環境変数
OSにログインしたユーザーごとに固有の環境変数 -
システム環境変数
OS内の全ユーザーに共通の環境変数
PowerShell におけるプロセス環境変数
PowerShellでは、下記の記載によって一時的に環境変数を設定できます。
$ENV:<環境変数名> = "<設定する値>"
従って、プロキシを設定するには下記のように入力します。
$ENV:HTTP_PROXY="http://username:password@proxyhost:port"
$ENV:HTTPS_PROXY="http://username:password@proxyhost:port"
なおLinux等とは異なり、PowerShellでは大文字・小文字の区別はありません。
環境変数の永続的な設定
上記のプロセス環境変数は設定したPowerShellでのみ有効であり、再起動すると設定内容は消えてしまいます。
永続的な環境変数設定を行う代表的な方法としては、下記のようなものがあります。
- GUIからユーザー環境変数/システム環境変数を設定する
- SetEnvironmentVariable メソッドを使用してPowerShellからユーザー環境変数/システム環境変数を設定する
- 起動プロファイル($Profile)でプロセス環境変数を起動時に毎回設定する
ここでは、簡単にGUIでの設定方法を紹介します。
GUIからユーザー環境変数/システム環境変数を設定
スタートメニューから環境変数を検索して、環境変数設定ウィンドウを開きます。
ユーザー環境変数、システム環境変数のどちらかの新規ボタンを押し、「HTTP_PROXY」「HTTPS_PROXY」を設定します。
起動
プロキシを設定した上で、「claude」コマンドを入力するとClaude Codeが起動し、下記のような設定画面へ移行すれば成功です。
補足
Claude CodeをAmazon Bedrock経由で実行する場合は、「CLAUDE_CODE_USE_BEDROCK」,「AWS_REGION」,「AWS_BEARER_TOKEN_BEDROCK」などの環境変数を設定する必要がありますが、これら環境変数も同様の方法で設定すればOKです。
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