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Googleタグマネージャーを連携したGoogleアナリティクス(GA4)の初期設定からカスタムディメンションの使用まで

2023/05/12に公開

はじめに

GoogleアナリティクスでGoogleタグマネージャーを用いて初期設定から行う機会があったため、画面キャプチャをもとに、最低限の設定ができるような記事として纏めております。

前提条件

  • Googleアナリティクス(以下、GA)にGoogleアカウントでログインできており、アカウント名・プロパティ名などが設定済みであること。
  • Googleタグマネージャー(以下、GTM)にも、Googleアカウントでログインできており、アカウント・コンテナを作成済みであること。(コンテナのターゲットプラットフォームには、今回は「ウェブ」を選択しております)
  • GTMアカウント作成後、画面にコードが表示されるので、これらのコードをWebページ内の<head><body>タグ内に貼り付けておくこと。
  • カスタムディメンションを用いる場合、
    window.dataLayer = window.dataLayer || [];
      dataLayer.push({
        age: "<%= current_user.age %>",
        gender_type: "<%= current_user.gender_type %>",
        prefecture: "<%= current_user.prefectures %>",
        school_type: "<%= current_user.school_type %>" 
    });

などのように、GAでカスタムディメンションとして用いたい変数を、データレイヤーにpushして渡せるようにしておくこと。(上記は、<head>タグに貼り付けたコードの冒頭で定義しておけばよい。上記はRailsで作られたWebページの例です。各言語ごとの正しい用い方はそれぞれの記法に従ってください。)

設定手順

※黄色部分で幾つかmaskしている箇所がございますのでご了承ください。

GA

GAの設定をしていきます。

  1. データストリームの作成
  • 左ペインの下側にある「管理」を開く

  • 「データストリーム」を選択

  • 「ウェブ」を選択

  • 「ウェブサイトのURL」と、「ストリーム名」を入力
    ストリーム名には、ウェブサイトと紐づくための分かりやすいものを設定すればよい。

  • 「ストリームを作成」を選択(「実装手順」というタブが現れるので、×で閉じる)

  • 登録したウェブストリームの詳細が表示される。後程用いるため、ここで測定IDをコピーしておくとよい。

  1. カスタム定義(カスタムディメンション)の作成
  • 左ペインの下側にある、「管理」を開き、「カスタム定義」を選択

  • 「カスタムディメンションを作成」を選択

  • 以下の値を設定する。

    • ディメンション名:任意
    • 範囲:「ユーザー」を選択
    • 説明:任意
    • ユーザープロパティ:GTMの手順で設定する「データレイヤーの変数名」と同じ変数
      (ここでは、age, gen, pref, schという変数名を設定しております)
  • 設定後、「保存」を押す(4つ設定すると以下のようになります)

これで、GAの設定は完了です。

GTM

続いて、GTMの設定をしていきます。

  1. GTM変数の設定
  • GTMの左ペインの「変数」から、以下の画面を開く。ユーザー定義変数の「新規」を選択。

  • 「変数の設定」部分をクリック。右側に現れた「変数タイプを選択」から、「データレイヤーの変数」を選択

  • データレイヤーの変数名を設定していく。ここで設定する変数名は、Webページのソースに事前に入れ込んだ、データレイヤーにプッシュして渡している変数名と同じものにする。

    window.dataLayer = window.dataLayer || [];
      dataLayer.push({
        age: "<%= current_user.age %>",
        gender_type: "<%= current_user.gender_type %>",
        prefecture: "<%= current_user.prefectures %>",
        school_type: "<%= current_user.school_type %>" 
    });

  • 四つとも保存後、以下のようになることを確認。(ここでは、「無題の変数」から変更し、age, gen, pref, sch としております。)

    genを開くと以下のようになっております。
  1. GTMタグの設定
  • 左ペインから「タグ」を選択し、「新規」を押す

  • 「タグの設定」を選択

  • 「GA4」を選択

  • 「測定ID」に、GAの「1.データストリームの作成」の最後の手順でコピーしたIDを貼り付ける。
    ユーザプロパティの「行を追加」で追加分の行を用意する。

  • プロパティの「値」には、GTMで使用する変数名を、GAの「2.カスタムディメンションの作成」で作った変数名に{{}}をつけたものを設定する。値の右にあるアイコンから、指定可能な変数が選択できるため、そこから指定することも可能。(画像が小さくて申し訳ありません。)

  • 「保存」後、「トリガー」を選択

  • 「トリガーの選択」の中から、「Initialization - All Pages」を選択。

  • 「保存」を押す。

  • タグ名の設定が求められる。ここでは、GAの測定IDを設定しておくと良い。

  • 保存完了後、GTMタグが作成されたことを確認。

動作確認

Chrome 拡張機能の「Tag Assistant Companion」をインストールすることを推奨する。以下の記事によって、これまでの設定が問題なくできていることを、プレビューモードで確認する。

https://support.google.com/tagmanager/answer/6107056?hl=ja

「プレビュー」での確認が完了したら、「公開」をすることで、一般公開しているページでのGAの統計データの収集が可能となる。

カスタムディメンション

GAを開き、「探索」からカスタムディメンションを用いた統計データの解析を行う。ここでは簡単にシートに出力するところまでを行った。

手順

  • GAを開き、「探索」から「空白」のデータ探索を選択し、作成開始

  • 「ディメンション」>「カスタム」>ユーザー情報から取ってきたプロフィール情報を選択し、右上の「インポート」をクリック

  • ディメンションに入ったことを確認

  • 【アクティブユーザー数を見たい場合】指標の+ボタンを押し、指標の選択から、「アクティブユーザー数」にチェックを入れて「インポート」をクリック

  • 指標に「アクティブユーザー数」が追加されたことを確認

  • ディメンションから、「行」に集計したい項目をドラッグアンドドロップする

  • 指標から、集計したい指標をドラッグアンドドロップする

  • 右側に表として集計結果が出力される

おわりに

GA・GTMの設定方法のまとめは多くの方が残してくださっているので、困ったときの参考ドキュメントは多く存在しているようです。最低限の実装を、画像と少ない文章で簡潔に纏められればと思い記事にしました。

参考にさせていただいた記事

https://blog.siteanatomy.com/custom-dimension/
https://www.plan-b.co.jp/blog/ad/6336/

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