Weekly Commits on Angular 2025-04-09

一週間の間にAngular関連レポジトリへ取り込まれたコミットについて見ていきます。フレームワーク・ツールの利用者にあまり関係のないものは省略しています。

angular/angular

Commits: https://github.com/angular/angular/commits/main/?since=2025-04-02&until=2025-04-09

refactor(http): remove non reactive signature from httpResource.

https://github.com/angular/angular/commit/23e4da430ab9eecb9ce9102bfe5d4a3de4e34443

開発者プレビュー中のhttpResource関数の引数が変わりました。もともとは文字列リテラルを受け取っていましたが、テンプレートリテラル中でシグナルを読み込んでもリアクティブにならないことに気づきにくいということで、関数でしか引数を取らないようになりました。

feat(forms): Allow to reset a form without emitting events (#60354)

https://github.com/angular/angular/commit/bdfbd5493240869e9a25fa10a0f6c21510e12492

FormGroupのresetFormメソッドが第2引数でonlySelfオプションとemitEventオプションを取るようになりました。フォームの入力状態をリセットしつつイベントを発生させないようにできます。

feat(router): Add ability to directly abort a navigation (#60380)

https://github.com/angular/angular/commit/0bb4bd661e8fafe3228692181397272898fb9e9a

RouterパッケージのNavigationオブジェクトにabortメソッドが追加されました。Router.getCurrentNavigation()?.abort() のように呼び出すことで進行中のナビゲーションを直接中断できるAPIです。

feat(forms): add markAllAsDirty to AbstractControl (#58663)

https://github.com/angular/angular/commit/a07ee60989441c38e6539fd25cad5166622e9f9e

FormsパッケージのAbstractControlオブジェクトにmarkAllAsDirtyメソッドが追加されました。そのAbstractControl自身と入れ子になった子コントロールすべてをDirty状態に変化させる便利メソッドです。

feat(core): mark toObservable as stable (#60449)

https://github.com/angular/angular/commit/4e88e18a8ef0f19aed85316e80627ad6d2ec80a7

開発者プレビューとして提供されていたtoObservable関数がv20で安定版APIとして昇格されます。

feat(core): stabilize linkedSignal API (#60741)

https://github.com/angular/angular/commit/8d050b5bfc49878f01777f71a37e34d5c1733b1b

開発者プレビューとして提供されていたlinkedSignal関数がv20で安定版APIとして昇格されます。

feat(core): promote effect to stable (#60773)

https://github.com/angular/angular/commit/2c6b697e4c76fe8af38838539530da3322400bb0

開発者プレビューとして提供されていたeffect関数がv20で安定版APIとして昇格されます。

angular/angular-cli

Commits: https://github.com/angular/angular-cli/commits/main/?since=2025-04-02&until=2025-04-09

feat(@schematics/angular): add migration to update moduleResolution to bundler

https://github.com/angular/angular-cli/commit/1e137ca848839402bc214fbccdc04243862d01d0

v20でアップデートする ng update コマンドで、tsconfigファイルのmoduleResolution設定をbundlerに変更する自動マイグレーションです。

fix(@schematics/angular): default component templates to not use .ng.html extension

https://github.com/angular/angular-cli/commit/90615a88b10535d7f0197008b9d48ceac4409c23

先日のコミットでng generateコマンドにより作成されるコンポーネントHTMLファイルの拡張子がデフォルトで.ng.htmlとなる変更が加えられていましたが、この変更はngHtmlオプションによるオプトインに変更されました。ng newコマンドで作成される最初のコンポーネントのHTMLファイルは app.html がデフォルトになります。

feat(@schematics/angular): add update migration to keep previous style guide generation behavior

https://github.com/angular/angular-cli/commit/fdc6291dda4903f418667d415b05367390cf829d

ng generateコマンドで作成されるファイルの拡張子をv19以前のスタイルに維持するように設定を更新する自動マイグレーションが追加されました。

angular/components

Commits: https://github.com/angular/components/commits/main/?since=2025-04-02&until=2025-04-09

feat(material/core): handle prefers-reduced-motion automatically (#30796)

https://github.com/angular/components/commit/82f0fa6fa750779a04687d2564537e672a326b90

Angular Materialはprefers-reduced-motion メディア特性にしたがって自動的にアニメーションを無効化するようになります。