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番外編③ GNS3と実機を接続する方法

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GNS3は、仮想的なネットワーク機器同士を接続するのもちろん、実機と接続して動作させることも可能です。今回はそのやり方を説明します。
※自宅環境では、NICが1つしかなく不自由なので、仕事で使用しているサーバーで説明します。そのため、プラットフォームはProxmox VE 8.3.0になります。VirtualboxでもVMWare Workstationでも理屈は一緒です。

構成と設定


全体的な構成のイメージこのようになります。物理NICとProxmox VEが接続され、Proxmox VEとGNS3が接続されるイメージです。GNS3ではCloudという表現(アイコン)になります。

Proxmox VEの設定


物理サーバーのネットワーク設定項目です。注目は下部のLinux Bridgeで、必要ポート数分Linux Bridgeを作成して物理NICと紐づけます。

その後に、仮想マシン(GNS3)のNICに作成したLinux Bridgeを紐づけします。設定作業はおおよそこれで完成とっていもよいです。

GNS3の設定

GN3内で特段の設定は不要です。Cloudアイコンの設定にLinux Bridgeが反映されているはずです。

実機との接続

今回は手元あったUbiquitiのUniFi Dream Machine ProのSFP+ポートとGNS3上のFRRでOSPFを組んでみました。

UniFi側


UniFi Dream Machine側は11番ポートにサーバーを接続してOSPFの設定を入れています。設定方法の説明はここでは割愛します。

GNS3側


GNS3側はCloudアイコンとFRRを接続しますが、物理NIC-Linux Bridge-Cloudアイコンのポートの紐づきが分かりにくいので注意が必要です。Cloudアイコンが対向機器(ここではUniFi)だと思って接続します。

接続後の確認

UniFi

FRR

frr# show ip route
C>* 10.0.0.0/30 is directly connected, lo, 00:11:34
O   172.16.1.0/30 [110/10] is directly connected, eth1, weight 1, 00:09:55
C>* 172.16.1.0/30 is directly connected, eth1, 00:09:55

frr# show ip ospf neighbor
Neighbor ID     Pri State           Up Time         Dead Time Address         Interface                        RXmtL RqstL DBsmL
10.0.0.10         1 Full/DR         9m21s             33.692s 172.16.1.1      eth1:172.16.1.2                      0     0     0
frr#

OSPFの接続が確立できました。このように実機とGNS3との接続が可能になります。

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