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GNS3準備④ GNS3へのネットワーク機器登録(例:Debian Linux)

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GNS3Appliancesからの登録

  • GNS3にネットワーク機器となる仮想マシンを登録するには、QEMUを直接アップロード、Dockerなどいくつかやり方があります。ここでは、Appliancesファイルから登録する方法をご紹介します。

Debian Linuxの登録

  • GNS3のMarcketplaceに行きましてDebianを検索します。検索結果からDebianのAppliancesファイルをダウンロードします。「debian.gns3a」というファイルがダウンロードできます。
    https://gns3.com/marketplace/appliances


プロジェクトの作成

  • GNS3VMのWEBUIにアクセスして新規でプロジェクトを作成します。Add blank projectをクリックして新規作成します。作成が完了するとプロジェクトが展開されます。(はじめは真っ白)





Appliancesファイルの読み込み

  • 展開したプロジェクトから先ほどダウンロードしたDebian LinuxのAppliancesファイルを読み込みます。画面上部の+を展開してNew Templateから登録を行います。


  • Import an appliance fileから先ほどのdebian.gns3aを選択します。


  • 選択後のDebianのバージョン選択になります。今回はVersion12.6をインストールします。debian-12.6.qcow2のDownloadをクリックします。



    別サイトに移動して自動ダウンロードが行われます。


  • ダウンロード完了後、debian-12.6.qcow2をインポートできるようになっていますので先ほどの画面からimportクリックしてGNS3VM上にdebian-12.6.qcow2をアップロードします。
  • image imported successfullyが出ればアップロード完了です。


  • Qemu binaryのカラムから/usr/bin/qemu-system-x86_64を選択してDebian version 12.6をCreateします。
  • 適宜テンプレート名を付けてAppliancesファイルからの登録は完了となります。名前はここではDebian12.6とします。


機器のデフォルト設定

  • 登録した機器のデフォルト設定を行います。(CPUコア数、メモリ容量、ポート数など)プロジェクト選択画面に戻ります。


  • Go to preferenceからQEMUを選択します。


  • QEMU VM templatesに先ほどアップロードして作成したDebianが出来ています。


  • 選択してデフォルト設定を変更します。メモリを1024MBに設定しました。最下部のSaveをクリックして完了。


  • プロジェクトを開きなおして、+マークを展開すると作成したDebian Linuxが出来ていますのでドラッグ&ドロップします。
  • 右クリックConfigureからネットワークを開きます。



  • あとは、起動してコンソールを開けば使用できるようになります。Debian Linuxの場合、初期ユーザー/パスワードはdebian/debian


Debian Linuxにiperf3インストール

  • Debian Linuxは疎通確認用の端末として使用していきます。Ping/Tracerouteと合わせてiperf3も入れておきます。
  • iperf3はTCP/UDP、送信帯域、送信時間、パケット長など任意に指定してスループット計測ができるツールです。

  • 以下のようにCloudとDebianをケーブル接続します。このCloudはホストマシン(パソコン)のネットワークに接続することを意味しています。従いまして、Cloudと接続することでインターネット環境に接続することができます。


  • Debianの初期設定はIPアドレスがありませんので設定します。viエディタを使用してファイル編集します。環境に合わせて設定しますが、ここではDHCPに設定します。
sudo vi /etc/network/interfaces

DHCP config for ens4
auto ens4
iface ens4 inet dhcp


  • interfacesを編集後、設定反映させるためプロセスをリスタートします。リスタート後にIPアドレスが反映されているか確認します。ipコマンドでIPアドレスが設定されていればOKです。
sudo systemctl restart networking

ip a



  • IPアドレスが反映されていたら、iperf3をインストールします。
sudo apt update

sudo apt install iperf3
  • ここまででDebian linuxを疎通確認端末として使用する準備は完了です。必要に応じてこのDebian端末をコピーしておきましょう。コピーはGNS3上のDebianを一度停止して、右クリック項目のDuplicateすることでコピーできます。

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