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OSSを組み合わせてWi-Fiの無線を可視化する② kismet構築編

に公開

前回の投稿はこちら。
https://zenn.dev/labathome/articles/ca1af4cfa319d3
kismet+ElasticsearchでWi-Fiサーベイツールを作る。
kismetの構築部分について説明します。

LinuxにWi-FiのUSBドングル挿す

kismetを動作させるハードウェアはなんでもよいですが、周囲のIEEE802.11のビーコンフレームをキャプチャしますのでなるべくアンテナ利得が高そうなデバイスがよいと考えて単純にアンテナ部が長いTP-Link Archer T2U Plusを選びました。(昔買ったもの)今回、LinuxはUbuntu24.04です。
kali linuxでしたらプリセットされています。

Linux用のドライバーをインストール

LinuxでこれらUSBドングルのWi-Fiを使用する場合にはドライバーを入れる必要があります。
この手のWi-FiドングルはRealtekのASICを使用しているのでRealtekのドライバーを入れます。
逆にいうとRealtekのドライバーがあるWi-FiドングルでしたらLinuxで使えます。
T2U Plusの場合はこちらです。インストールもGitHubの通りに実行します。
https://github.com/aircrack-ng/rtl8812au
以下のようにUSBドングルが認識されれば完了です。

ubuntu@ubuntu:~$ iwconfig
lo        no wireless extensions.

ens33     no wireless extensions.

wlx5ca6e6ba2453  unassociated  ESSID:""  Nickname:"<WIFI@REALTEK>"
          Mode:Managed  Frequency=2.412 GHz  Access Point: Not-Associated
          Sensitivity:0/0
          Retry:off   RTS thr:off   Fragment thr:off
          Power Management:off
          Link Quality:0  Signal level:0  Noise level:0
          Rx invalid nwid:0  Rx invalid crypt:0  Rx invalid frag:0
          Tx excessive retries:0  Invalid misc:0   Missed beacon:0

ubuntu@ubuntu:~$

kismetをインストール

kismetはパッケージ版とソースコードからビルドする方法がありますが、ソースコードは変更はしませんのでパッケージ版でよいです。関連パッケージをインストールしますのでこちらの公式ドキュメントからインストールします。(Debianの項を参照)
https://www.kismetwireless.net/packages/

Kismetを動作させる

ブラウザからアクセスします。
http://linuxのIP:2501/

最初にメニュからWi-Fiビーコンフレームをキャプチャするデバイスを選択してkismetとUSBドングルを紐づけます。(Enable sourceをクリック)

次にAPIを有効化します。
メニューのSettingからAPI Key'sを選んで設定します。

このような形でkismetでキャプチャーデータが可視化すれば動作はOKです。

また、PostmanなどのAPIのテストツールを使うなどてレスポンスがあればOKです。

公式のAPIリファレンスはこちら
https://www.kismetwireless.net/docs/api/devices/

ここまででkismet側の設定は完了です。次回はElasticsearchの構築を説明します。

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