お母さんが言ってました。逃げたら一つ、進めばAWS12冠だって。
お母さん:「聞いて、ワイくん。AWS認定試験から逃げたら、試験は受けなくてすむよね」
ワイ:「うん」
お母さん:「受験しなかったが手に入る」
ワイ:「うん」
お母さん:「じゃあ受験をしたらどうなる?」
ワイ:「合格したら認定書がもらえる!」
お母さん:「そうだね。他には?」
ワイ:「他?」
お母さん:「AWS認定試験から逃げなかったら、他にも手に入るものがあるのよ。たとえばお母さんが喜ぶ!」
ワイ:「うーん」
お母さん:「会社の偉い人が認めてくれる」
ワイ:「そうかな?」
お母さん:「ワイくんのAWSレベルが上って、どんな仕事もこなせるようになる!」
ワイ:「そうなの!」
お母さん:「ね。逃げなかったら逃げるよりいっぱい手に入るんだよ」
ワイ:「だから進めば2つなの?」
お母さん:「そう、2つ以上。進み続ければAWS12冠よ。」
ワイ:「・・・」
前フリが長くなりましたが、水星の魔女の第1クール[1] にAWS12冠を達成したので学習方法を共有します。
AWS認定制度とは?
AWSが提供する公式の認定制度で、AWSの特定の技術分野とレベルから構成された12の知識認定制度です。
合格履歴
12月に集中していますが、これは12/15まで実施していた AWS認定 再受験無料キャンペーン の、駆け込み受験のためであり、最後の1週間でMLS/DAS/DBSの3つを受験したためで、他の月より多くなってます。
# | 年月 | 資格 |
---|---|---|
1 | 2022/10 | AWS Certified Security - Specialty(SCS) |
2 | 2022/10 | AWS Certified Solutions Architect - Professional(SAP) |
3 | 2022/11 | AWS Certified DevOps Engineer - Professional(DOP) |
4 | 2022/12 | AWS Certified Advanced Networking - Specialty(ANS) |
5 | 2022/12 | AWS Certified Machine Learning - Specialty(MLS) |
6 | 2022/12 | AWS Certified Data Analytics - Specialty(DAS) |
7 | 2022/12 | AWS Certified Database - Specialty(DBS) |
8 | 2022/12 | AWS Certified Developer - Associate(DVA) |
9 | 2023/1 | AWS Certified SAP on AWS - Specialty(PAS) |
10 | 2023/1 | AWS Certified SysOps Administrator - Associate(SOA) |
11 | 2023/1 | AWS Certified Solutions Architect - Associate(SAA) |
12 | 2023/1 | AWS Certified Cloud Practitioner(CLF) |
学習方法
個別の認定試験ごとに学習方法が異なりますが、概ね以下の方法ですすめました。
- AWS Skil Builderで、認定試験の全体像を掴む。[2]
- AWS Black Beltで、個別サービスの理解を深める。[2:1]
- 模擬試験を解き、学習状況を確認する。
- 使用したコンテンツ
認定試験ごと学習方法
以下、受験順に学習方法・使用した教材をご紹介します。
1. Security - Specialty(SCS)
仕事柄セキュリティに携わることが多いのと、AWSはセキュリティを第一に考えてることから、まずはセキュリティ認定資格取得を目指して学習を開始しました。
結果的には、今後学習をするどの分野であってもセキュリティの話はでてくるため、最初に学習できたのはよかったです。
教材
- 全体像の把握
- 模擬問題
学習方法
- 要点整理から攻略する『AWS認定 セキュリティ-専門知識』 を読み込んで全体像を把握します。各サービスが図とともに紹介されるため、効率よく学習をすすめることができました。
- 1週間で攻略!AWS認定セキュリティ – 専門知識 本番用問題集 140問で、問題に慣れる。3週ほどをすると9割以上の点数がとれるようになりました。
- 問題と回答のセットを覚え始めてしまったため、Udemy: AWS Certified Security - SpecialtyとUdemy: AWS Certified Security – Specialty SCS-C01で、最後の仕上げをしました。
2. Solutions Architect - Professional(SAP)
2022/11/15から新バージョン(SAP-C02)になるという話を聞きつけたため、駆け込み受験をめざすべくアソシエイトをすっ飛ばして、プロフェッショナルを目指しました。
教材
- 全体像の把握
- 模擬問題
学習方法
- AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル ~試験特性から導き出した演習問題と詳細解説とAWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナルを使い、ソリューションアーキテクト・プロフェッショナルに求めらえる知識の全体像を学習しました。とにかく幅が広く、2つの書籍を読みながら理解するのに1週間ほどかかってしまいました。
- 試験までの残り時間はUdemy: 【01版】AWS 認定ソリューションアーキテクト プロフェッショナル模擬試験問題集(全5回分375問)で、ひたすら問題を解きました。時間の関係で1週しかできませんでしが、しっかりと復習をすることで必要な知識を身につけることができたと思います。(とくに間違った選択肢が、「なぜ間違えているのか?」を確認することが大事だと思っています。)
3. DevOps Engineer - Professional(DOP)
SAPに晴れて合格できたため、次のプロフェッショナル認定試験である、DOP取得を目指して学習をはじめました。
教材
- 全体像の把握
- 模擬問題
学習方法
- いい感じの書籍が見つからなかったため、はじめてSkil Builderを使って全体像の把握をしました。AWS公式のコンテンツだけああって質が高く認定試験で求められる内容を理解することができました。
- Skil Builderで把握できなかった各サービスの詳細は、AWS Black Beltで補完しました。
- Udemy: Practice Exam | AWS Certified DevOps Engineer Professionalの模擬問題で学習をする。ただし、問題数が75問と少なく、試験対策として不足していると感じたため、後述の方法で追加学習をしています。
- Tech Stockに課金して模擬問題で学習をする。
4. Advanced Networking - Specialty(ANS)
DOPも合格でき、AWSの主要なサービスへの理解が深まったところで、専門知識(Specialty)の最難関といわれるANSに挑戦を決めました。
AWS認定 再受験無料キャンペーンがあったため、難しいと言われる認定資格から挑戦をしたほうがお得(落ちても無料で再受験可能)と思ったからです。
教材
- 全体像の把握
- 模擬問題
学習方法
- DOPでAWS公式コンテンツの手応えを感じていたので、Skil Builder: Exam Readiness: AWS Certified Advanced Networking - Specialtyで、認定試験範囲の把握から始めました。
- 続いて、要点整理から攻略する『AWS認定 高度なネットワーキング-専門知識』で、更に理解を深めました。
-
AWS Black Beltで、重要なサービである
Transit Gateway
とDirect connect
について深堀りしました。 - UdemyにもTechStockにもANS-C01に対応した模擬問題が見つからなかっため、こちらの認定試験の勉強方法を参考にさせていただき、Whizlabs: AWS Certified Advanced Networking Specialtyの全模擬問題を2周して試験に望みました。Whizlabsは英語ですが、ブラウザの翻訳機能を使用することで対応できました。
5. Machine Learning - Specialty(MLS)
ANSを無事合格できたので、苦手意識のあるMLSの学習をはじめました。
教材
- 全体像の把握
- 模擬問題
学習方法
- Skil Builder: Exam Readiness: AWS Certified Machine Learning - Specialty (Japanese)で認定試験範囲の把握をはじめます。
-
AWS Black Beltで、MLSに求められるAWSサービスの把握を始めます。
SageMaker
は必須だと思います。 - 1週間で攻略!AWS認定機械学習 – 専門知識 本番用問題集 130問(65問 × 2セット) 詳解付き AWS認定本番用問題集シリーズを使用して模擬問題による知識の習得確認を行います。問題数が130問と少なかったので、DOPと同様に後述のTechStockを使用して追加学習をしました。
- Tech Stockを全問解きました。
6. Data Analytics - Specialty(DAS)
MLSの試験結果は当日に発表されなかった[3]のですが、次の試験計画をたてるのに受験可能スケジュールを見ていたところ、再受験キャンペーン期間中にMLSの認定試験の2日後に奇跡的に空きありました。
ワイ:「お母さん。2日後に認定試験を受けれそうだけど、お仕事の都合で実質1日しか学習時間が取れないよ。」
お母さん:「逃げれば1つ。進めば2つよ。」
ワイ:「・・・(無言で申込ボタンを押す)」
教材
- 全体像の把握
- 模擬問題
学習方法
- Skil Builder: Exam Readiness: AWS Certified Machine Learning - Specialty (Japanese)で認定試験範囲の把握をはじめます。
- 1週間で攻略!AWS認定データ分析 – 専門知識 本番用問題集 140問(65問 × 2セット + 10問) 詳解付き AWS認定本番用問題集シリーズを使用して模擬問題による知識の習得確認を行います。問題数が140問と少なかったので、MLSと同様に後述のTechStockを使用して追加学習をしました。
- Tech Stockを全問解きました。
7. Database - Specialty(DBS)
MLS->DASの流れでDBSに挑戦しました。この3つの試験は学習内容が重複するところもあり、まとめて取得するのがおすすめだと思います。
教材
- 全体像の把握
- 模擬問題
学習方法
- Skil Builder: Exam Readiness: AWS Certified Advanced Networking - Specialtyで、認定試験範囲の把握をします。
- 続いて、要点整理から攻略する『AWS認定 高度なネットワーキング-専門知識』で、更に理解を深めます。Skil Builderは公式資料ですが各サービスの説明の深さがたりないため、より理解したい場合は、
要選整理シリーズ
はわかりやすく助かりました。 - 模擬問題の書籍等はなかったので、Tech Stockを全問解きました。
8. Developer - Associate(DVA)
PASと迷いましたが、PASは腰を据えて学習する必要があったので、隙間時間で学習できそうだったのと、DOPの知識が活かせそうだったので、DVAを次の目標にしました。
教材
- 全体像の把握
- 模擬問題
学習方法
- Skil Builder: Exam Readiness: AWS Certified Developer – Associate (Digital) (Japanese) (Na) 日本語実写版で、認定試験範囲の把握をします。
- 続いて、徹底攻略AWS認定デベロッパー - アソシエイト教科書 徹底攻略シリーズで、更に理解を深めます。DOPを取得していたこともあり、特に詰まることなく学習を進めました。
- 模擬問題の書籍等はなかったので、Tech Stockを全問解きました。
9. SAP on AWS - Specialty(PAS)
開始から間もないため学習には苦労しましたが、終わってみればSAPの用語以外はオンプレからAWSへの移行知識が問われていると感じました。SAPを先に取得していたのでAWSにおけるオンプレからの移行パターンを把握していたのも大きかったと思います。
教材
- 全体像の把握
- 模擬問題
- 公式模擬問題(20問) - 参考となるブログ
- SCSKさんのSAP on AWS Speciality 受験対策
- 【資格】AWS認定 SAP on AWS - 専門知識に合格した勉強法
学習方法
- SAP on AWS (Technical) (Japanese) (Sub) 日本語字幕版で、SAPとはなにか?AWSでSAPを動作させるにはどういう知識が必要なのかを把握します。SCSKさんのブログでも紹介されており、学習に有益なコンテンツでした
- SAPの専門用語を覚えます。SAPの専門用語がわからないと問題文の意味すらわからないのでここは必須です。合格された方がわかりやすくまとめて頂いてるので、活用させていただきました。(【資格】AWS認定 SAP on AWS - 専門知識に合格した勉強法)
- Whizlabsで模擬問題を行い、知識の定着確認を実施します。英語で出題されますが、ブラウザの翻訳機能を使ってもそこまでおかしな訳にはならないので安心して学習できます。
- さいごに、公式模擬問題(20問)を使い自己評価を行います。
10. SysOps Administrator - Associate(SOA)
認定試験の中で唯一、ラボ試験と呼ばれる実操作が含まれる試験です。DOPを取得していましたので、ラボ試験対策をメインに学習を進めました。
教材
- 全体像の把握
- 模擬問題
- ラボ対策
学習方法
- AWS認定資格試験テキスト AWS認定SysOpsアドミニストレーター - アソシエイト AWS認定資格試験テキスト と ポケットスタディ AWS認定 SysOps アドミニストレーター アソシエイト を読み込んで認定試験の概要を把握する。
- ラボ対策で、ハンズオンを実施する。(Whizlabs: Hands-on Labs) Whizlabsで提供されているハンズオンは各サービスや用途ごとに50以上と豊富にありました。また、一部のラボ試験はハンズオン後に実施内容の自動判定機能が備わっているため、正しくハンズオンができているかがわかりやすくなっていおり、効率的に学習をすすめることができました。
- Tech Stockの#60以上を模擬問題を説いて、知識面の確認を行う。
11. Solutions Architect - Associate(SAA)
残っているアソシエイト認定のSAAの取得を目的に学習をすすめました。
教材
学習方法
- ここまでくるとじっくり書籍等で概要確認しなくても知識の定着確認が行える模擬問題のみで望みました。学習時間も短く、Udemyの模擬問題を1周して認定試験に望みました。
12. Cloud Practitioner(CLF)
最後の認定試験です。
教材
学習方法
- Udemyの
本番レベル
を対象に模擬問題を1周して、知識の再確認をしました。
おわりに
12個と試験が多く、モチベーションを保てなくなりそうな時もありましたが、「逃げたら1つ、進めば2つ」を合言葉に奮い立たせ、なんとか完走できました。
合格体験等で有益な情報を発信している方や書籍を執筆されている方など、多くの先人の知恵に助けられました。先人たちへの感謝の思いと、自身も誰かの役に立ちたいと思い、本記事を執筆させていただきました。
12冠を取得しましたが、学習の過程でほんとうに学ぶことが多く、AWSについてスタートラインに立てた感じで、これからも継続的な学習が必要だと思いました。
参考にさせていただいた合格体験記事
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