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どこからでも安全にRaspberry Piに接続できる?!【Raspberry pi Connect】

2024/06/21に公開

はじめに

2024/05/07にRaspberry Pi Connectのβ版がリリースされました。
https://www.raspberrypi.com/news/raspberry-pi-connect/

a secure and easy-to-use way to access your Raspberry Pi remotely, from anywhere on the planet, using just a web browser.

Raspberry pi公式ドキュメント
https://www.raspberrypi.com/documentation/services/connect.html

このRaspberry pi connectを用いて、どこからでも安全にRaspberry piに接続する方法を記します。

準備物

Raspberry Pi Connectを使用するために以下のものが必要です:
• Raspberry Pi 4/5 or Raspberry Pi 400
• インターネット接続環境

インストール

1. Raspberry Pi OSのインストールとアップデート

最新のRaspberry Pi OSをインストールし、システムを最新の状態にアップデートします。

sudo apt update
sudo apt upgrade

2. Raspberry Pi Connectのインストール

Raspberry Pi Connectをインストールします。

sudo apt install rpi-connect // connectのinstall
sudo reboot // 再起動

システムを再起動することで、インストールしたConnectが次回から自動的に開始されます。

rpi-connectのアップデート

下記のコマンドで最新版に更新することができます。

$ sudo apt update
$ sudo apt install --only-upgrade rpi-connect
$ sudo reboot

rpi-connectのアンインストール

下記のコマンドでアンインストールすることが可能

$ sudo apt remove --purge rpi-connect

3. Raspberry Pi IDの作成

下記のURLから、raspberry pi アイディーを作成してください。

raspberry pi id 作成画面

アカウントを作成すると確認メールが届きます。
メールを確認し、リンクから画像の状態になればraspberry pi idの作成完了です。
raspberry pi id 作成
https://id.raspberrypi.com/

4. Raspberry PiとRaspberry Pi IDをリンクする

Raspberry Piの中から下記二つの接続方法があります。

  • Raspberry Piのデスクトップ経由で登録
  • コマンドラインから登録

Raspberry Piのデスクトップ経由で登録

Raspberry Piの再起動後画像のように上部バーに新しい接続アイコンが追加されています。
画像の手順で、先ほど作成したRaspberry Pi IDでログインすれば連携完了です。

(https://storage.googleapis.com/zenn-user-upload/cbc3d6ea7583-20240621.png)

コマンドラインから登録

$ rpi-connect signin

https://connect.raspberrypi.com/verify/XXXX-XXXX にアクセスしてサインインを完了します。

デバイス名の決定

Raspberry Piに名前を割り当てます。
デバイスを識別できる名前にすることをお勧めします。
decide device name

下記の画面のようになれば接続成功になります。
また、上部バーの追加された接続アイコンが灰色から青色になっていれば、正常に接続できたことを意味します。
ok

Raspberry Piに接続

Raspberry Piへの接続は、ブラウザ経由で行われます。
Raspberry Piへ接続したいPCから下記のリンクにアクセスします。

https://connect.raspberrypi.com/

登録したRaspberry Pi IDでサインインすると、画像のように登録したデバイスが表示されます。

画像

接続ボタンを押し、画像のようにRaspberry Piがブラウザに表示されていれば、接続完了です。右上の接続アイコンが紫になっていれば、リモート接続状態となっています。
画像1

リモート接続の無効化

接続アイコンから、リモート接続を有効/無効を操作することができます。

無効

Connectポータルにあった「Connect」ボタン非表示になり、「Screen sharing」ラベルが取り消し線付きで表示されます。
画像3

まとめ

Raspberry Pi Connectを試してみて、リモートアクセスが非常に簡単かつ安全にできること、またインストールと設定がとても簡単で感動しました。
このツールを用いることで、Raspberry Piの活用範囲がまた広がったんじゃないかと思います。

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