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個人アプリ開発のここが大変だよ!

2020/11/08に公開

個人開発としてmacOS向けのアプリをApp Storeにてリリースしはじめてから3年が経ちました。この記事では一人でアプリを開発・運営していて大変なことを手短にまとめます。

  1. 管理するアプリが増えると昔書いたコードを忘れる

アプリが増えて収益が増えるのは大変良いですが、管理するものも増えるということで一人で回していくのは大変です。本業をしながらですと、一週間に不具合対策やアップデートに当てられる時間は限られており、1つのアプリのお世話だけで精一杯です。そうなると、管理するアプリが5本10本と増えてくると、次にそのアプリをメンテナンスする頃には1月以上時間が開くことはよくあり、コードを忘れています。冷静な目線で客観的にコードを見ることができるのは良い一方で、解読するのに時間をようしたり、昔の自分の黒魔術に感動したりなど一喜一憂していてはなかなか作業がすすみません。

  1. OSのメジャーアップデートは大打撃

上記のような苦労があっても、各アプリのメンテナンスの時期をずらすことが出来ていれば割となんとかなるのですが、OSのメジャーアップデートがあると同時期に複数のアプリをメンテナンスしないといけないことがあり、当然回らないので炎上します。(とりわけBig Surでのデザインの一新は大打撃でした。)

  1. スキルの偏りからくる不具合

個人開発の場合、アプリの品質 = 個人の総合スキルとなるので、技術知識の不足やガイドラインの読み込みの甘さなどから、チーム開発なら事前に防げるはずの問題を防げないという問題がたびたび起きます。この問題は個人の経験値の蓄積によって徐々に解決されていくかもしれませんが、一人だけで開発している人はチーム開発の経験をしている人より時間がかかると思います。

  1. ローカライズ

シンプルに一人で翻訳作業をするので、多数多言語に対応するのは困難ですし、機械翻訳に頼りっぱなしだと変な表現になっている可能性があり、品質の低下につながります。

  1. アプリリリースのための準備

プロダクトページの用意、プライバシーポリシーの用意、審査用のプレビュー動画/画像の用意などリリースやアップデートのたびに行わないといけないことが結構あります。ので、複数のアプリを管理する場合は、なるべくこの工数を減らすようにシステマチックにする工夫が必要です。私の場合、以前はプロダクトごとにHTMLページをピュアに用意していたのですが、最近はReactを勉強して動的にプロダクトごとのページを生成できるようにしたり、コンポーネントを流用して作業効率を上げてみています(専門分野外なので大変でした)。

  1. 不具合報告への対応

これが一番精神的にも体力的にも辛いやつです。

  • どんなユーザーにもわかりやすいUIにしておくのが大事だなぁ
  • 英語だと上手く伝わらないな〜
  • そもそもコミュニケーションってむずかしいな〜
  • てかめっちゃ怒ってるっぽいな〜
  • あぁ星1付けられてしまった...

という感じです。ところで、App Store配信のアプリの場合、アプリに不具合報告の導線を作っておくことは非常に大事です。これがないとStoreのレビューで低評価を付けられやすいです。しかし、不具合報告の導線がユーザにもわかりやすいところにあれば、これをかなり防げます。開発のモチベーションを保つためにも、是非用意しておきましょう。メールやフォームに不満が溜まるだけなら星は減りませんからね。

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