AI画像生成を始める - 準備その2
記事作成日 : 2024年5月5日(日)
PCでAI画像生成を始める為の一連の準備について記載します。
ここでは stable diffusion webui forge を使用する為の拡張機能のインストール及び各種設定等を解説します。
参考URL
本記事は主に下記のウェブサイトの内容を参考に作成しました。
- 入門編①stable diffusion webuiの初期の設定や拡張機能の導入
https://www.youtube.com/watch?v=H4ztRDGBYTk
動作環境
本記事の作成は下記の動作環境で行いました。
項目 | 詳細 |
---|---|
PCの種類 | デスクトップPC |
OS | Microsoft Windows 11 Home 64bit |
CPU | Intel Core i7-12700 |
RAM | 16GB |
GPU | NVIDIA GeForce RTX3070 |
VRAM | 8GB |
ストレージ | WesternDigital M.2 SSD 1TB (空き容量:約800GB) |
前提条件
- stable diffusion webui forgeがインストールされている事。
AI画像生成を始める - 準備その1
https://zenn.dev/kydesign/articles/49fd19ccf24e1f
の手順に従ってstable diffusion webui forgeをインストールしておいてください。 - 追加機能をインストールには100GB程度の容量が必要ですので、
PCのストレージの空き容量を確認しておいてください。
(500GB程度の空き容量があれば問題ないと思います。)
インストールする追加機能
stable diffusion webui forge を効率的に使用する為の下記4個の追加機能をインストールします。
-
tag auto complete
生成したい画像の単語(巷では呪文と言われている)を入力する際に
自動的に候補を表示してくれる機能です。
表示された候補から選んで入力できますのでスペルミスを防ぐことができます。 -
Easy Negavive
画像生成を行う際にNegative Prompt欄に除外したい要素(単語)を入力します。
EasyNegativeを利用することで、Negative Promptに単語を入力する手間を省き、
効果的に品質向上を図ることができます。 -
ADetailer
ADetailerは人物画像を生成する際に顔や手の崩れを補正する拡張機能です。 -
checkpoint
checkpoint(チェックポイント)とは、主に人物画像を生成する際に使用するモデルです。
チェックポイントにより生成される人物画像の特徴(顔、体形等)が大きく左右されます。
tag auto completeのインストール
- stable diffusion webui forge を起動します。
- Extensionsタブをクリックします。
- Install from URLタブをクリックします。
- URL for extension's git repositoryの入力欄に下記のアドレスを入力します。
https://github.com/DominikDoom/a1111-sd-webui-tagcomplete.git
- Installボタンをクリックします。
- インストールが終了したらInstalledタブをクリックして
Check for updatesボタンをクリックします。 - 追加機能のアップデートがあるかチェックされます。
- アップデートのチェックが終了したらApply and restart UIボタンをクリックします。
- stable diffusion webui forgeが再起動されます。
再起動後、Settingsタブをクリックし、画面左側の設定一覧の中の
Tag Autocompleteをクリックします。 - Tag Autocomplete機能の設定が表示されますので、下記のように設定します。
- Maximum results = 10
- Show all resultsにチェックを入れる
- Apply settingsボタンをクリックします。
tag auto completeの動作確認
tag auto complete機能を使用して画像を生成してみます。
- txt2imgタブをクリックし、プロンプト欄に適当な文字を入れると
候補が表示されます。
例えば、W と入力するとWから始まる単語が表示されますので、
weapon(武器)を選択すると自動的に文字(weapon)が入力されます。 - Generateボタンをクリックするとweapon(武器)の画像が生成されます。
Easy Negaviveのインストール
-
webブラウザで下記のウェブサイトにアクセスします。
EasyNegative
https://civitai.com/models/7808?modelVersionId=9208 -
画面右側のダウンロードボタンをクリックします。
-
easynegative.safetensorsファイルがダウンロードれますので、
stable diffusion webui forgeがインストールされている下記のフォルダに移動します。
stable-diffusion-webui-forge → webui → embeddings -
stable diffusion webui forge を起動し、
Textual Inversionタブをクリックします。 -
画面右側のRefresh Pageボタンをクリックするとeasynegaviveが表示されます。
Easy Negaviveを使用して画像を生成してみます。
- プロンプト欄に下記のように入力します。
Prompt :weapon
Negative Prompt :easynegative
- Generateボタンをクリックすると画像が生成されます。
easynegativeを入力して生成した画像を見ると
入力しない場合に比べて細部が鮮明になります。
このようにEasy Negaviveを使用する事で生成画像の質感が向上したり、
生成画像の破綻を防ぐ事ができます。
- プロンプト欄に下記のように入力します。
ADetailerのインストール
-
stable diffusion webui forge を起動します。
-
Extensionsタブをクリックします。
-
Install from URLタブをクリックします。
-
URL for extension's git repositoryの入力欄に下記のアドレスを入力します。
https://github.com/Bing-su/adetailer.git
-
Installボタンをクリックします。
-
インストールが終了したらInstalledタブをクリックして
Check for updatesボタンをクリックします。 -
追加機能のアップデートがあるかチェックされます。
-
アップデートのチェックが終了したらApply and restart UIボタンをクリックします。
-
stable diffusion webui forgeが再起動されます。
ADetailer機能を使用して画像を生成してみます。
- プロンプト欄に下記のように入力します。
Prompt :family
Negative Prompt :easynegative
- ADetailerの中のEnable ADetailerにチェックを入れ、
ADetailerモデルをface_yolov8n.ptに設定します。 - Generateボタンをクリックすると画像が生成され、
生成の最終段階で人物の顔が補正されます。
ADetailerを使用する事で、生成した人物画像の顔部分が
自動的に補正され、整った顔立ちになります。
- プロンプト欄に下記のように入力します。
checkpointのインストール
ここでは、メジャーなチェックポイントであるDreamShaperを例に手順を解説します。
-
webブラウザで下記のウェブサイトにアクセスします。
DreamShaper
https://civitai.com/models/4384/dreamshaper -
画面右側のダウンロードボタンをクリックします。
-
dreamshaper_8.safetensorsファイルがダウンロードされますので、
stable diffusion webui forgeがインストールされている下記のフォルダに移動します。
stable-diffusion-webui-forge → webui → models → Stable-diffusion -
stable diffusion webui forge を起動し、
Checkpointsタブをクリックします。 -
画面右側のRefresh Pageボタンをクリックすると
ダウンロードしたdreamshaper_8.safetensorsが表示されます。 -
Generateタブをクリックし、画面左上のStable Diffusion checkpointの
Refreshボタンをクリックします。 -
Stable Diffusion checkpoint欄をクリックし、
dreamshaper_8.safetensorsを選択します。
以上でcheckpointのインストールは終了です。ダウンロードしたチェックポイントを使用して画像を生成してみます。
- プロンプト欄に下記のように入力します。
Prompt :weapon
Negative Prompt :easynegative
- Generateボタンをクリックすると画像が生成されます。
dreamshaper_8.safetensorsを使用して生成した画像を見ると
武器と人間(兵士)の画像が生成されます。
このようにチェックポイントを使用する事で、
チェックポイントに学習されている内容が画像に反映され
より具体的、写実的な画像を生成する事ができます。
- プロンプト欄に下記のように入力します。
stable diffusion webui forge を使用する為の拡張機能のインストールは以上です。
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