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デイリースクラムをスプリントゴール目線で取り組んだらスクラム全体が改善した話
この記事では、僕が所属するチームで取り組んだスクラムの改善とその成果についてまとめています。
スクラム上手くいかない...という方の参考になれば幸いです。
課題
チームで話していて、下記の課題を感じていました。
- スプリントレビューでスプリントゴールの実績を確認しているが、レビュー時点でそのスプリントは完了しているので、ゴールが達成できない場合にリカバリーができない
- スプリント中に スプリントゴールの達成率を上げるように各メンバーが行動できるようにしたい
- 上記の目的を果たすためにデイリースクラムがあるべきで、上手く機能していなかった
やったこと
デイリースクラムで、各メンバーのタスク確認をベースにしていたところを、スプリントゴールをベースにするように変えてみました。
(変更前)〇〇さんのタスクの進捗はどうですか?
(変更後)〇〇機能のスプリントゴールは達成できそうですか?
狙い
- メンバーがスプリントゴールを意識して作業できるようになる
- スプリントゴールを達成するために、どうすることが適切か議論が発生する
- タスクアサインの見直しや仕様の調整等
- メンバー間の、スプリントゴールが達成できるかどうかの温度感を合わせる
- 普段からスプリントゴールを意識して行動することで、ゴール設定自体の練度を上げる
成果
成果:◎
取り組んですぐ(3週間くらい)、上記の狙い通りの改善が見られました 🙆♂️
僕自身の自己評価もですが、振り返りでメンバー全員が成果を実感していることがとても良かったなと思います。
具体的に、下記の点が良かったです。
- デイリースクラムの終わりにすぐ改善の話が出て、次の日のデイリースクラムにはその改善案が実践されていたのでスピード感があった
- スプリントゴール達成のために、柔軟にタスクのアサイン変更が自然と発生した
- 次のスプリントゴールについて話す時にたくさん意見が出て、ゴールの練度が上がった
今後の改善
今回の取り組みで、僕たちはスプリント毎のゴールを意識して行動することができるようになりました。
次のステップとして、
スプリント毎だけでなく、より中長期の期間でもゴールを意識して行動できるようになれること
を目指します。
そのためには、事業計画や各機能開発のマイルストーンなど今まで以上に抽象度が高い情報から、各スプリントのゴールとしてどこまでやるべきかを考えないといけません。
簡単なことではないですが、これまで通り着実にステップアップしていきます。
最後に
繰り返しになりますが、スクラムは自分達で考えて改善していくことが大事です。
この記事が、チーム内で議論する時の参考になると嬉しいです。
自分達は、こういう改善に取り組んでるよ!等ありましたら、コメントいただけると嬉しいです。
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