Vonageアカウントの作成
はじめに
みなさん、こんにちは。KDDI ウェブコミュニケーションズで CPaaS のエバンジェリストをしている高橋です。
この記事では、KDDI ウェブコミュニケーションズ経由での Vonage アカウントの作成方法について解説をします。
本記事の対象となる読者
- これから Vonage について学びたい方
- KDDIウェブコミュニケーションズ経由でVonageアカウントを開設したい方
Vonage とは
Vonage は、米国ニュージャージー州に本社を置く、CPaaS(Communication Platform as a Service)企業です。
もともとは VoIP(Voice over IP)企業としてスタートしましたが、いくつかの企業買収を行うことで、コミュニケーションサービス全般をサポートすることができる企業に発展しました。現在はスウェーデンの大手通信機器会社エリクソンの傘下に入っています。
2024年2月14日より、株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ(以後、KWC)が Vonage の再販事業を開始することとなりました。
KWC経由でアカウントを開設する場合、Vonageで直接開設したアカウントとは一部仕様が異なります。(※提供する機能面において違いはありません)
具体的には、以下のような差分があります。
- KWCによる日本語のサポートが受けられます。
- 料金はすべて日本円で計算されます。料金ページはこちらです。
- お支払いはすべて請求書払いとなります(カード決済はできません)。
- 日本国内の自治体を含む法人および個人事業主のみが対象となり、海外法人や個人でのアカウント開設はできません。
アカウント作成の流れ
KWC経由でアカウントを開設するには、KWC側での登録と Vonage 側での登録の2つのステップが必要になります。注意点は以下のとおりです。
- 登録するメールアドレスは、契約する法人のドメインを使うようにしてください。
- すでに一度でも Vonage に登録したことのあるメールアドレスは使えません。
- KWC側での登録とVonage側での登録、いずれも同一の氏名(ローマ字)とメールアドレスを使ってください。
KWC側のサインアップ
まずは、以下のページからKWC側のアカウント登録を行います。
以下のような申し込みフォームが表示されます。
お客様区分によってフォームの内容が異なりますので、それぞれで説明をします。
法人でのお申し込み
項目名 | 必須 | 説明 |
---|---|---|
お客様区分 | ○ | 「法人」を選択します。 |
法人番号 | 会社登記によって払い出された会社法人等番号を記入します。こちらで検索が可能です。 | |
会社名・団体名・屋号 | ○ | 法人番号検索結果に記載されている正確な商号を記入します。例:株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ |
郵便番号 | ○ | 法人番号検索結果に記載されている正確な住所情報を記入します。例:107-0062 |
都道府県 | ○ | 同上。例:東京都 |
市区町村 | ○ | 同上。例:港区 |
町名番地・建物等 | ○ | 同上。例:南青山2-26-1 D-LIFEPLACE南青山10階 |
代表電話番号 | ○ | 会社の代表電話番号を記入します。例:03-1234-5678 |
部署名 | ○ | ご契約者様の部署を記入します。ない場合は「なし」とご記入ください。 |
契約者氏名・姓 | ○ | ご契約者様の姓を記入します。例:山田 |
契約者氏名・名 | ○ | ご契約者様の名を記入します。例:太郎 |
契約者氏名・姓(ローマ字) | ○ | ご契約者様の姓を記入します。例:YAMADA |
契約者氏名・名(ローマ字) | ○ | ご契約者様の名を記入します。例:TARO |
Eメール | ○ | ご担当者様のメールアドレスを記入します。例:taro.yamada@example.com |
担当者電話番号 | ご担当者様に連絡がつく電話番号を記入します。例:03-1111-2222 | |
業種 | ○ | プルダウンリストからもっとも近い業種を選択します。 |
主に担当する業務 | ○ | ご担当者様の業務にもっとも近いものをプルダウンから選択します。 |
役職 | ○ | ご担当者様の役職にもっとも近いものをプルダウンから選択します。 |
サービス利用用途 | ○ | ご利用いただく予定の用途に関して、もっとも近いものをプルダウンから選択します。 |
サービスを最初に知ったきっかけ | ○ | Vonageを最初に知ったきっかけで、もっとも近いものをプルダウンから選択します。 |
個人事業主
お客様区分で「個人事業主」を選択すると、以下のようなフォームが表示されます。
フォームの入力項目は基本的には法人と同じですが、個人事業主の場合は税務署の受領印が押された開業届の提出が必須となりますのでご注意ください。
公共団体等
お客様区分で「公共団体等」を選択すると、以下のようなフォームが表示されます。
入力項目は基本的に法人と同様です。
Vonage 側サインアップ
KWC側の申し込みページで、画面下部にあるVonageに申し込むのボタンを押すと、確認のダイアログが表示され、はいを押すと自動的に Vonage 側のサインアップページに遷移します。
- 必要項目を入力します。各項目の説明は以下のとおりです。
項目名 | 説明 |
---|---|
KWC側のフォームに記入したメールアドレスを入力します。例:taro.yamada@example.com | |
First Name | KWC側のフォームに記入した氏名(名)をローマ字で入力します。例:TARO |
Last Name | KWC側のフォームに記入した氏名(姓)をローマ字で入力します。例:YAMADA |
Password | パスワード(8 文字以上、大文字小文字数字を混在させてください) |
Confirm password | パスワードの確認(同じものを入力) |
Country code | プルダウンリストからJapan(+81) を選択します。 |
Phone number | SMS を受信することができる携帯電話の番号(先頭の 0 は不要です)例:8012345678 |
Use two-factor authentication(2FA) | 二要素認証を有効にするかを選択します。(できれば ON) |
- Create my free accountボタンを押下します。
- 以下のような画面に遷移し、指定したメールアドレス宛にメールが届きます。
- 以下のようなメールが届きます。
- メール内にある、Verify new email addressボタンを押下します。
- 画面が遷移し、先ほど入力した携帯電話に SMS が送られてきます。
- 携帯に届いたパスワードを入力して、Verifyボタンを押下します。パスワードの有効期限は 2 分です。
- 認証が完了すると、以下のようなアンケートページに遷移します。
- 回答自体に大きな意味はないようなので、適当に答えていけば大丈夫です。
今回は以下のように回答してみました。
質問項目 | 回答 |
---|---|
Are you a developer? | Yes |
Please select a programming language | Node.js |
Select a product to get started with | Voice |
- アンケートに回答が終わると、ダッシュボードページに遷移します。
以上でアカウントの作成は完了です。
作成されたアカウントは、トライアルアカウントになります。
トライアルアカウントの制限事項は以下のとおりです。
- SMSの送信は、認証済み電話番号のみとなります。認証済み番号は合計5つまで追加できます(二要素認証が必要)。
- 電話番号を購入することはできません(クーポンコードを使ってクレジットを追加することで電話番号を購入することができます)。
- 電話番号がない状態では、電話発信および着信ができません。
- SMS送信時に、
[FREE SMS DEMO, TEST MESSAGE]
というメッセージが付加されます。
まとめ
以上でアカウントの作成は終了です。ぜひ Vonage API を試してみてください。
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