Claude CodeでMCPを快適に使う設定術 --mcp-config
Claude CodeでMCP(Model Context Protocol)を使うとき、claude mcp
コマンドで設定を管理できますが、変更には手間がかかります。
しかし、同じプロジェクト内でも作業内容に応じて手軽にMCP構成を切り替えられると便利です。
MCPサーバーは便利ですが追加しすぎるとContextを圧迫するためです。
そこで--mcp-config
オプションを使用してMCP構成を切り替えます。
--mcp-config
オプションを使用する
--mcp-config
オプションを使えば、起動時に読み込むMCP設定ファイルを指定できます。参照する設定ファイルを変えるだけで、軽量な構成と詳細な構成を使い分けできます。
設定ファイルを指定する
Claude Codeの起動時に--mcp-config
オプションで、MCP設定ファイルを明示的に指定できます。
claude --mcp-config=/Users/yourname/.claude/.mcp.json
上の例では /Users/yourname/.claude/.mcp.json
を指定しています。ファイルには以下のような内容を記述してください。
基本構成(.mcp.json)
{
"mcpServers": {
"filesystem": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@modelcontextprotocol/server-filesystem", "/Users/yourname"]
}
}
}
用途別の設定ファイルを作成する
例えば軽量な .mcp.json
に加えて、開発作業で使用するMCPサーバーを追加した dev.mcp.json
を用意します。
claude --mcp-config=/Users/yourname/.claude/dev.mcp.json
開発用(dev.mcp.json)
{
"mcpServers": {
"filesystem": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@modelcontextprotocol/server-filesystem", "/Users/yourname"]
},
"context7": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@upstash/context7-mcp@latest"]
},
"linear": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "mcp-remote", "https://mcp.linear.app/sse"]
}
}
}
こうして軽量な.mcp.json
と開発用のdev.mcp.json
を、作業内容に応じて使い分けられます。
もちろんclaude
コマンドをオプションなしで実行すればMCPサーバーを使用しない状態で起動できます。
aliasで快適に
一方で、毎回の呼び出し時に長いパスを指定するのは大変です。そこでaliasを使います。
~/.zshrc
に以下を追加:
# 基本構成
alias c='claude --mcp-config=/Users/yourname/.claude/.mcp.json'
# 開発用
alias c-dev='claude --mcp-config=/Users/yourname/.claude/dev.mcp.json'
これでc
と入力するだけで軽量なMCP構成、c-dev
で開発用MCP構成を起動できます。
プロジェクト固有のMCP設定
--mcp-config
で共通設定を使いつつ、プロジェクト固有のMCPサーバーを追加することもできます。
プロジェクトルートに .mcp.json
を配置すると、Claude Codeが自動的に読み込み、--mcp-config
で指定した設定と併用します。
例: ~/projects/my-app/.mcp.json
{
"mcpServers": {
"playwright": {
"command": "npx",
"args": ["-y", "@playwright/mcp@latest"]
}
}
}
このプロジェクトでc
を実行すると:
-
--mcp-config
で指定したMCPサーバー - プロジェクト固有のMCPサーバー(playwright)
の両方が有効になります。特定のプロジェクトだけで必要なMCPサーバーを追加したい場合に便利です。
claude mcp
設定について
注意: 既存の --mcp-config
に移行した後も、以前 claude mcp add
で追加したMCP設定は各プロジェクトに残っています。同じ名前のMCPサーバーがある場合、意図しない設定が使われる可能性があります。
移行後は各プロジェクトで claude mcp list
で確認し、不要なものは claude mcp remove <server-name>
で削除することをおすすめします。
まとめ
-
--mcp-config
で参照する設定ファイルを指定できる - 同じプロジェクトでも起動コマンドでMCP構成を切り替え可能
- aliasで
c
、c-dev
と使い分ければ快適 - プロジェクト固有の
.mcp.json
と併用もできる
Discussion