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Python × Poetry × FastAPIでPythonを始める

2025/04/28に公開

こんにちは。
今回は、Python + Poetry + FastAPI を使った開発環境のスターターセットを紹介します。
この記事では、開発がすぐに始められるように、必要な手順をまとめています。
プロジェクト構成や便利な設定も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

1. Pythonをインストールする

まずはPythonをインストールします。
今回はバージョンを固定して使うため、Homebrewで特定のバージョンをインストールします。

$ brew search python@3
# 利用可能なバージョン一覧が表示されます

$ brew install python@3.13

2. Poetryをインストールして設定する

Pythonプロジェクトの依存管理には、Poetry を使います。

$ brew install poetry

3. Pythonプロジェクトを作成する

Poetryで新しいPythonプロジェクトを作成します。

$ poetry init python-starter

プロジェクトごとに仮想環境を分けたいので、以下の設定もしておきましょう。

$ cd python-starer
$ poetry config --local virtualenvs.in-project true

これで、プロジェクト直下に .venv フォルダが作成されるようになります。

初期構成はこんな感じになります。

├── README.md
├── pyproject.toml  # 依存管理ファイル（package.json的なもの）
├── src
│   └── python_starter
│       └── __init__.py
└── tests
    └── __init__.py

4. Hello Worldしてみる

まずは動作確認のため、簡単なコードを書いてみましょう。src/python-starter/main.pyを作成して、Hello Worldを出力するようにします。

print("Hello World")

$ poetry run python src/python_starter/main.py
Hello World

5. FastAPIを導入する

$ poetry add fastapi uvicorn

src/python-starter/main.pyを以下のように修正します。

from fastapi import FastAPI

app = FastAPI()


@app.get("/")
async def root():
    return {"message": "OK"}

6. コード整形ツール Ruff を導入する

Ruff（Linter/Formatter）も導入しておきます。

$ poetry add --dev ruff

VSCodeを使っている場合は、拡張機能もインストールしておくと便利です。

Ruff VSCode Extension

7. VSCode用の設定

.vscode/settings.json を以下のように設定します。自動インポートがされたり、保存時にフォーマットが走ります。

{
    "python.analysis.autoImportCompletions": true,
    "python.analysis.indexing": true,
    "[python]": {
        "editor.defaultFormatter": "charliermarsh.ruff",
        "editor.formatOnSave": true,
        "editor.codeActionsOnSave": {
            "source.fixAll": "explicit",
            "source.organizeImports": "explicit"
        }
    }
}

8. FastAPIアプリを起動してみる

$ poetry run uvicorn src.python_starter.main:app --port 8080 --reload