Tiktokエフェクト事始め
はじめに
2025年1月、InstagramのAR開発機能が終了したのをきっかけに、TiktokのAR制作に取り組んでみることにしました。最近は、Tiktokエフェクトに関する相談も増えてきてたので、ちょうどいい機会です。
完成イメージ
Instagramでは人間の顔認識しか対応していませんでしたが、Tiktokでは猫の顔認識が可能です。
この機能に以前から興味があったので、今回はそれを活かしてこんな感じのミーム系猫フィルターを作ってみることにしました。
制作の流れ
まずは、Tiktok公式の開発ツール EffectHouse をインストールし、新規プロジェクトを作成します。
目元を加工してみる
ヒエラルキに「Cat Face Stretch」を追加し、ランドマークポイントを操作して顔の形を編集します。細かな調整は効きづらいですが、ツール自体は直感的でわかりやすいです。
少し大きなタレ目にしてみました。
キラキラと涙の装飾を入れてみる
PNG素材をアセットに登録し、ヒエラルキに「Pet Face Sticker」を追加、スナップ位置を調整します。
また、Pet Face StickerにLookAtコンポーネントを追加することで、Billboarding設定としました。
キラキラにフェードアニメーションを追加してみる
演出の経過時間を管理するために、ローカル変数SequenceTimeを登録し、更新します。
SequenceTimeをもとに、SetOpacityノードでステッカーの不透明度を操作します。
対象のパッチを全選択→右クリック「Create Subgraph」、さらに右クリック「Convert to Subgraph Instance」で使い回し可能なノードグループが作成できます。全てのキラキラにSubgraphの処理を適用します。
こんな感じ。
タップで見た目を切り替えてみる
ScreenTap、LoopingCounter、SetVisibilityノードの組み合わせで実現できました。
完成!
エディタ右上の「Preview in Tiktok」からTiktok上のカメラでQRを発行し、テストできます。
今後も、別のエフェクトを作りながら、研究して行きたいと思います。
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