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ベクトルデータベース「Weaviate」を試す 6:リランキングモジュール

kun432kun432

オブジェクトの作成は前回と同じ

!pip install -U weaviate-client llama-index llama-index-readers-file

https://ja.wikipedia.org/wiki/オグリキャップ

from pathlib import Path
import requests
import re

def replace_heading(match):
    level = len(match.group(1))
    return '#' * level + ' ' + match.group(2).strip()

# Wikipediaからのデータ読み込み
wiki_titles = ["オグリキャップ"]
for title in wiki_titles:
    response = requests.get(
        "https://ja.wikipedia.org/w/api.php",
        params={
            "action": "query",
            "format": "json",
            "titles": title,
            "prop": "extracts",
            # 'exintro': True,
            "explaintext": True,
        },
    ).json()
    page = next(iter(response["query"]["pages"].values()))
    wiki_text = f"# {title}\n\n## 概要\n\n"
    wiki_text += page["extract"]

    wiki_text = re.sub(r"(=+)([^=]+)\1", replace_heading, wiki_text)
    wiki_text = re.sub(r"\t+", "", wiki_text)
    wiki_text = re.sub(r"\n{3,}", "\n\n", wiki_text)
    data_path = Path("data")
    if not data_path.exists():
        Path.mkdir(data_path)

    with open(data_path / f"{title}.md", "w") as fp:
        fp.write(wiki_text)
from pathlib import Path
import glob
import os

from llama_index.core.node_parser import MarkdownNodeParser
from llama_index.readers.file import FlatReader
from llama_index.core.schema import MetadataMode

files = glob.glob('data/*.md')

docs = []
for f in files:
    doc = FlatReader().load_data(Path(f))
    docs.extend(doc)

parser = MarkdownNodeParser()
nodes = parser.get_nodes_from_documents(docs)

nodes_for_delete = []
sections_for_delete = ["競走成績", "外部リンク", "参考文献", "関連作品"]

for idx, n in enumerate(nodes):
    # メタデータからセクション情報を取り出す。
    metadatas = []
    header_keys = []
    for m in n.metadata:
        if m.startswith("Header"):
            metadatas.append(n.metadata[m])
            header_keys.append(m)
    if len(metadatas) > 0:
        # セクション情報を新たなメタデータに設定
        n.metadata["section"] = metadata_str = " > ".join(metadatas)
        # 古いセクション情報を削除
        for k in header_keys:
            if k.startswith("Header"):
               del n.metadata[k]

    # コンテンツ整形
    contents = n.get_content().split("\n")
    if len(contents) == 1:
        # コンテンツが1つだけ≒セクションタイトルのみの場合は削除対象
        nodes_for_delete.append(idx)
    elif contents[0] in sections_for_delete:
        # 任意のセクションを削除対象
        nodes_for_delete.append(idx)
    else:
        # コンテンツの冒頭にあるセクションタイトル部分、及びそれに続く改行を削除
        content_for_delete = []
        for c_idx, c in enumerate(contents):
            if c in (metadatas):
                content_for_delete.append(c_idx)
            elif c in ["", "\n", None]:
                content_for_delete.append(c_idx)
            else:
                break
        contents = [item for i, item in enumerate(contents) if i not in content_for_delete]

    # 整形したコンテンツでノードを書き換え
    n.set_content("\n".join(contents))

base_nodes = [item for i, item in enumerate(nodes) if i not in nodes_for_delete]
import re
import weaviate.classes as wvc

def text_split(text, max_length=400):
    chunks = re.split(r'([。!?])', text)
    temp_chunk = ""
    final_chunks = []

    for chunk in chunks:
        if len(temp_chunk + chunk) <= max_length:
            temp_chunk += chunk
        else:
            final_chunks.append(temp_chunk)
            temp_chunk = chunk

    if temp_chunk:
        final_chunks.append(temp_chunk)

    return final_chunks

wvc_objs = []
for n in base_nodes:
    content = n.get_content().replace("\n", " ")
    chunks = text_split(content, 400)
    if len(chunks) == 1:
        idx = len(wvc_objs) + 1
        wvc_objs.append(wvc.data.DataObject(
            properties={
                "chunk_id": id,
                "chapter_title": n.metadata["section"],
                "chunk": chunks[0],
            }
        ))
    else:
        for chunk_idx, chunk in enumerate(chunks, start=1):
            id = len(wvc_objs) + 1
            wvc_objs.append(wvc.data.DataObject(
                properties={
                    "chunk_id": id,
                    "chapter_title": n.metadata["section"] + f"({chunk_idx})",
                    "chunk": chunk,
                }
            ))
print(len(wvc_objs))
print(wvc_objs[1])
107
DataObject(properties={'chunk_id': 2, 'chapter_title': 'オグリキャップ > 概要(2)', 'chunk': ' 競走馬引退後は北海道新冠町の優駿スタリオンステーションで種牡馬となったが、産駒から中央競馬の重賞優勝馬を出すことができず、2007年に種牡馬を引退。種牡馬引退後は同施設で功労馬として繋養されていたが、2010年7月3日に右後肢脛骨を骨折し、安楽死の処置が執られた。'}, uuid=None, vector=None, references=None)

Weaviateクライアント初期化。Cohereのリランカーを使うのでAPIキーをセットしておく。

import weaviate
import os
import requests
import json
from google.colab import userdata

client = weaviate.connect_to_wcs(
    cluster_url=userdata.get('WEAVIATE_CLUSTER_URL'),
    auth_credentials=weaviate.auth.AuthApiKey(userdata.get('WEAVIATE_API_KEY')),
    headers={
        "X-OpenAI-Api-Key": userdata.get('OPENAI_API_KEY'),
        "X-Cohere-Api-Key": userdata.get('COHERE_API_PROD_KEY'),
    }
)

コレクション定義の作成。リランキングモジュールを有効化しておく。

oguricap = client.collections.create(
    name="OguriCap",
    vectorizer_config=wvc.config.Configure.Vectorizer.text2vec_openai(
        model="text-embedding-3-small",
        vectorize_collection_name=False
    ),
    generative_config=wvc.config.Configure.Generative.openai(
        model="gpt-3.5-turbo"
    ),
    reranker_config=wvc.config.Configure.Reranker.cohere(
        model="rerank-multilingual-v2.0"
    ),
    properties=[
        wvc.config.Property(
            name="chunk_id",
            data_type=wvc.config.DataType.INT,
        ),
        wvc.config.Property(
            name="chapter_title",
            data_type=wvc.config.DataType.TEXT,
            skip_vectorization=True
        ),
        wvc.config.Property(
            name="chunk",
            data_type=wvc.config.DataType.TEXT,
            skip_vectorization=False,
            vectorize_property_name=False,
        ),
    ]
)

オブジェクトの登録

oguricap.data.insert_many(wvc_objs)

登録確認

response = oguricap.aggregate.over_all(total_count=True)
print(response.total_count)
107

ではまずリランキング無しでやってみる

query = "オグリキャップの主な勝ち鞍は?"

response = oguricap.query.near_text(
    limit=10,
    query=query,
    return_metadata=wvc.query.MetadataQuery(certainty=True)
)

for idx, o in enumerate(response.objects, start=1):
    print(f"===== {idx}: , object index: {o.properties['chunk_id']} =====")
    print("certainty: ", o.metadata.certainty)
    print("chapter_title: ", o.properties["chapter_title"])
    print("chunk: ", o.properties["chunk"])
    print()
===== 1: , object index: 1 =====
certainty:  0.7985820770263672
chapter_title:  オグリキャップ > 概要(1)
chunk:  オグリキャップ(欧字名:Oguri Cap、1985年3月27日 - 2010年7月3日)は、日本の競走馬、種牡馬。 1987年5月に岐阜県の地方競馬・笠松競馬場でデビュー。8連勝、重賞5勝を含む12戦10勝を記録した後、1988年1月に中央競馬へ移籍し、重賞12勝(うちGI4勝)を記録した。1988年度のJRA賞最優秀4歳牡馬、1989年度のJRA賞特別賞、1990年度のJRA賞最優秀5歳以上牡馬および年度代表馬。1991年、JRA顕彰馬に選出。愛称は「オグリ」「芦毛の怪物」など多数。 中央競馬時代はスーパークリーク、イナリワンの二頭とともに「平成三強」と総称され、自身と騎手である武豊の活躍を中心として起こった第二次競馬ブーム期において、第一次競馬ブームの立役者とされるハイセイコーに比肩するとも評される高い人気を得た。

===== 2: , object index: 85 =====
certainty:  0.7813098430633545
chapter_title:  オグリキャップ > 特徴・評価 > 競走馬名および愛称・呼称
chunk:  競走馬名「オグリキャップ」の由来は、馬主の小栗が使用していた冠名「オグリ」に父ダンシングキャップの馬名の一部「キャップ」を加えたものである。 同馬の愛称としては「オグリ」が一般的だが、女性ファンの中には「オグリちゃん」、「オグリン」と呼ぶファンも存在し、その他「怪物」「新怪物」「白い怪物」「芦毛の怪物」と呼ばれた。またオグリキャップは前述のように生来食欲が旺盛で、「食べる競走馬」とも呼ばれた。

===== 3: , object index: 71 =====
certainty:  0.7803710699081421
chapter_title:  オグリキャップ > 特徴・評価 > 身体面に関する特徴・評価(3)
chunk:  オグリキャップは心臓や消化器官をはじめとする内臓も強く、普通の馬であればエンバクが未消化のまま糞として排出されることが多いものの、オグリキャップはエンバクの殻まで隈なく消化されていた。安藤勝己は、オグリキャップのタフさは心臓の強さからくるものだと述べている。獣医師の吉村秀之は、オグリキャップは中央競馬へ移籍してきた当初からスポーツ心臓を持っていたと証言している。

===== 4: , object index: 4 =====
certainty:  0.775719404220581
chapter_title:  オグリキャップ > デビューまで > 誕生に至る経緯(2)
chunk:   なお、オグリキャップは仔分けの馬で、出生後に小栗が稲葉牧場に対してセリ市に出した場合の想定額を支払うことで産駒の所有権を取得する取り決めがされていた。オグリキャップについて小栗が支払った額は250万円とも500万円ともされる。

===== 5: , object index: 68 =====
certainty:  0.7747421860694885
chapter_title:  オグリキャップ > 特徴・評価 > 知能・精神面に関する特徴・評価(2)
chunk:  オグリキャップに携わった者からは学習能力の高さなど、賢さ・利口さを指摘する声も多い。

===== 6: , object index: 15 =====
certainty:  0.7714846730232239
chapter_title:  オグリキャップ > 競走馬時代 > 中央競馬時代 > 4歳(1988年) > 競走内容(2)
chunk:  このレースでは馬場状態が追い込み馬に不利とされる重馬場と発表され、オグリキャップが馬場状態に対応できるかどうかに注目が集まった。オグリキャップは第3コーナーで最後方の位置から馬群の外を通って前方へ進出を開始し、ゴール直前で先頭に立って優勝した。 オグリキャップは初代馬主の小栗孝一が中央で走らせるつもりがなかったことでクラシック登録をしていなかったため、前哨戦である毎日杯を優勝して本賞金額では優位に立ったものの皐月賞に登録できず、代わりに京都4歳特別に出走した。このレースでは翌1989年の全戦に騎乗することとなる南井克巳が鞍上を務め、オグリキャップ一頭だけが58キロの斤量を背負ったが第3コーナーで後方からまくりをかけ、優勝した。

===== 7: , object index: 92 =====
certainty:  0.765051007270813
chapter_title:  オグリキャップ > 人気 > 馬券売り上げ・入場者数の増加(2)
chunk:   オグリキャップ自身は出走した32レースのうち27レースで単勝式馬券の1番人気に支持された。なお、中央競馬時代には12回単枠指定制度の適用を受けている。 第35回有馬記念のパドックにおいては47本の応援幕が張られたが、その中でもオグリキャップへの応援幕は20本張られ、全本数、1頭の馬が張り出した本数は共に史上最多を記録した。

===== 8: , object index: 69 =====
certainty:  0.7619253993034363
chapter_title:  オグリキャップ > 特徴・評価 > 身体面に関する特徴・評価(1)
chunk:  オグリキャップはパドックで人を引く力が強く、中央競馬時代は全レースで厩務員の池江と調教助手の辻本が2人で手綱を持って周回していた。さらに力が強いことに加えて柔軟性も備えており、「普通の馬なら絶対に届かない場所」で尻尾の毛をブラッシングしていた厩務員の池江に噛みついたことがある。南井克巳と武豊は共に、オグリキャップの特徴として柔軟性を挙げている。 笠松在籍時の厩務員の塚本勝男は3歳時のオグリキャップを初めて見たとき、腿の内側に力があり下半身が馬車馬のようにガッシリしているという印象を受けたと述べている。最も河内洋によると、中央移籍当初のオグリキャップは前脚はしっかりしていたというものの、後脚がしっかりとしていなかった。

===== 9: , object index: 87 =====
certainty:  0.7584459781646729
chapter_title:  オグリキャップ > 人気 > 概要(1)
chunk:  競走馬時代のオグリキャップの人気の高さについて、ライターの関口隆哉は「シンボリルドルフを軽く凌駕し」、「ハイセイコーとも肩を並べるほど」と評している。また岡部幸雄は「ハイセイコーを超えるほど」であったとしている(ハイセイコー#人気(ハイセイコーブーム)も参照)。 オグリキャップが人気を得た要因についてライターの市丸博司は、「地方出身の三流血統馬が中央のエリートたちをナデ斬りにし、トラブルや過酷なローテーションの中で名勝負を数々演じ、二度の挫折を克服」したことにあるとし、オグリキャップは「ファンの記憶の中でだけ、本当の姿で生き続けている」「競馬ファンにもたらした感動は、恐らく同時代を過ごした者にしか理解できないものだろう」と述べ、山河拓也も市丸と同趣旨の見解を示している。

===== 10: , object index: 67 =====
certainty:  0.7565267086029053
chapter_title:  オグリキャップ > 特徴・評価 > 知能・精神面に関する特徴・評価(1)
chunk:  ダンシングキャップ産駒の多くは気性が荒いことで知られていたが、オグリキャップは現3歳時に調教のために騎乗した河内洋と岡部幸雄が共に古馬のように落ち着いていると評するなど、落ち着いた性格の持ち主であった。オグリキャップの落ち着きは競馬場でも発揮され、パドックで観客の歓声を浴びても動じることがなく、ゲートでは落ち着き過ぎてスタートが遅れることがあるほどであった。岡部幸雄は1988年の有馬記念のレース後に「素晴らしい精神力だね。この馬は耳を立てて走るんだ。レースを楽しんでいるのかもしれない」と語り、1990年の有馬記念でスローペースの中で忍耐強く折り合いを保ち続けて勝利したことについて、「類稀なる精神力が生んだ勝利だ」と評したが、オグリキャップと対戦した競走馬の関係者からもオグリキャップの精神面を評価する声が多く挙がっている。

次にリランキングを有効にしてみる。

query = "オグリキャップの主な勝ち鞍は?"

response = oguricap.query.near_text(
    limit=10,
    query=query,
    # リランキングの設定。propでリランキングに渡すプロパティを指定して、queryの内容で里ランキングさせる
    rerank=wvc.query.Rerank(
        prop="chunk",
        query=query,
    ),
    return_metadata=wvc.query.MetadataQuery(distance=True, certainty=True, score=True)
)

for idx, o in enumerate(response.objects, start=1):
    print(f"===== {idx}: , object index: {o.properties['chunk_id']} =====")
    print("certainty: ", o.metadata.certainty)
    print("chapter_title: ", o.properties["chapter_title"])
    print("chunk: ", o.properties["chunk"])
    print()
===== 1: , object index: 1 =====
certainty:  0.7985820770263672
chapter_title:  オグリキャップ > 概要(1)
chunk:  オグリキャップ(欧字名:Oguri Cap、1985年3月27日 - 2010年7月3日)は、日本の競走馬、種牡馬。 1987年5月に岐阜県の地方競馬・笠松競馬場でデビュー。8連勝、重賞5勝を含む12戦10勝を記録した後、1988年1月に中央競馬へ移籍し、重賞12勝(うちGI4勝)を記録した。1988年度のJRA賞最優秀4歳牡馬、1989年度のJRA賞特別賞、1990年度のJRA賞最優秀5歳以上牡馬および年度代表馬。1991年、JRA顕彰馬に選出。愛称は「オグリ」「芦毛の怪物」など多数。 中央競馬時代はスーパークリーク、イナリワンの二頭とともに「平成三強」と総称され、自身と騎手である武豊の活躍を中心として起こった第二次競馬ブーム期において、第一次競馬ブームの立役者とされるハイセイコーに比肩するとも評される高い人気を得た。

===== 2: , object index: 15 =====
certainty:  0.7714846730232239
chapter_title:  オグリキャップ > 競走馬時代 > 中央競馬時代 > 4歳(1988年) > 競走内容(2)
chunk:  このレースでは馬場状態が追い込み馬に不利とされる重馬場と発表され、オグリキャップが馬場状態に対応できるかどうかに注目が集まった。オグリキャップは第3コーナーで最後方の位置から馬群の外を通って前方へ進出を開始し、ゴール直前で先頭に立って優勝した。 オグリキャップは初代馬主の小栗孝一が中央で走らせるつもりがなかったことでクラシック登録をしていなかったため、前哨戦である毎日杯を優勝して本賞金額では優位に立ったものの皐月賞に登録できず、代わりに京都4歳特別に出走した。このレースでは翌1989年の全戦に騎乗することとなる南井克巳が鞍上を務め、オグリキャップ一頭だけが58キロの斤量を背負ったが第3コーナーで後方からまくりをかけ、優勝した。

===== 3: , object index: 92 =====
certainty:  0.765051007270813
chapter_title:  オグリキャップ > 人気 > 馬券売り上げ・入場者数の増加(2)
chunk:   オグリキャップ自身は出走した32レースのうち27レースで単勝式馬券の1番人気に支持された。なお、中央競馬時代には12回単枠指定制度の適用を受けている。 第35回有馬記念のパドックにおいては47本の応援幕が張られたが、その中でもオグリキャップへの応援幕は20本張られ、全本数、1頭の馬が張り出した本数は共に史上最多を記録した。

===== 4: , object index: 67 =====
certainty:  0.7565267086029053
chapter_title:  オグリキャップ > 特徴・評価 > 知能・精神面に関する特徴・評価(1)
chunk:  ダンシングキャップ産駒の多くは気性が荒いことで知られていたが、オグリキャップは現3歳時に調教のために騎乗した河内洋と岡部幸雄が共に古馬のように落ち着いていると評するなど、落ち着いた性格の持ち主であった。オグリキャップの落ち着きは競馬場でも発揮され、パドックで観客の歓声を浴びても動じることがなく、ゲートでは落ち着き過ぎてスタートが遅れることがあるほどであった。岡部幸雄は1988年の有馬記念のレース後に「素晴らしい精神力だね。この馬は耳を立てて走るんだ。レースを楽しんでいるのかもしれない」と語り、1990年の有馬記念でスローペースの中で忍耐強く折り合いを保ち続けて勝利したことについて、「類稀なる精神力が生んだ勝利だ」と評したが、オグリキャップと対戦した競走馬の関係者からもオグリキャップの精神面を評価する声が多く挙がっている。

===== 5: , object index: 87 =====
certainty:  0.7584459781646729
chapter_title:  オグリキャップ > 人気 > 概要(1)
chunk:  競走馬時代のオグリキャップの人気の高さについて、ライターの関口隆哉は「シンボリルドルフを軽く凌駕し」、「ハイセイコーとも肩を並べるほど」と評している。また岡部幸雄は「ハイセイコーを超えるほど」であったとしている(ハイセイコー#人気(ハイセイコーブーム)も参照)。 オグリキャップが人気を得た要因についてライターの市丸博司は、「地方出身の三流血統馬が中央のエリートたちをナデ斬りにし、トラブルや過酷なローテーションの中で名勝負を数々演じ、二度の挫折を克服」したことにあるとし、オグリキャップは「ファンの記憶の中でだけ、本当の姿で生き続けている」「競馬ファンにもたらした感動は、恐らく同時代を過ごした者にしか理解できないものだろう」と述べ、山河拓也も市丸と同趣旨の見解を示している。

===== 6: , object index: 69 =====
certainty:  0.7619253993034363
chapter_title:  オグリキャップ > 特徴・評価 > 身体面に関する特徴・評価(1)
chunk:  オグリキャップはパドックで人を引く力が強く、中央競馬時代は全レースで厩務員の池江と調教助手の辻本が2人で手綱を持って周回していた。さらに力が強いことに加えて柔軟性も備えており、「普通の馬なら絶対に届かない場所」で尻尾の毛をブラッシングしていた厩務員の池江に噛みついたことがある。南井克巳と武豊は共に、オグリキャップの特徴として柔軟性を挙げている。 笠松在籍時の厩務員の塚本勝男は3歳時のオグリキャップを初めて見たとき、腿の内側に力があり下半身が馬車馬のようにガッシリしているという印象を受けたと述べている。最も河内洋によると、中央移籍当初のオグリキャップは前脚はしっかりしていたというものの、後脚がしっかりとしていなかった。

===== 7: , object index: 68 =====
certainty:  0.7747421860694885
chapter_title:  オグリキャップ > 特徴・評価 > 知能・精神面に関する特徴・評価(2)
chunk:  オグリキャップに携わった者からは学習能力の高さなど、賢さ・利口さを指摘する声も多い。

===== 8: , object index: 71 =====
certainty:  0.7803710699081421
chapter_title:  オグリキャップ > 特徴・評価 > 身体面に関する特徴・評価(3)
chunk:  オグリキャップは心臓や消化器官をはじめとする内臓も強く、普通の馬であればエンバクが未消化のまま糞として排出されることが多いものの、オグリキャップはエンバクの殻まで隈なく消化されていた。安藤勝己は、オグリキャップのタフさは心臓の強さからくるものだと述べている。獣医師の吉村秀之は、オグリキャップは中央競馬へ移籍してきた当初からスポーツ心臓を持っていたと証言している。

===== 9: , object index: 4 =====
certainty:  0.775719404220581
chapter_title:  オグリキャップ > デビューまで > 誕生に至る経緯(2)
chunk:   なお、オグリキャップは仔分けの馬で、出生後に小栗が稲葉牧場に対してセリ市に出した場合の想定額を支払うことで産駒の所有権を取得する取り決めがされていた。オグリキャップについて小栗が支払った額は250万円とも500万円ともされる。

===== 10: , object index: 85 =====
certainty:  0.7813098430633545
chapter_title:  オグリキャップ > 特徴・評価 > 競走馬名および愛称・呼称
chunk:  競走馬名「オグリキャップ」の由来は、馬主の小栗が使用していた冠名「オグリ」に父ダンシングキャップの馬名の一部「キャップ」を加えたものである。 同馬の愛称としては「オグリ」が一般的だが、女性ファンの中には「オグリちゃん」、「オグリン」と呼ぶファンも存在し、その他「怪物」「新怪物」「白い怪物」「芦毛の怪物」と呼ばれた。またオグリキャップは前述のように生来食欲が旺盛で、「食べる競走馬」とも呼ばれた。

リランキング無効時と順番が異なっている。特に、上位2件が「オグリキャップの主な勝ち鞍は?」に関連している内容になっていて、リランキングの効果を感じる。

kun432kun432

limit=20ぐらいにするとかなり顕著になる。

リランキングなしの場合

===== 1: , object index: 1 =====
certainty:  0.7985820770263672
chapter_title:  オグリキャップ > 概要(1)
chunk:  オグリキャップ(欧字名:Oguri Cap、1985年3月27日 - 2010年7月3日)は、日本の競走馬、種牡馬。 1987年5月に岐阜県の地方競馬・笠松競馬場でデビュー。8連勝、重賞5勝を含む12戦10勝を記録した後、1988年1月に中央競馬へ移籍し、重賞12勝(うちGI4勝)を記録した。1988年度のJRA賞最優秀4歳牡馬、1989年度のJRA賞特別賞、1990年度のJRA賞最優秀5歳以上牡馬および年度代表馬。1991年、JRA顕彰馬に選出。愛称は「オグリ」「芦毛の怪物」など多数。 中央競馬時代はスーパークリーク、イナリワンの二頭とともに「平成三強」と総称され、自身と騎手である武豊の活躍を中心として起こった第二次競馬ブーム期において、第一次競馬ブームの立役者とされるハイセイコーに比肩するとも評される高い人気を得た。

===== 2: , object index: 85 =====
certainty:  0.7813098430633545
chapter_title:  オグリキャップ > 特徴・評価 > 競走馬名および愛称・呼称
chunk:  競走馬名「オグリキャップ」の由来は、馬主の小栗が使用していた冠名「オグリ」に父ダンシングキャップの馬名の一部「キャップ」を加えたものである。 同馬の愛称としては「オグリ」が一般的だが、女性ファンの中には「オグリちゃん」、「オグリン」と呼ぶファンも存在し、その他「怪物」「新怪物」「白い怪物」「芦毛の怪物」と呼ばれた。またオグリキャップは前述のように生来食欲が旺盛で、「食べる競走馬」とも呼ばれた。

===== 3: , object index: 71 =====
certainty:  0.7803710699081421
chapter_title:  オグリキャップ > 特徴・評価 > 身体面に関する特徴・評価(3)
chunk:  オグリキャップは心臓や消化器官をはじめとする内臓も強く、普通の馬であればエンバクが未消化のまま糞として排出されることが多いものの、オグリキャップはエンバクの殻まで隈なく消化されていた。安藤勝己は、オグリキャップのタフさは心臓の強さからくるものだと述べている。獣医師の吉村秀之は、オグリキャップは中央競馬へ移籍してきた当初からスポーツ心臓を持っていたと証言している。

===== 4: , object index: 4 =====
certainty:  0.775719404220581
chapter_title:  オグリキャップ > デビューまで > 誕生に至る経緯(2)
chunk:   なお、オグリキャップは仔分けの馬で、出生後に小栗が稲葉牧場に対してセリ市に出した場合の想定額を支払うことで産駒の所有権を取得する取り決めがされていた。オグリキャップについて小栗が支払った額は250万円とも500万円ともされる。

===== 5: , object index: 68 =====
certainty:  0.7747421860694885
chapter_title:  オグリキャップ > 特徴・評価 > 知能・精神面に関する特徴・評価(2)
chunk:  オグリキャップに携わった者からは学習能力の高さなど、賢さ・利口さを指摘する声も多い。

===== 6: , object index: 15 =====
certainty:  0.7714846730232239
chapter_title:  オグリキャップ > 競走馬時代 > 中央競馬時代 > 4歳(1988年) > 競走内容(2)
chunk:  このレースでは馬場状態が追い込み馬に不利とされる重馬場と発表され、オグリキャップが馬場状態に対応できるかどうかに注目が集まった。オグリキャップは第3コーナーで最後方の位置から馬群の外を通って前方へ進出を開始し、ゴール直前で先頭に立って優勝した。 オグリキャップは初代馬主の小栗孝一が中央で走らせるつもりがなかったことでクラシック登録をしていなかったため、前哨戦である毎日杯を優勝して本賞金額では優位に立ったものの皐月賞に登録できず、代わりに京都4歳特別に出走した。このレースでは翌1989年の全戦に騎乗することとなる南井克巳が鞍上を務め、オグリキャップ一頭だけが58キロの斤量を背負ったが第3コーナーで後方からまくりをかけ、優勝した。

===== 7: , object index: 92 =====
certainty:  0.765051007270813
chapter_title:  オグリキャップ > 人気 > 馬券売り上げ・入場者数の増加(2)
chunk:   オグリキャップ自身は出走した32レースのうち27レースで単勝式馬券の1番人気に支持された。なお、中央競馬時代には12回単枠指定制度の適用を受けている。 第35回有馬記念のパドックにおいては47本の応援幕が張られたが、その中でもオグリキャップへの応援幕は20本張られ、全本数、1頭の馬が張り出した本数は共に史上最多を記録した。

===== 8: , object index: 69 =====
certainty:  0.7619253993034363
chapter_title:  オグリキャップ > 特徴・評価 > 身体面に関する特徴・評価(1)
chunk:  オグリキャップはパドックで人を引く力が強く、中央競馬時代は全レースで厩務員の池江と調教助手の辻本が2人で手綱を持って周回していた。さらに力が強いことに加えて柔軟性も備えており、「普通の馬なら絶対に届かない場所」で尻尾の毛をブラッシングしていた厩務員の池江に噛みついたことがある。南井克巳と武豊は共に、オグリキャップの特徴として柔軟性を挙げている。 笠松在籍時の厩務員の塚本勝男は3歳時のオグリキャップを初めて見たとき、腿の内側に力があり下半身が馬車馬のようにガッシリしているという印象を受けたと述べている。最も河内洋によると、中央移籍当初のオグリキャップは前脚はしっかりしていたというものの、後脚がしっかりとしていなかった。

===== 9: , object index: 87 =====
certainty:  0.7584459781646729
chapter_title:  オグリキャップ > 人気 > 概要(1)
chunk:  競走馬時代のオグリキャップの人気の高さについて、ライターの関口隆哉は「シンボリルドルフを軽く凌駕し」、「ハイセイコーとも肩を並べるほど」と評している。また岡部幸雄は「ハイセイコーを超えるほど」であったとしている(ハイセイコー#人気(ハイセイコーブーム)も参照)。 オグリキャップが人気を得た要因についてライターの市丸博司は、「地方出身の三流血統馬が中央のエリートたちをナデ斬りにし、トラブルや過酷なローテーションの中で名勝負を数々演じ、二度の挫折を克服」したことにあるとし、オグリキャップは「ファンの記憶の中でだけ、本当の姿で生き続けている」「競馬ファンにもたらした感動は、恐らく同時代を過ごした者にしか理解できないものだろう」と述べ、山河拓也も市丸と同趣旨の見解を示している。

===== 10: , object index: 67 =====
certainty:  0.7565267086029053
chapter_title:  オグリキャップ > 特徴・評価 > 知能・精神面に関する特徴・評価(1)
chunk:  ダンシングキャップ産駒の多くは気性が荒いことで知られていたが、オグリキャップは現3歳時に調教のために騎乗した河内洋と岡部幸雄が共に古馬のように落ち着いていると評するなど、落ち着いた性格の持ち主であった。オグリキャップの落ち着きは競馬場でも発揮され、パドックで観客の歓声を浴びても動じることがなく、ゲートでは落ち着き過ぎてスタートが遅れることがあるほどであった。岡部幸雄は1988年の有馬記念のレース後に「素晴らしい精神力だね。この馬は耳を立てて走るんだ。レースを楽しんでいるのかもしれない」と語り、1990年の有馬記念でスローペースの中で忍耐強く折り合いを保ち続けて勝利したことについて、「類稀なる精神力が生んだ勝利だ」と評したが、オグリキャップと対戦した競走馬の関係者からもオグリキャップの精神面を評価する声が多く挙がっている。

===== 11: , object index: 73 =====
certainty:  0.75506192445755
chapter_title:  オグリキャップ > 特徴・評価 > 走行・レースぶりに関する特徴・評価(2)
chunk:  キャップが走ったらレースにならんて」と発言したこともある。笠松時代のオグリキャップに騎乗した青木達彦は、「オグリキャップが走った四脚の足跡は一直線だった。軽いキャンターからスピードに乗るとき、ギアチェンジする瞬間の衝撃がすごかった」と述べている。オグリキャップは肢のキック力が強く、瞬発力の強さは一回の蹴りで前肢を目いっぱいに延ばし、浮くように跳びながら走るため、この走法によって普通の馬よりも20から30センチ前に出ることができた。一方で入厩当初は右前脚に骨膜炎を発症しており「馬場に出ると怖くてよう乗れん」という声もあった。 オグリキャップは首を良く使う走法で、沈むように首を下げ、前後にバランスを取りながら地面と平行に馬体を運んでいく走りから、笠松時代から「地を這う馬」と形容されることがあった。安藤勝己は秋風ジュニアのレース後、「重心が低く、前への推進力がケタ違い。

===== 12: , object index: 74 =====
certainty:  0.7462276220321655
chapter_title:  オグリキャップ > 特徴・評価 > 走行・レースぶりに関する特徴・評価(3)
chunk:  あんな走り方をする馬に巡り会ったのは、初めて」と思ったという。瀬戸口勉もオグリキャップの走り方の特徴について、重心と首の位置が低いことを挙げている。 河内洋はオグリキャップのレースぶりについて、スピードタイプとは対照的な「グイッグイッと伸びる力タイプ」と評し、騎乗した当初からオグリキャップは「勝負所になると自ら上がっていくような感じで、もうオグリキャップ自身が競馬を知っていた」と述べている。また「一生懸命さがヒシヒシ伝わってくる馬」、「伸びきったかな、と思って追うと、そこからまた伸びてきよる」、「底力がある」とする一方、走る気を出し過ぎるところもあったとしている。一方でGIクラスを相手にした時のオグリキャップは抜け出すまでにモタつく面があるため多頭数のレースだとかなり不安が残る馬と分析し、「直線の入り口でスーッと行ける脚が欲しい」と要望していた。

===== 13: , object index: 72 =====
certainty:  0.745315670967102
chapter_title:  オグリキャップ > 特徴・評価 > 走行・レースぶりに関する特徴・評価(1)
chunk:  オグリキャップは走行時に馬場を掻き込む力が強く、その強さは調教中に馬場の地面にかかとをこすって出血したり、蹄鉄の磨滅が激しく頻繁に打ち替えられたために蹄が穴だらけになったことがあったほどであった。なお、栗東トレーニングセンター競走馬診療所の獣医師松本実は、5歳時に発症した右前脚の繋靭帯炎の原因を、生まれつき外向していた右脚で強く地面を掻き込むことを繰り返したことにあると分析している。 笠松在籍時の調教師鷲見昌勇は、調教のためにオグリキャップに騎乗した経験がある。その時の印象について鷲見は「筋肉が非常に柔らかく、フットワークにも無駄がなかった。車に例えるなら、スピードを上げれば重心が低くなる高級外車みたいな感じだよ」と感想を述べている。乗り味についても「他馬が軽トラックなら、(オグリキャップは)高級乗用車だ」と評し、「オグリキャップは全身がバネ。

===== 14: , object index: 91 =====
certainty:  0.7427602410316467
chapter_title:  オグリキャップ > 人気 > 馬券売り上げ・入場者数の増加(1)
chunk:  オグリキャップが中央競馬移籍後に出走したレースにおける馬券の売上額は、20レース中17レースで前年よりも増加し、単勝式の売上額は全てのレースで増加した。また、オグリキャップが出走した当日の競馬場への入場者数は、16レース中15レースで前年よりも増加した。中央競馬全体の年間の馬券売上額をみると、オグリキャップが笠松から移籍した1988年に2兆円に、引退した1990年に3兆円に、それぞれ初めて到達している。 なお、1988年の高松宮杯では馬券全体の売り上げは減少したものの、オグリキャップとランドヒリュウの枠連は中京競馬場の電光掲示板に売上票数が表示できないほどの売上額を記録した。第35回有馬記念では同年の東京優駿の売上額の397億3151万3500円を上回ってJRAレコードとなる480億3126万2100円を記録した。

===== 15: , object index: 46 =====
certainty:  0.7418361306190491
chapter_title:  オグリキャップ > 競走馬時代 > 近藤俊典への売却 > 6歳(1990年) > 1990年後半の不振と復活 > 騎手との相性(2)
chunk:  しかしオグリキャップにはコーナーを回る際に内側にもたれる癖があり、その修正に鞭を用いる場合、右側から入れる必要があった。そこで武は最後の直線入り口でオグリキャップの顔をわざと外に向けることで内にもたれることを防ぎつつ、左から鞭を入れることでうまく手前を替えさせることに成功した。

===== 16: , object index: 75 =====
certainty:  0.7395033836364746
chapter_title:  オグリキャップ > 特徴・評価 > 走行・レースぶりに関する特徴・評価(4)
chunk:   河内の次に主戦騎手を務めた南井克巳は、オグリキャップを「力そのもの、パワーそのものを感じさせる馬」「どんなレースでもできる馬」「レースを知っている」と評し、1989年の毎日王冠のレース後には「この馬の勝負根性には本当に頭が下がる」と語った。同じく主戦騎手を務めたタマモクロスとの比較については「馬の強さではタマモクロスのほうが上だったんじゃないか」と語った一方で、「オグリキャップのほうが素直で非常に乗りやすい」と述べている。オグリキャップ引退後の1994年に自身が主戦騎手となってクラシック三冠を制したナリタブライアンにデビュー戦の直前期の調教で初めて騎乗した際には、その走りについて加速の仕方がオグリキャップに似ていると感じ、この時点で「これは走る」という感触を得ていたと述べている。 武豊によるとオグリキャップは右手前で走ることが好きで、左回りよりも右回りのコースのほうがスムーズに走れた。

===== 17: , object index: 65 =====
certainty:  0.7386530637741089
chapter_title:  オグリキャップ > 成績 > 種牡馬成績 > 子孫(2)
chunk:  2017年にラインミーティア(父メイショウボーラー、母の母の父がオグリキャップ)がアイビスサマーダッシュを勝利し、オグリキャップの血を引く馬としては初めて重賞を制覇した。しかし、34頭のうち産駒が繁殖牝馬となった馬もほとんどおらず、オグリキャップの血を引く繁殖牝馬は急激に減少している。 2020年10月にホワイトシスネ(母キョウワスピカ、母父オグリキャップ)がホッカイドウ競馬を登録抹消となり一旦はオグリキャップの孫世代の現役競走馬がいなくなった。その後、2021年4月にミンナノアイドルの産駒であるミンナノヒーロー(父ゴールドアリュール、母父オグリキャップ)が岩手競馬でデビュー。2021年5月に初勝利し、その後通算3勝目を挙げたが、同年7月20日の盛岡競馬第8競走で故障し、左第1指関節開放脱臼のため予後不良となり死亡した。

===== 18: , object index: 39 =====
certainty:  0.7370047569274902
chapter_title:  オグリキャップ > 競走馬時代 > 近藤俊典への売却 > 6歳(1990年) > 競走内容(5)
chunk:  レースでは序盤は6番手につけて第3コーナーから馬群の外を通って前方への進出を開始し、最終直線残り2ハロンで先頭に立ち、追い上げるメジロライアンとホワイトストーンを抑えて1着でゴールインし、2年ぶりとなる有馬記念制覇を飾った。 限界説が有力に唱えられていたオグリキャップの優勝は「奇跡の復活」「感動のラストラン」と呼ばれ、レース後、スタンド前でウイニングランを行った際には中山競馬場にいた観衆から「オグリコール」が起こった。なお、この競走でオグリキャップはファン投票では第1位に選出されたものの、単勝馬券のオッズでは4番人気であった。この現象についてライターの阿部珠樹は、「『心とお金は別のもの』というバブル時代の心情が、よく現れていた」と評している。レース後に瀬戸口は「今の僕がこの馬に送るのは『ありがとう』の一言に尽きます」と語った(レースに関する詳細については「第35回有馬記念」参照)。

===== 19: , object index: 89 =====
certainty:  0.735195517539978
chapter_title:  オグリキャップ > 人気 > 概要(3)
chunk:  江面弘也は、5歳初戦のオールカマーでオグリキャップがパドックに姿を現しただけで拍手が沸き起こったことを振り返り、「後になって思えば、あれが『オグリキャップ・ブーム』の始まりだった」と回顧している。阿部珠樹は「オグリキャップのように、人の気持ちをグイグイ引っ張り、新しい場所に連れて行ってくれた馬はもう出ないのではないだろうか」と述べている。 調教師の瀬戸口勉は後に「自分の厩舎の馬だけではなく、日本中の競馬ファンの馬でもあった」と回顧し、オグリキャップが高松宮杯を勝ってからファンが増えていったことで「ファンの馬」と感じるようになったという。瀬戸口はオグリキャップはとにかく一生懸命に走ったことで、その点人気があったのではないかと述べている。

===== 20: , object index: 76 =====
certainty:  0.7330934405326843
chapter_title:  オグリキャップ > 特徴・評価 > 走行・レースぶりに関する特徴・評価(5)
chunk:  またコースの左右の回りを問わず、内側にもたれる癖があった。 野平祐二はオグリキャップの走り方について、「弾力性があり、追ってクックッと伸びる動き」が、自身が調教師として管理したシンボリルドルフとそっくりであると評した。 オグリキャップは休養明けのレースで好成績を挙げている。南井克巳はその理由として、オグリキャップはレース時には正直で手抜きを知らない性格であったことを挙げ、「間隔をあけてレースを使うとすごい瞬発力を発揮する」と述べている。一方で南井は、レース間隔が詰まると逆に瞬発力が鈍るとも述べている。 オグリキャップの距離適性について、河内は本来はマイラーであると述べている。毎日杯のレース後には「距離の2000mもこなしましたが、この馬に一番の似合いの距離は、前走のペガサスステークスのような1600メートル戦じゃないかな」とコメントし、「マイル戦では無敵だよ」と発言したこともある。

リランキングありの場合

===== 1: , object index: 1 =====
certainty:  0.7985820770263672
chapter_title:  オグリキャップ > 概要(1)
chunk:  オグリキャップ(欧字名:Oguri Cap、1985年3月27日 - 2010年7月3日)は、日本の競走馬、種牡馬。 1987年5月に岐阜県の地方競馬・笠松競馬場でデビュー。8連勝、重賞5勝を含む12戦10勝を記録した後、1988年1月に中央競馬へ移籍し、重賞12勝(うちGI4勝)を記録した。1988年度のJRA賞最優秀4歳牡馬、1989年度のJRA賞特別賞、1990年度のJRA賞最優秀5歳以上牡馬および年度代表馬。1991年、JRA顕彰馬に選出。愛称は「オグリ」「芦毛の怪物」など多数。 中央競馬時代はスーパークリーク、イナリワンの二頭とともに「平成三強」と総称され、自身と騎手である武豊の活躍を中心として起こった第二次競馬ブーム期において、第一次競馬ブームの立役者とされるハイセイコーに比肩するとも評される高い人気を得た。

===== 2: , object index: 39 =====
certainty:  0.7370047569274902
chapter_title:  オグリキャップ > 競走馬時代 > 近藤俊典への売却 > 6歳(1990年) > 競走内容(5)
chunk:  レースでは序盤は6番手につけて第3コーナーから馬群の外を通って前方への進出を開始し、最終直線残り2ハロンで先頭に立ち、追い上げるメジロライアンとホワイトストーンを抑えて1着でゴールインし、2年ぶりとなる有馬記念制覇を飾った。 限界説が有力に唱えられていたオグリキャップの優勝は「奇跡の復活」「感動のラストラン」と呼ばれ、レース後、スタンド前でウイニングランを行った際には中山競馬場にいた観衆から「オグリコール」が起こった。なお、この競走でオグリキャップはファン投票では第1位に選出されたものの、単勝馬券のオッズでは4番人気であった。この現象についてライターの阿部珠樹は、「『心とお金は別のもの』というバブル時代の心情が、よく現れていた」と評している。レース後に瀬戸口は「今の僕がこの馬に送るのは『ありがとう』の一言に尽きます」と語った(レースに関する詳細については「第35回有馬記念」参照)。

===== 3: , object index: 65 =====
certainty:  0.7386530637741089
chapter_title:  オグリキャップ > 成績 > 種牡馬成績 > 子孫(2)
chunk:  2017年にラインミーティア(父メイショウボーラー、母の母の父がオグリキャップ)がアイビスサマーダッシュを勝利し、オグリキャップの血を引く馬としては初めて重賞を制覇した。しかし、34頭のうち産駒が繁殖牝馬となった馬もほとんどおらず、オグリキャップの血を引く繁殖牝馬は急激に減少している。 2020年10月にホワイトシスネ(母キョウワスピカ、母父オグリキャップ)がホッカイドウ競馬を登録抹消となり一旦はオグリキャップの孫世代の現役競走馬がいなくなった。その後、2021年4月にミンナノアイドルの産駒であるミンナノヒーロー(父ゴールドアリュール、母父オグリキャップ)が岩手競馬でデビュー。2021年5月に初勝利し、その後通算3勝目を挙げたが、同年7月20日の盛岡競馬第8競走で故障し、左第1指関節開放脱臼のため予後不良となり死亡した。

===== 4: , object index: 15 =====
certainty:  0.7714846730232239
chapter_title:  オグリキャップ > 競走馬時代 > 中央競馬時代 > 4歳(1988年) > 競走内容(2)
chunk:  このレースでは馬場状態が追い込み馬に不利とされる重馬場と発表され、オグリキャップが馬場状態に対応できるかどうかに注目が集まった。オグリキャップは第3コーナーで最後方の位置から馬群の外を通って前方へ進出を開始し、ゴール直前で先頭に立って優勝した。 オグリキャップは初代馬主の小栗孝一が中央で走らせるつもりがなかったことでクラシック登録をしていなかったため、前哨戦である毎日杯を優勝して本賞金額では優位に立ったものの皐月賞に登録できず、代わりに京都4歳特別に出走した。このレースでは翌1989年の全戦に騎乗することとなる南井克巳が鞍上を務め、オグリキャップ一頭だけが58キロの斤量を背負ったが第3コーナーで後方からまくりをかけ、優勝した。

===== 5: , object index: 92 =====
certainty:  0.765051007270813
chapter_title:  オグリキャップ > 人気 > 馬券売り上げ・入場者数の増加(2)
chunk:   オグリキャップ自身は出走した32レースのうち27レースで単勝式馬券の1番人気に支持された。なお、中央競馬時代には12回単枠指定制度の適用を受けている。 第35回有馬記念のパドックにおいては47本の応援幕が張られたが、その中でもオグリキャップへの応援幕は20本張られ、全本数、1頭の馬が張り出した本数は共に史上最多を記録した。

===== 6: , object index: 75 =====
certainty:  0.7395033836364746
chapter_title:  オグリキャップ > 特徴・評価 > 走行・レースぶりに関する特徴・評価(4)
chunk:   河内の次に主戦騎手を務めた南井克巳は、オグリキャップを「力そのもの、パワーそのものを感じさせる馬」「どんなレースでもできる馬」「レースを知っている」と評し、1989年の毎日王冠のレース後には「この馬の勝負根性には本当に頭が下がる」と語った。同じく主戦騎手を務めたタマモクロスとの比較については「馬の強さではタマモクロスのほうが上だったんじゃないか」と語った一方で、「オグリキャップのほうが素直で非常に乗りやすい」と述べている。オグリキャップ引退後の1994年に自身が主戦騎手となってクラシック三冠を制したナリタブライアンにデビュー戦の直前期の調教で初めて騎乗した際には、その走りについて加速の仕方がオグリキャップに似ていると感じ、この時点で「これは走る」という感触を得ていたと述べている。 武豊によるとオグリキャップは右手前で走ることが好きで、左回りよりも右回りのコースのほうがスムーズに走れた。

===== 7: , object index: 67 =====
certainty:  0.7565267086029053
chapter_title:  オグリキャップ > 特徴・評価 > 知能・精神面に関する特徴・評価(1)
chunk:  ダンシングキャップ産駒の多くは気性が荒いことで知られていたが、オグリキャップは現3歳時に調教のために騎乗した河内洋と岡部幸雄が共に古馬のように落ち着いていると評するなど、落ち着いた性格の持ち主であった。オグリキャップの落ち着きは競馬場でも発揮され、パドックで観客の歓声を浴びても動じることがなく、ゲートでは落ち着き過ぎてスタートが遅れることがあるほどであった。岡部幸雄は1988年の有馬記念のレース後に「素晴らしい精神力だね。この馬は耳を立てて走るんだ。レースを楽しんでいるのかもしれない」と語り、1990年の有馬記念でスローペースの中で忍耐強く折り合いを保ち続けて勝利したことについて、「類稀なる精神力が生んだ勝利だ」と評したが、オグリキャップと対戦した競走馬の関係者からもオグリキャップの精神面を評価する声が多く挙がっている。

===== 8: , object index: 87 =====
certainty:  0.7584459781646729
chapter_title:  オグリキャップ > 人気 > 概要(1)
chunk:  競走馬時代のオグリキャップの人気の高さについて、ライターの関口隆哉は「シンボリルドルフを軽く凌駕し」、「ハイセイコーとも肩を並べるほど」と評している。また岡部幸雄は「ハイセイコーを超えるほど」であったとしている(ハイセイコー#人気(ハイセイコーブーム)も参照)。 オグリキャップが人気を得た要因についてライターの市丸博司は、「地方出身の三流血統馬が中央のエリートたちをナデ斬りにし、トラブルや過酷なローテーションの中で名勝負を数々演じ、二度の挫折を克服」したことにあるとし、オグリキャップは「ファンの記憶の中でだけ、本当の姿で生き続けている」「競馬ファンにもたらした感動は、恐らく同時代を過ごした者にしか理解できないものだろう」と述べ、山河拓也も市丸と同趣旨の見解を示している。

===== 9: , object index: 76 =====
certainty:  0.7330934405326843
chapter_title:  オグリキャップ > 特徴・評価 > 走行・レースぶりに関する特徴・評価(5)
chunk:  またコースの左右の回りを問わず、内側にもたれる癖があった。 野平祐二はオグリキャップの走り方について、「弾力性があり、追ってクックッと伸びる動き」が、自身が調教師として管理したシンボリルドルフとそっくりであると評した。 オグリキャップは休養明けのレースで好成績を挙げている。南井克巳はその理由として、オグリキャップはレース時には正直で手抜きを知らない性格であったことを挙げ、「間隔をあけてレースを使うとすごい瞬発力を発揮する」と述べている。一方で南井は、レース間隔が詰まると逆に瞬発力が鈍るとも述べている。 オグリキャップの距離適性について、河内は本来はマイラーであると述べている。毎日杯のレース後には「距離の2000mもこなしましたが、この馬に一番の似合いの距離は、前走のペガサスステークスのような1600メートル戦じゃないかな」とコメントし、「マイル戦では無敵だよ」と発言したこともある。

===== 10: , object index: 74 =====
certainty:  0.7462276220321655
chapter_title:  オグリキャップ > 特徴・評価 > 走行・レースぶりに関する特徴・評価(3)
chunk:  あんな走り方をする馬に巡り会ったのは、初めて」と思ったという。瀬戸口勉もオグリキャップの走り方の特徴について、重心と首の位置が低いことを挙げている。 河内洋はオグリキャップのレースぶりについて、スピードタイプとは対照的な「グイッグイッと伸びる力タイプ」と評し、騎乗した当初からオグリキャップは「勝負所になると自ら上がっていくような感じで、もうオグリキャップ自身が競馬を知っていた」と述べている。また「一生懸命さがヒシヒシ伝わってくる馬」、「伸びきったかな、と思って追うと、そこからまた伸びてきよる」、「底力がある」とする一方、走る気を出し過ぎるところもあったとしている。一方でGIクラスを相手にした時のオグリキャップは抜け出すまでにモタつく面があるため多頭数のレースだとかなり不安が残る馬と分析し、「直線の入り口でスーッと行ける脚が欲しい」と要望していた。

===== 11: , object index: 69 =====
certainty:  0.7619253993034363
chapter_title:  オグリキャップ > 特徴・評価 > 身体面に関する特徴・評価(1)
chunk:  オグリキャップはパドックで人を引く力が強く、中央競馬時代は全レースで厩務員の池江と調教助手の辻本が2人で手綱を持って周回していた。さらに力が強いことに加えて柔軟性も備えており、「普通の馬なら絶対に届かない場所」で尻尾の毛をブラッシングしていた厩務員の池江に噛みついたことがある。南井克巳と武豊は共に、オグリキャップの特徴として柔軟性を挙げている。 笠松在籍時の厩務員の塚本勝男は3歳時のオグリキャップを初めて見たとき、腿の内側に力があり下半身が馬車馬のようにガッシリしているという印象を受けたと述べている。最も河内洋によると、中央移籍当初のオグリキャップは前脚はしっかりしていたというものの、後脚がしっかりとしていなかった。

===== 12: , object index: 68 =====
certainty:  0.7747421860694885
chapter_title:  オグリキャップ > 特徴・評価 > 知能・精神面に関する特徴・評価(2)
chunk:  オグリキャップに携わった者からは学習能力の高さなど、賢さ・利口さを指摘する声も多い。

===== 13: , object index: 89 =====
certainty:  0.735195517539978
chapter_title:  オグリキャップ > 人気 > 概要(3)
chunk:  江面弘也は、5歳初戦のオールカマーでオグリキャップがパドックに姿を現しただけで拍手が沸き起こったことを振り返り、「後になって思えば、あれが『オグリキャップ・ブーム』の始まりだった」と回顧している。阿部珠樹は「オグリキャップのように、人の気持ちをグイグイ引っ張り、新しい場所に連れて行ってくれた馬はもう出ないのではないだろうか」と述べている。 調教師の瀬戸口勉は後に「自分の厩舎の馬だけではなく、日本中の競馬ファンの馬でもあった」と回顧し、オグリキャップが高松宮杯を勝ってからファンが増えていったことで「ファンの馬」と感じるようになったという。瀬戸口はオグリキャップはとにかく一生懸命に走ったことで、その点人気があったのではないかと述べている。

===== 14: , object index: 71 =====
certainty:  0.7803710699081421
chapter_title:  オグリキャップ > 特徴・評価 > 身体面に関する特徴・評価(3)
chunk:  オグリキャップは心臓や消化器官をはじめとする内臓も強く、普通の馬であればエンバクが未消化のまま糞として排出されることが多いものの、オグリキャップはエンバクの殻まで隈なく消化されていた。安藤勝己は、オグリキャップのタフさは心臓の強さからくるものだと述べている。獣医師の吉村秀之は、オグリキャップは中央競馬へ移籍してきた当初からスポーツ心臓を持っていたと証言している。

===== 15: , object index: 73 =====
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chapter_title:  オグリキャップ > 特徴・評価 > 走行・レースぶりに関する特徴・評価(2)
chunk:  キャップが走ったらレースにならんて」と発言したこともある。笠松時代のオグリキャップに騎乗した青木達彦は、「オグリキャップが走った四脚の足跡は一直線だった。軽いキャンターからスピードに乗るとき、ギアチェンジする瞬間の衝撃がすごかった」と述べている。オグリキャップは肢のキック力が強く、瞬発力の強さは一回の蹴りで前肢を目いっぱいに延ばし、浮くように跳びながら走るため、この走法によって普通の馬よりも20から30センチ前に出ることができた。一方で入厩当初は右前脚に骨膜炎を発症しており「馬場に出ると怖くてよう乗れん」という声もあった。 オグリキャップは首を良く使う走法で、沈むように首を下げ、前後にバランスを取りながら地面と平行に馬体を運んでいく走りから、笠松時代から「地を這う馬」と形容されることがあった。安藤勝己は秋風ジュニアのレース後、「重心が低く、前への推進力がケタ違い。

===== 16: , object index: 4 =====
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chapter_title:  オグリキャップ > デビューまで > 誕生に至る経緯(2)
chunk:   なお、オグリキャップは仔分けの馬で、出生後に小栗が稲葉牧場に対してセリ市に出した場合の想定額を支払うことで産駒の所有権を取得する取り決めがされていた。オグリキャップについて小栗が支払った額は250万円とも500万円ともされる。

===== 17: , object index: 72 =====
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chapter_title:  オグリキャップ > 特徴・評価 > 走行・レースぶりに関する特徴・評価(1)
chunk:  オグリキャップは走行時に馬場を掻き込む力が強く、その強さは調教中に馬場の地面にかかとをこすって出血したり、蹄鉄の磨滅が激しく頻繁に打ち替えられたために蹄が穴だらけになったことがあったほどであった。なお、栗東トレーニングセンター競走馬診療所の獣医師松本実は、5歳時に発症した右前脚の繋靭帯炎の原因を、生まれつき外向していた右脚で強く地面を掻き込むことを繰り返したことにあると分析している。 笠松在籍時の調教師鷲見昌勇は、調教のためにオグリキャップに騎乗した経験がある。その時の印象について鷲見は「筋肉が非常に柔らかく、フットワークにも無駄がなかった。車に例えるなら、スピードを上げれば重心が低くなる高級外車みたいな感じだよ」と感想を述べている。乗り味についても「他馬が軽トラックなら、(オグリキャップは)高級乗用車だ」と評し、「オグリキャップは全身がバネ。

===== 18: , object index: 91 =====
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chapter_title:  オグリキャップ > 人気 > 馬券売り上げ・入場者数の増加(1)
chunk:  オグリキャップが中央競馬移籍後に出走したレースにおける馬券の売上額は、20レース中17レースで前年よりも増加し、単勝式の売上額は全てのレースで増加した。また、オグリキャップが出走した当日の競馬場への入場者数は、16レース中15レースで前年よりも増加した。中央競馬全体の年間の馬券売上額をみると、オグリキャップが笠松から移籍した1988年に2兆円に、引退した1990年に3兆円に、それぞれ初めて到達している。 なお、1988年の高松宮杯では馬券全体の売り上げは減少したものの、オグリキャップとランドヒリュウの枠連は中京競馬場の電光掲示板に売上票数が表示できないほどの売上額を記録した。第35回有馬記念では同年の東京優駿の売上額の397億3151万3500円を上回ってJRAレコードとなる480億3126万2100円を記録した。

===== 19: , object index: 85 =====
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chapter_title:  オグリキャップ > 特徴・評価 > 競走馬名および愛称・呼称
chunk:  競走馬名「オグリキャップ」の由来は、馬主の小栗が使用していた冠名「オグリ」に父ダンシングキャップの馬名の一部「キャップ」を加えたものである。 同馬の愛称としては「オグリ」が一般的だが、女性ファンの中には「オグリちゃん」、「オグリン」と呼ぶファンも存在し、その他「怪物」「新怪物」「白い怪物」「芦毛の怪物」と呼ばれた。またオグリキャップは前述のように生来食欲が旺盛で、「食べる競走馬」とも呼ばれた。

===== 20: , object index: 46 =====
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chapter_title:  オグリキャップ > 競走馬時代 > 近藤俊典への売却 > 6歳(1990年) > 1990年後半の不振と復活 > 騎手との相性(2)
chunk:  しかしオグリキャップにはコーナーを回る際に内側にもたれる癖があり、その修正に鞭を用いる場合、右側から入れる必要があった。そこで武は最後の直線入り口でオグリキャップの顔をわざと外に向けることで内にもたれることを防ぎつつ、左から鞭を入れることでうまく手前を替えさせることに成功した。

上位に「優勝」「勝利」みたいなのが並んでいるのではないだろうか。

kun432kun432

一応、Generative Queryを組み合わせることもできる

query = "オグリキャップの主な勝ち鞍を教えて"

response = oguricap.generate.near_text(
    limit=10,
    query=query,
    grouped_task=f"事前知識を使わずに、与えられたコンテキストだけを使って、以下に質問に回答して下さい: {query}",
    rerank=wvc.query.Rerank(
        prop="chunk",
        query=query,
    ),
    return_metadata=wvc.query.MetadataQuery(certainty=True)
)

print(response.generated)
オグリキャップの主な勝ち鞍は、重賞12勝(うちGI4勝)を含む12戦10勝を記録した後、1988年1月に中央競馬へ移籍し、重賞12勝(うちGI4勝)を記録したことから、合計で重賞12勝(うちGI4勝)となります。

ただ、これ個人的にはあんまり意味がない(ゼロとは言わないけど)と思っている。

  • Weaviateだとlimitで指定した数をリランキングさせるだけしかできない。つまり、リランキングする・しないにかかわらず、チャンク数は同じで順位が変わったものをLLMに渡してるだけだと思う。
    • リランキングは、多めにチャンクを渡してリランキングさせて、上位n件を抽出するのが使い方としては良う。
    • top-kみたいなパラメータは、retrieval+rerankでn件、LLMにはn-m件みたいな感じで、limit以外にもう一つほしいところ。
    • じゃないと無駄なトークン消費に繋がりそうだし、場合によってはトークン上限にあたる。
  • LLMは、ランキングの最上位と最下位を優先的に見る、みたいな話もあるので、リランキングでより最適なランキングにすることに意味がないわけではない。
    • ただその場合でも、リランキングした結果を手元でゴニョゴニョしてからLLMに渡すほうが良さそう。

ちなみに今回の場合だとリランキングしてもしなくても同じような回答になるし、limitを20件ぐらいにしたらトークン上限を超えた(変更できそうだけど)

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