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無線LANのトラブルシューティングに「netsh wlan show」コマンドを活用したいメモ
はじめに
「無線LANがなんかおかしいな」「今ってどのAPに繋がってるんだっけ?」と思ったとき、素早く調べたいもの。
そんなときに役立つのが、「netsh wlan show」コマンド!
※netshコマンドは、Windows10以降、Windows Server 2016以降で使用できます
netsh wlan show
のコマンドヘルプ
>netsh wlan show
使用できるコマンドは次のとおりです:
このコンテキストのコマンド:
show all - ワイヤレス デバイスとネットワークの完全な情報を表示します。
show allowexplicitcreds - 共有ユーザー資格情報の使用の設定を表示します。
show autoconfig - 自動構成ロジックが有効になっているか無効になっているかを表示します。
show blockednetworks - ブロックされたネットワークの表示設定を表示します。
show createalluserprofile - すべてのユーザーがすべてのユーザー プロファイルの表示を許可されているかどうか
表示します。
show drivers - システム上のワイヤレス LAN ドライバーのプロパティを表示します。
show filters - 許可されたネットワークとブロックされたネットワークの一覧を表示します。
show hostednetwork - ホストされたネットワークのプロパティと状態を表示します。
show interfaces - システムで構成されているワイヤレス LAN インターフェイスの
一覧を表示します。
show networks - このシステム上で認識できるネットワークの一覧を表示します。
show onlyUseGPProfilesforAllowedNetworks - GP 構成されたネットワーク上で GP プロファイルだけを使用するかどうかの設定を表示します。
show profiles - システムで構成されているプロファイルの一覧を表示します。
show randomization - MAC ランダム化が有効であるか無効であるかどうかを
表示します。
show settings - ワイヤレス LAN のグローバル設定を表示します。
show tracing - ワイヤレス LAN トレースが有効か無効かを表示します。
show wirelesscapabilities - システムのワイヤレス機能を表示します
show wlanreport - 最近のワイヤレス セッションの情報を示すレポートを生成します。
逆引きリファレンス
いまどのネットワークに繋がってるんだっけ?(interfaces)
> netsh wlan show interfaces
netsh wlan show interfaces 出力例
> netsh wlan show interfaces
システムに 1 インターフェイスがあります:
名前 : Wi-Fi
説明 : I-O DATA WN-G150U Wireless LAN Adapter
GUID : xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxxx
物理アドレス : 00:a0:b0:xx:xx:xx
状態 : 接続されました
SSID : kumasun_house
BSSID : xx:xx:xx:xx:xx:xx
ネットワークの種類 : インフラストラクチャ
無線の種類 : 802.11n
認証 : WPA2-パーソナル
暗号 : CCMP
接続モード : プロファイル
チャネル : 1
受信速度 (Mbps) : 600
送信速度 (Mbps) : 72
シグナル : 100%
プロファイル : kumasun_house
ホストされたネットワークの状態: 未開始
周囲にどんな電波が飛んでるんだっけ?(networks)
> netsh wlan show networks
Option | Description |
---|---|
interface="INTERFACE" | インターフェイスを指定する。省略可能 |
mode=ssid/bssid |
mode=bssid が指定された場合、認識可能なBSSIDも表示する。デフォルトはmode=ssid
|
netsh wlan show networks 出力例
オプションなし
>netsh wlan show networks
インターフェイス名 : Wi-Fi
現在 2 のネットワークが表示されています。
SSID 1 : kumasun_house
ネットワークの種類 : インフラストラクチャ
認証 : WPA2-パーソナル
暗号化 : CCMP
SSID 2: WXR-1750DHP2-G
ネットワークの種類 : インフラストラクチャ
認証 : WPA2-パーソナル
暗号化 : CCMP
"mode=bssid" オプションつき
>netsh wlan show networks mode=bssid
インターフェイス名 : Wi-Fi
現在 2 のネットワークが表示されています。
SSID 1 : kumasun_house
ネットワークの種類 : インフラストラクチャ
認証 : WPA2-パーソナル
暗号化 : CCMP
BSSID 1 : xx:xx:xx:xx:xx:xx
シグナル : 100%
無線タイプ : 802.11n
チャネル : 6
基本レート (Mbps) : 1 2 5.5 11
他のレート (Mbps) : 6 9 12 18 24 36 48 54
BSSID 2 : xx:xx:xx:xx:xx:xx
シグナル : 100%
無線タイプ : 802.11n
チャネル : 1
基本レート (Mbps) : 1 2 5.5 11
他のレート (Mbps) : 6 9 12 18 24 36 48 54
BSSID 3 : xx:xx:xx:xx:xx:xx
シグナル : 62%
無線タイプ : 802.11n
チャネル : 1
基本レート (Mbps) : 1 2 5.5 11
他のレート (Mbps) : 6 9 12 18 24 36 48 54
SSID 2: WXR-1750DHP2-G
ネットワークの種類 : インフラストラクチャ
認証 : WPA2-パーソナル
暗号化 : CCMP
BSSID 1 : xx:xx:xx:xx:xx:xx
シグナル : 86%
無線タイプ : 802.11n
チャネル : 8
基本レート (Mbps) : 1 2 5.5 11
他のレート (Mbps) : 6 9 12 18 24 36 48 54
どんな無線プロファイルが設定されてるんだっけ?(profiles)
> netsh wlan show profiles
Option | Description |
---|---|
name="STRING" | プロファイルを指定して詳細を表示する。省略可能 |
interface="INTERFACE" | インターフェイスを指定する。省略可能 |
key=clear | 管理者権限で実行した場合、PSKを平文で表示する。省略可能 |
netsh wlan show profiles 出力例
オプションなし
>netsh wlan show profiles
インターフェイス Wi-Fi のプロファイル:
グループ ポリシー プロファイル (読み取り専用)
---------------------------------------------
<なし>
ユーザー プロファイル
---------------------
すべてのユーザー プロファイル : kumasun_house
"name" オプションでプロファイルを指定
>netsh wlan show profiles name="kumasun_house"
インターフェイス Wi-Fi のプロファイル kumasun_house:
=======================================================================
適用先: すべてのユーザー プロファイル
プロファイル情報
-------------------
バージョン : 1
種類 : ワイヤレス LAN
名前 : kumasun_house
コントロール オプション :
接続モード : 手動接続
ネットワーク ブロードキャスト : このネットワークがブロードキャスト配信している場合に限り接続
AutoSwitch : 他のネットワークに切り替えません
MAC ランダム化 : 無効
接続の設定
---------------------
SSID の数 : 1
SSID 名 : "kumasun_house"
ネットワークの種類 : インフラストラクチャ
無線の種類 : [ 任意の無線の種類 ]
ベンダー拡張 : 存在しません
セキュリティの設定
-----------------
認証 : WPA2-パーソナル
暗号 : CCMP
認証 : WPA2-パーソナル
暗号 : GCMP
セキュリティ キー : あり
コスト設定
-------------
コスト : 制限なし
混雑 : いいえ
データ制限間近 : いいえ
データ制限超過 : いいえ
ローミング : いいえ
コスト ソース : 既定
"name" オプションでプロファイルを指定、"key=clear"でPSKを平文表示
>netsh wlan show profiles name="kumasun_house" key=clear
インターフェイス Wi-Fi のプロファイル kumasun_house:
=======================================================================
適用先: すべてのユーザー プロファイル
プロファイル情報
-------------------
バージョン : 1
種類 : ワイヤレス LAN
名前 : kumasun_house
コントロール オプション :
接続モード : 手動接続
ネットワーク ブロードキャスト : このネットワークがブロードキャスト配信している場合に限り接続
AutoSwitch : 他のネットワークに切り替えません
MAC ランダム化 : 無効
接続の設定
---------------------
SSID の数 : 1
SSID 名 : "kumasun_house"
ネットワークの種類 : インフラストラクチャ
無線の種類 : [ 任意の無線の種類 ]
ベンダー拡張 : 存在しません
セキュリティの設定
-----------------
認証 : WPA2-パーソナル
暗号 : CCMP
認証 : WPA2-パーソナル
暗号 : GCMP
セキュリティ キー : あり
主要なコンテンツ : P@ssw0rd!
コスト設定
-------------
コスト : 制限なし
混雑 : いいえ
データ制限間近 : いいえ
データ制限超過 : いいえ
ローミング : いいえ
コスト ソース : 既定
デバッグ用にまとまったログが欲しい(wlanreport)
> netsh wlan show wlanreport
Option | Description |
---|---|
duration="INTEGER" | システムのイベントログを遡る日数。デフォルトは3(日) |
log="logpath.etl" | システムのイベントログの代わりに使用するetl ファイルへのパス。省略可能 |
logger="name1,name2" | イベントログから追加で拾うサービスの名前を指定できる。カンマ区切りで複数指定可能。省略可能 |
実行するとC:\ProgramData\Microsoft\Windows\WlanReport\
直下にログデータが一式吐き出される。
グラフィカルに表示できるHTML形式の他、XML形式でも吐き出される。
キャビネットファイルに必要なファイルがすべて内包されているので、リモートでトラブルシュートする場合は、キャビネットファイルだけ入手すればよい。
netsh wlan show wlanreport 出力例
>netsh wlan show wlanreport
レポートを作成中...
WLAN イベントを照会しています...
NCSI イベントを照会しています...
NDIS イベントを照会しています...
EAP イベントを照会しています...
WCM イベントを照会しています...
カーネル イベントを照会しています...
システム イベントを照会しています...
ipconfig を実行しています...
netsh wlan show all を実行しています...
ワイヤレス プロファイルを照会しています...
システムとユーザー証明書を照会しています...
ユーザー情報を照会しています...
ネットワーク デバイスを照会しています...
レポートが C:\ProgramData\Microsoft\Windows\WlanReport\wlan-report-latest.html に書き込まれました
完了。
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