Buffalo NASの空き容量がない! 実使用量に対して空きが少ない原因と対策
何が起こったのか
事務所の共有フォルダとして、Buffalo製のNASを長期間運用している。
あるとき、メンテナンスのために管理画面にログインしたところ、
実際の保存ファイル容量はさほどでもないものの、NASのディスク使用量が95%を超えており、これはおかしいと思い調査を開始した。
TL;DR
- Buffalo NASの「ゴミ箱」機能により、削除された一時ファイルが延々と蓄積され、容量を食いつぶしていた。
- 「ゴミ箱」機能そのものは有用な場合があるので残してもよいかもしれないが、定期的にクリーンアップしなければならない。
環境
NAS: Buffalo LS220D (2TB)
共有フォルダはひとつで、そこに全てのファイルが保存されている。
主にWordやExcelのデータが保存してあり、日々ヘビーユースされている。
状況調査
ディスク使用容量は 1.74TB であった。(実効容量の 96.47%)
対して、実ファイル容量(ゴミ箱や一時ファイル等を除いたファイル実体のサイズの合計)は、わずか 200GB程度であった。
調査を進めていくと、ゴミ箱(trashbox
)フォルダがほとんどの領域を占有していることが分かった。
さらに深堀りしてみると、trashbox
フォルダに著しい数の一時ファイル(~$*
、*.tmp
など)が残っており、それらが容量を圧迫していることが判明した。
trashbox
)機能とは?
補足:ゴミ箱(Buffalo製NASの独自機能。
共有フォルダごとに有効・無効の設定ができ、SMB経由でファイルが削除された場合、自動的にtrashbox
フォルダにコピーを作りバックアップする。
それにより、不慮のデータ削除時に復元が可能となる。
参考: Buffalo NASユーザーマニュアル - 共有フォルダーのデータを誤って消去しないために(ごみ箱機能)
ゴミ箱に移動されたファイルが、その後どうなるのかについては不明。
原因
今回、問題となった一時ファイル(~$*
、*.tmp
など)は、WordやExcelによって自動的に作成されるバックアップファイル、ロックファイルであった。
ご存じだろうとは思うが、
これらのファイルはWord・Excel等のファイルを開いたときに同階層に作られ、アプリケーションが閉じたタイミングで自動的に削除される。
そしてその操作がNASのOS側でキャッチされ、trashbox
フォルダへ自動的に複製される。
trashbox
に複製されたファイルのライフサイクルについて公式マニュアルに記載はないため推測の域は出ないが
挙動を見る限り、日数による自動削除はされず手動で削除するまで延々と残り続けるのではないかと想像している。
(もしかすると容量を完全に食いつぶした後に古いものから消えていくのかもしれないが未確認)
対応・対策
ゴミ箱(trashbox
フォルダ)にある一時ファイルをごっそり削除したところ、空き容量の大幅な確保に成功した。
ただ、この問題はゴミ箱機能を使い続ける限り残り続けるため、定期的にバッチ処理等でクリーンアップする必要がある。
Discussion