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データ初期化の極意:Railsのseedファイルとseed-fu完全ガイド
1. Railsのデフォルトのseedファイル
Railsには、初期データをデータベースに投入するためのdb/seeds.rb
ファイルがデフォルトで用意されています。
使用方法:
# db/seeds.rb
Partner.create(name: 'Partner A', email: 'partnera@example.com')
このコードでPartner
モデルに対してデータを作成します。挿入後、次のコマンドを実行します:
$ rails db:seed
2. seed-fuの導入と使い方
seed-fu
は、idを指定してレコードを作成・更新することが特徴のgemです。
インストール:
gem 'seed-fu'
その後、bundle install
を実行。
使用方法:
# db/seeds.rb
Partner.seed(:id,
{ id: 1, name: 'Partner A', email: 'partnera@example.com' },
{ id: 2, name: 'Partner B', email: 'partnerb@example.com' }
)
上記のコードは、Partner
モデルに対してIDが1と2のデータを作成または更新します。この後もrails db:seed
でデータをデータベースに投入します。
3. バリデーションの挙動
Railsのデフォルトのseedファイル:
通常のActiveRecordのバリデーションが適用されます。バリデーションエラーが発生すると、エラーメッセージが表示され、そのデータはDBに保存されません。
seed-fu:
デフォルトでバリデーションはスキップされます。しかし、:validate
オプションを使用することでバリデーションを有効/無効にできます。
# バリデーションを有効にする場合
Partner.seed(:id, { id: 1, name: 'Partner A', email: 'partnera@example.com' }, validate: true)
まとめ
Railsのデフォルトのseedファイルはシンプルで直感的に使える一方、seed-fu
は複雑なシーディングのニーズに応えるための高度なオプションを提供しています。シーディングの要件に応じて適切なツールを選択することが重要です。
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