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VBAの「With」構文の使い方:簡潔なコードで作業効率アップ!

2024/11/08に公開

この記事は個人的な備忘録の面が強いです。
VBA初心者の方に役立てばという思いで公開します。
不明点、補足などあればコメント頂けると非常に助かります!


「With」構文は、VBAで同じオブジェクト(例:シートやセル)に対して複数の操作を行うときに便利な方法です。コードが短くなり、読みやすくなるので、ぜひ活用してみましょう。


Step 1: まずはシートをセットアップ

まず、操作したいシートを変数にセットしておくと便利です。以下のコードでは、「Sheet1」というシートを「sht」という変数にセットしています。

Dim sht As Object
Set sht = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1")


Step 2: 「With」構文でコードをまとめる

「With」構文を使うと、シートやセル範囲などに対する操作をひとまとめにできます。たとえば、以下は「sht」シートのA1セルやB列、C列の書式設定を行う例です。

With sht
.Cells(1, 1).Value = "Hello" ' A1セルに「Hello」を設定
.Range("B:B").Font.Color = RGB(255, 0, 0) ' B列の文字色を赤に設定
.Columns("C:C").Interior.Color = RGB(0, 255, 0) ' C列の背景色を緑に設定
End With

ポイント

「With sht」と記述することで、「sht」の部分を省略して「.Cells」や「.Range」とだけ書けます。

最後に「End With」で「With」構文を終了します。


Step 3: 「With」構文とコンマ区切りの値

「With」構文内では、設定値の中でコンマ区切りになっている部分も使えます。以下のようにRGB関数で色を指定するとき、コンマで区切られた値も含めて設定できます。

With sht.Range("B:B")
.Value = "Sample Text" ' B列に「Sample Text」を設定
.Font.Color = RGB(0, 0, 255) ' フォント色を青に設定
.Interior.Color = RGB(255, 255, 0) ' 背景色を黄色に設定
End With

補足
RGBは「RGB(赤, 緑, 青)」の形式で指定し、それぞれ0〜255の値を入れます。この例では、RGB(0, 0, 255)で青色を、RGB(255, 255, 0)で黄色を指定しています。

補足のポイント
「With」構文を使っている場合、このコンマで区切られた値の部分も正しく読み取ってくれるので、わかりやすく色や設定を指定できます。


まとめ

「With」構文を使うことで、コードが簡潔になり、特に複数のプロパティ(文字色や背景色など)を一度に設定したい場合に便利です。また、設定値にコンマ区切りがあっても問題なく使用できるため、安心してさまざまな設定を記述できます。VBAでの作業を効率的に進めたい方は、この「With」構文をぜひ活用してみてください!

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