メール配送の仕組みを調べる

メール配送の仕組み概観
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参考4:Ubuntuでメールサーバー構築
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MTA(Message Transfer Agent)
メール配送プログラム。クライアントからのメールを受信したり、MTA間で転送したりMDAに配送する機能のこと。
SMTPプロトコルでやり取りするためSMTPサーバーとも呼ばれる。
代表的なものはsendmailやPostfix、eximなど。 -
MDA(Mail Delivery Agent)
MTAによって配送されたメールを受信者ごとに配送する機能のこと。 -
MUA(Mail User Agent)
メールクライアントソフトウェア。『ユーザのフロントエンドとして、電子メールの表示や読み書き、そしてメールサーバへの送信やサーバの自分のメールボックスからのメールの受信に専念するプログラム』電子メール(MTAとMUA) -
プロトコル
クライアントから送信されたメールはSMTPプロトコルをリレーして目的のメールサーバに送信される。クライアントはサーバに届いたメールをPOPプロトコルやIMAPプロトコルを介して読み出す -
SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)
MTA 間の転送や、MUA からMTAへのメール送信に使われるプロトコル。電子メールを転送するプロトコルである。通常
TCP のポート番号 25 を利用する。 -
POP3(Post Office Protocol)
ユーザがMTAからMUAに自分のメールを読み出す際に使用する、メール受信用プロトコル。現在は、POP3(POP Version 3)が使用され、TCPのポート番号110番を利用する。 -
IMAP(Internet Message Access Protocol)
MTA上のメールにアクセスし操作するためのプロトコル。POPではMUAを使用して自分のメールをダウンロードするが、IMAPではサーバ上にメールを保存したまま操作を行う。通常、IMAP4 はIMAP Version 4 revision 1(IMAP4rev1) のことを示し、TCPのポート番号143番を利用する。
(1)MUAで作成で作成したメールを送信用MTAへ送る
(2)MTAはメールアドレスから配送先メールアドレスを調べメールをMTAへ送る
(3)MTAがメールを受け取り、ローカル配送プログラムであるMDAがメールの宛先となっているユーザーのメールボックにメールを格納
(4)受取人側はPOPサーバーやIMPAサーバーを経由して、自分のメールボックスからメールを取り出す。
どのMTAプログラムがインストールされているのかを確認する
netstat -atnp | grep 25

補足
netstatコマンドとは
※参考:netstatコマンドの使い方、初心者に必要なことだけを説明する
※参考2:netstatコマンドとは?
netstatとは「通信状況を表示できるネットワークコマンド」のこと。「実行するコンピュータが、どのコンピュータとどんなプロトコルを使って何番ポートで通信しているか」がわかる。
主なオプションは
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-a
(アクティブなコネクションでない)UDPの通信状況も確認出来る -
-n
プロトコル名やホスト名が数値表示。(表示までの時間短縮に繋がる)
など