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「とにかくやれ!」を支える技術

2024/12/03に公開

Automationから出たこちらの記事が話題になっていますね。
https://automaton-media.com/articles/newsjp/masahiro-sakurai-20241202-320178/

こちらがオリジナルの動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=JV3KOJ_Z4Vs

桜井さんの動画はゲーム業界だけでなくさまざまな人にとっても非常に有益な情報が盛り沢山ですので、まだ見ていない人はぜひ見てほしいですし、もう見たという人ももう一周いかがでしょうか。

さてこちらの動画で「とにかくやれ!いますぐやれ!」と言っていますが、とはいえそのやるための最初の一歩を踏み出すのも結構大変だという方いらっしゃるのではないでしょうか。
そこで私が実践している一歩を踏み出す方法をいくつか紹介します。

⚠️あくまで私の経験と感想によるものであることに注意してください。自宅での作業を想定したテクニック集です。

とにかくやれ!の最初の一歩

ポモドーロテクニック

まず真っ先に試せるおすすめテクニックといえばポモドーロテクニックです。
25分集中して5分休み、また25分集中して5分休み...を繰り返す方法です。
このタイマーをセットすることが「最初の一歩」になります。タイマーを始めちゃったんだからもうやるしかないね!
ポモドーロテクニック用のアプリも大量にあるので検索してみてください。私はFocus ToDoというアプリを使っています。
https://itunes.apple.com/us/app/id966057213?mt=8
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.superelement.pomodoro

このポモドーロテクニック、人間集中し続ける時間には限度があるので、適度に休憩を挟むことで集中が続くというものです。なので25分とにかくやれ!

ℹ️実は25分としなければならないとかはなく、自身のリズムに合わせて調整して良いのです。
私は集中力が全く続かない自覚があるので15分作業5分休憩にしています。

あえて中途半端に終わらせる

私が実践しているテクニックの中では一番効果的に感じたものです。
最後にあえて中途半端な状態で終わらせておきます。
普通はここまでやったら終わろう!というふうになると思いますが、次に作業を再開した時に「あれ、どこまでやったっけ?」の確認をする必要があります。
これが面倒になってくると作業に着手するための最初の一歩がどんどん重くなっていってしまうのです。本来はきちんと整理して次に何をするかを明確にしておけば良いのですが、それが出来たら困っていないわけです。

例えばプログラムであればあえてコンパイルエラーの状態で終えておくと、作業再開する時に「まずこのエラーを解消すればいいんだ!」と作業内容がすぐ判断できます。
実装の正しさは置いておいて、コンパイルエラー程度なら取り掛かりもそこまでではないでしょうし、気づいたら作業が始まっているのでそのままとにかくやれ!

やったらご褒美がもらえる

いわゆる人参ぶら下げるというやつです。
注意すべきことは、ご褒美は「すぐ消化されるもの」でなければなりません。終わったから映画見よ!ってなると頑張った時間より映画見た時間のほうが確実に長くなります。少ないご褒美をたくさんもらうためにたくさん頑張るのがコツです。

個人的なおすすめUHA味覚糖の「コグミ」です。

例えば1コミットしたら、1回デバッグ実行したらといった単位でコグミを1粒だけ食べます。コグミ食べたければとにかくやれ!
コグミを食べ切った時の満足感は半端なかったです。

いつもと違う場所で作業する

カフェやコワーキングスペースなどで作業するといつもと違う感覚になるため、いつもより集中しやすいと感じます。
特に自宅に誘惑が多くて負けてしまう人には有効です。
お金払ってまで来てるんだからとにかくやれ!

ボーカルなしの曲を後ろからかける

とはいえカフェが近くになかったり、雨だったりすることもあるので、その場合は自宅の作業場をなるべくカフェに似せる工夫をするのも良いです。
曲が自分の前から流れてくると無意識でその曲を聞きにいこうとしてしまうので、自分の後ろから小さめの音量で流すのが個人的お勧めです。
自分の後ろから曲を流すなんて面倒なことしてる時点でもう作業は始まってるんだからとにかくやれ!

個人的にSpotifyの無料プランはお勧めしないです。途中で日本語の広告が入ってしまってそれが集中を途切れさせてしまいます。
無料ならYouTubeで作業用BGMとかで検索するとライブ配信でずっと流し続けている動画があるので、そちらがお勧めです。

https://www.youtube.com/watch?v=eV25g4VK_Eg

誰かと一緒にやる/見られながらやる

こちらは最初の一歩というより、作業を開始したものの集中できず途中でSNSを開いてしまう自分人向けです。
誰も見ていないからサボるのであって、誰かから見られていればサボれない論です。
個人的に結構効果あったのがこちらの「QuizKnockと60分集中しよう!」という動画を流しながら作業することでした。
https://www.youtube.com/watch?v=NK-hjL57hTI
間接的に誰かと一緒にやっているという感覚が得られてよかったです。

逆に自分の開発中の画面をYouTubeで配信してみたりするのも面白いと思います。権利上の問題で流せない場合は音声だけの配信でもいいと思います。
さきほど紹介したカフェに行く、が一番無難な方法かなと思います。
大事なのは見ている人がいるかではなく、いつ見にくるかわからないという緊張感を感じることです。

いつ見られてもいいようにとにかくやれ!

ちな桜井さんに監視させるという案もあるようです(?)
https://x.com/Edwise3/status/1862109773942165845

やることを1つに絞る

コンテキストスイッチという言葉は聞いたことありますでしょうか。ある作業をしている途中で別の作業に切り替える時に、その切り替えることにも作業が発生します。それがコンテキストスイッチです。
コンテキストスイッチが重なると結局やりたいことができる時間が減ってしまいます。今日はあれもしたい、これもしたい、もっとしたいもっともっとしたいと欲が深くなりがちですが、そういった作業は並列化するのではなく直列化して1つずつ順番にやるようにしましょう。

やるべきことは決まったんだからとにかくやれ!

思い切って何もしない

最後に紹介するのは逆になにもしないです。
とにかくやらなきゃいけないのに何もしないとはどういうこと?と思うかもしれませんが、
この手法がおすすめなのは「何かをやらないと!」という焦りを感じている人です。

私も一時期この状態になったことがありまして、土曜日でこんなに時間あったのに1行もプログラム書いてない...とか、何もしていない自分に嫌気がさすこともありました。
そういう時は疲れています。休みましょう。

その時のために、本当にしょうもないクエストをいくつか用意しておくことをおすすめします。
当時私がやっていたのは、「大量の紙のゴミをちぎってゴミ箱に捨てる」でした。事前にいらないチラシや紙のゴミを電子レンジの上に置いておいたのです。
そして「今日は溜めていたゴミを捨てた!だから今日は何もやっていないわけじゃない!」と、今日何かをやった自分が出来上がります。
そういったしょうもないクエストを重ねていくうちにだんだん焦りを感じなくなりました。

疲れたらゆっくり休んで別のタイミングにちょっとだけやれ!

あまり効果がなかったもの

あくまで私がやってみての感想になりますが、他にもやったけどあまり効果がなかったものを紹介します。

スマホを自分の手の届かないところに置く

なんだかんだでスマホで動作チェックする必要のあった作業であったため、結局手元にスマホがある形になってしまいました。そして動作チェックからの流れるようなSNS。

細かく締切を決める

それができないから困ってるんだ。
効果があったのは最初の2〜3回ぐらいで、あとはすぐ締切って伸びるもんだ〜〜〜ってなっちゃいました。

他のやりたいことをやり切ってから作業する

ソシャゲのログインボーナスとかスタミナ使い切るとか、そういったものを全部終わらせてから作業にかかろうとしました。
まぁ普通にそのままソシャゲ続行するよねって。

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