【悪用厳禁】gitツリーを徹底的に荒らす超絶テクニック
はじめに
gitは適切に運用すると複数人で非同期的に開発していても上手にリポジトリ管理が出来るとても素晴らしいシステムです。
とはいえ、自由度が高いのもあり適切な運用は思いのほか難しいものでもあります。
巷では、役に立つgitの使い方を紹介する記事がたくさんありますが、本記事では実務ではやってはいけない使い方や想定外の謎テクニック、悪意マシマシなバッドノウハウなどを紹介していきます。
決して、マネはしないようにお願いします。
本題
1. コミットメッセージを絵文字だけにする 🎨
gitのコミットメッセージは、変更内容を明確に伝えるために重要です。しかし...絵文字だけで構成されたコミットメッセージを作ることも可能です!
git commit -m "🌟 🎉 🚀 💥 🔥"
レビュアーの混乱度: ★★★★☆
評価ポイント:
- 変更内容が全く分からず、履歴追跡が不可能になります
- チーム内のコミュニケーションが著しく低下します
- 絵文字の解釈が人によって異なり、さらなる混乱を招きます
2. タイムトラベルコミット
gitの日付は簡単に改ざんできます。未来や過去の日付でコミットを作成して、歴史を書き換えましょう!
GIT_AUTHOR_DATE="2077-04-01 12:00:00" GIT_COMMITTER_DATE="2077-04-01 12:00:00" git commit -m "サイバーパンクな未来からコミット"
混乱度: ★★★★★
評価ポイント:
- プロジェクトの時系列が完全に崩壊します
- CIパイプラインが混乱する可能性があります
- コミット履歴の信頼性が完全に失われます
- 法的な問題が発生する可能性もあります
3. 空コミットの大量生成
gitでは、変更がなくてもコミットを作ることができます。これを利用して、履歴を意味もなく肥大化させましょう!
# 空コミットを100個生成(ランダムな番号付き)
for i in {1..100}; do
random_num=$((RANDOM % 1000 + 1))
git commit --allow-empty -m "[feature] #${random_num} hogehoge🤡"
done
履歴汚染度: ★★★★☆
評価ポイント:
- リポジトリのサイズが不必要に肥大化します
- 意味のある変更を見つけるのが困難になります
- git blameの結果が使い物にならなくなります
- チームの生産性が著しく低下します
4. コミットの入れ子化
gitのマージコミットを入れ子状に作成することで、複雑怪奇なグラフを作り出すことができます!
上手くやるとレビュアーが大変ビックリするでしょう!
# ベースとなるブランチを作成
# a-zまでのブランチを順番に作成
for letter in {a..z}; do
git checkout -b feature/$letter
touch ${letter}.txt && git add ${letter}.txt && git commit -m "Add ${letter}.txt"
if [ "$letter" != "a" ]; then
# 前のブランチにマージ
prev_letter=$(echo "$letter" | tr "b-z" "a-y")
git checkout feature/$prev_letter
git merge --no-ff feature/$letter -m "Merge ${letter} into ${prev_letter}"
fi
done
# 最後にmainブランチにマージ
git checkout main
git merge --no-ff feature/a -m "Merge a into main"
グラフ複雑度: ★★★★★
評価ポイント:
- マージ関係の追跡が事実上不可能になります
- コンフリクト解決が悪夢のように困難になります
- gitk や git log --graph の表示が破綻します
- チームメンバーの精神衛生に重大な影響を与えます
5. リベース地獄の作成
複数のブランチを同時にリベースすることで、コミット履歴を複雑化させることができます!
# 複数のブランチを作成
git checkout -b feature/x
echo "X" > x.txt && git add x.txt && git commit -m "Add x.txt"
git checkout -b feature/y main
echo "Y" > y.txt && git add y.txt && git commit -m "Add y.txt"
git checkout -b feature/z main
echo "Z" > z.txt && git add z.txt && git commit -m "Add z.txt"
# 順番にリベース
git checkout feature/y
git rebase feature/x
git checkout feature/z
git rebase feature/y
履歴混乱度: ★★★★★
評価ポイント:
- 同じコミットが複数回現れる可能性があります
- コンフリクト解決が複雑化します
- チーム全体の作業が停滞する可能性が高いです
- 歴史の整合性が完全に失われます
6. 芸術的コミットメッセージの探求
gitのコミットメッセージで、思わず二度見してしまうような芸術を作り出すことができます!
# アスキーアートの活用
git commit --allow-empty -m "
⢀⡴⠑⡄⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⣀⣀⣤⣤⣤⣀⡀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀
⠸⡇⠀⠿⡀⠀⠀⠀⣀⡴⢿⣿⣿⣿⣿⣿⣿⣿⣷⣦⡀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀
⠀⠀⠀⠀⠑⢄⣠⠾⠁⣀⣄⡈⠙⣿⣿⣿⣿⣿⣿⣿⣿⣆⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀
⠀⠀⠀⠀⢀⡀⠁⠀⠀⠈⠙⠛⠂⠈⣿⣿⣿⣿⣿⠿⡿⢿⣆⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀
⠀⠀⠀⢀⡾⣁⣀⠀⠴⠂⠙⣗⡀⠀⢻⣿⣿⠭⢤⣴⣦⣤⣹⠀⠀⠀⢀⢴⣶⣆
⠀⠀⢀⣾⣿⣿⣿⣷⣮⣽⣾⣿⣥⣴⣿⣿⡿⢂⠔⢚⡿⢿⣿⣦⣴⣾⠁⠸⣼⡿
⠀⢀⡞⠁⠙⠻⠿⠟⠉⠀⠛⢹⣿⣿⣿⣿⣿⣌⢤⣼⣿⣾⣿⡟⠉⠀⠀⠀⠀⠀
⠀⣾⣷⣶⠇⠀⠀⣤⣄⣀⡀⠈⠻⣿⣿⣿⣿⣿⣿⣿⣿⣿⣿⡇⠀⠀⠀⠀⠀⠀
⠀⠉⠈⠉⠀⠀⢦⡈⢻⣿⣿⣿⣶⣶⣶⣶⣤⣽⡹⣿⣿⣿⣿⡇⠀⠀⠀⠀⠀⠀
⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠉⠲⣽⡻⢿⣿⣿⣿⣿⣿⣿⣷⣜⣿⣿⣿⡇⠀⠀⠀⠀⠀⠀
⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⢸⣿⣿⣷⣶⣮⣭⣽⣿⣿⣿⣿⣿⣿⣿⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀
⠀⠀⠀⠀⠀⠀⣀⣀⣈⣿⣿⣿⣿⣿⣿⣿⣿⣿⣿⣿⣿⣿⠇⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀
⠀⠀⠀⠀⠀⠀⢿⣿⣿⣿⣿⣿⣿⣿⣿⣿⣿⣿⣿⣿⣿⠃⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀
⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠹⣿⣿⣿⣿⣿⣿⣿⣿⣿⣿⡿⠟⠁⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀
⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠉⠛⠻⠿⠿⠿⠿⠛⠉
"
# 歌詞コミット(カラオケ風)
git commit --allow-empty -m "♪~(´ε` )
Never gonna give you up
Never gonna let you down
Never gonna run around and desert you
Never gonna make you cry
Never gonna say goodbye
Never gonna tell a lie and hurt you
"
# 将棋の局面
git commit --allow-empty -m "
┌───────────┐
│香桂銀金王金銀桂香│
│ 飛 角 │
│歩歩歩歩歩歩歩歩歩│
│ │
│ │
│ │
│歩歩歩歩歩歩歩歩歩│
│ 角 飛 │
│香桂銀金王金銀桂香│
└───────────┘
初手7六歩!
"
# 謎解きコミット
git commit --allow-empty -m "
🔍 バグの場所を特定しました
ヒント1:私はそこにいる
ヒント2:でも、そこにはいない
ヒント3:見えるけど、見えない
答え:
※答えは次のコミットを参照
"
芸術度: ★★★★★
混乱度: ★★★★★
エンターテイメント性: ★★★★★
評価ポイント:
- コミットログの可読性が完全に失われます
- ターミナルの表示が崩れる可能性があります
- 検索やフィルタリングが困難になります
- ただし、チームの笑いを誘う可能性は高いです
さいごに
上記の技は全て実際に可能ですが、絶対に真似しないでください。これらは、あくまでもgitの柔軟性を示す例として紹介しています。
健全なgit運用のために、以下のことを心がけましょう:
- 明確で分かりやすいコミットメッセージを書く
- 適切なブランチ戦略を採用する
- バイナリファイルは適切に管理する
- コンフリクトは丁寧に解決する
そして何より、チームメンバーへの思いやりを持って、リポジトリを管理していきましょう。
明日も平和なgit生活が送れますように...🙏
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