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カーディナリティについてまとめてみた(データベース設計への適用方法)

2024/02/20に公開

データベースを扱う際、性能の最適化や設計の正確さを確保するためには、「カーディナリティ」の概念を理解しておくことが肝要です。カーディナリティは、データベースのテーブル設計やクエリのパフォーマンスに直接影響を与える要素の一つであり、効率的なデータ管理を目指すうえで欠かせない知識です。本記事では、カーディナリティの基本からその重要性、データベース設計への適用方法までをまとめてみました。

カーディナリティとは?

カーディナリティは、データベースのフィールド(列)に含まれる一意の値の数を指し、その範囲や分布を表します。例えば、性別フィールドには「男」「女」の2つの値しか存在しないため、このフィールドのカーディナリティは2となります。一方、社員IDのように各行で異なる値を持つフィールドは、カーディナリティが高いと言えます。

カーディナリティは主に以下の2つに分類されます。

低カーディナリティ:少数の一意の値を持つフィールド。性別や国名など。
高カーディナリティ:多数の一意の値を持つフィールド。社員番号やメールアドレスなど。

カーディナリティの重要性

カーディナリティは、データベースのインデックス設計やクエリのパフォーマンス最適化において中心的な役割を果たします。低カーディナリティのフィールドにインデックスを設定すると、クエリの実行速度が低下する可能性があります。これは、インデックスがクエリの処理を効率化するためには、検索される値が一意であるほど効果的だからです。逆に、高カーディナリティのフィールドにインデックスを設定すると、検索処理が高速になることが期待できます。

データベース設計への適用

カーディナリティの理解は、データベースの設計段階で非常に重要です。以下に、カーディナリティを考慮した設計のヒントをいくつか示します。

インデックスの選択: 高カーディナリティのフィールドはインデックスの候補となり得ます。一意性が高いフィールドにインデックスを設定することで、検索やソートの処理を効率化できます。
正規化と非正規化のバランス:カーディナリティを考慮して、テーブルを適切に正規化することが大切です。低カーディナリティのフィールドを持つテーブルは結合によるパフォーマンス低下の影響を受けやすいため、非正規化を検討する場合もあります。

パーティショニングの検討: 高カーディナリティのデータを持つ大規模なテーブルでは、パーティショニングを検討することが有効です。パーティショニングにより、データを論理的に分割することができ、クエリのパフォーマンスを向上させることが可能になります。特に、時系列データや地域ごとのデータなど、特定のクエリが頻繁に実行される場合に有効です。

クエリの最適化: カーディナリティを理解していると、特定のフィールドをWHERE句で使用する際のクエリの効率を向上させることができます。例えば、高カーディナリティのフィールドを条件として先に絞り込むことで、処理対象のデータ量を減らし、全体のクエリ実行時間を短縮することが可能です。

データの分析と設計の再考: 定期的にデータのカーディナリティを分析し、変化に応じてインデックスの追加や削除、テーブル設計の見直しを行うことが重要です。ビジネスやアプリケーションの成長に伴ってデータの性質が変わることがあるため、柔軟に設計を調整する必要があります。

まとめ

カーディナリティは、データベースの効率的な運用とパフォーマンスの最適化に不可欠な概念です。データベースを設計する際には、各フィールドのカーディナリティを把握し、それに応じてインデックスの設定、テーブルの正規化や非正規化、パーティショニングなどの戦略を適切に選択することが求められます。カーディナリティの概念をしっかりと理解し、データベース設計とクエリの最適化に活かすことで、より良いデータベース設計を構築することができるでしょう。

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