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【Claude】いつの間にか設定から使用上限が見れるようになっていた話

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はじめに

Claudeを使っていて「あとどれくらいメッセージを送れるんだろう?」と気になったことはありませんか。実は最近、claude.aiの設定画面から使用上限が確認できるようになっていました。

本記事では、この新機能の紹介とともに、Claudeの使用上限の仕組みについて解説します。

使用上限の確認方法

Claudeの使用上限は以下のURLから確認できます。

https://claude.ai/settings/usage

設定画面にアクセスすると、現在の使用状況と上限がビジュアルで表示されるようになっています。

Claudeの2つの制限

Claudeには「使用制限」と「長さ制限」という2つの異なる制限が存在します。この2つを理解することで、より効果的にClaudeを活用できるようになります。

使用制限(Usage Limits)

使用制限は、特定の期間内にClaudeとどれだけやり取りできるかを制御するものです。いわば「会話の予算」のようなもので、制限に達すると次のリセットまで待つ必要があります。

使用量に影響する要素は以下の通りです。

  • 会話の長さと複雑さ
  • 使用する機能
  • 使用するClaudeモデルの種類

各プラン(Pro、Max、Teamなど)によって使用可能量が異なり、有料プランほど高い上限が設定されています。

注意点:claude.ai、Claude Code、Claude Desktopなど、すべてのClaudeプロダクトの使用量が同じ上限にカウントされます。

無制限プランについて

現時点では、完全に無制限のプランは提供されていません。ただし、以下の方法で使用量を増やすことができます。

  • ProまたはMaxプランでClaude Codeを使用中の場合、使用制限に達したらConsoleアカウントで従量課金に切り替え可能
  • Max 20x、Team、Enterpriseプランでは追加使用量の購入が可能

長さ制限(Length Limits)

長さ制限は、単一のチャットでClaudeが扱える情報量を制御します。Claudeには「コンテキストウィンドウ」と呼ばれる作業メモリがあり、一度に処理・記憶できる内容に上限があるためです。

コンテキストウィンドウはトークン(単語や文字にほぼ対応する単位)で測定されます。会話が長くなったり、ファイルをアップロードすると、このスペースが埋まっていきます。

コンテキストウィンドウのサイズ

  • 基本:全モデル・全有料プランで200Kトークン
  • 例外:Claude Sonnet 4はEnterpriseプランで500Kトークン

使用制限とは異なり、長さ制限に達した場合は新しいチャットを開始することで、新鮮なコンテキストウィンドウを得られます。

2つの制限の違い

使用制限と長さ制限の主な違いを整理しましょう。

項目 使用制限 長さ制限
制御対象 期間内の総使用量 単一会話の情報量
測定単位 メッセージ数や使用時間 トークン数
範囲 すべての会話 個別の会話
リセット方法 時間経過またはプラン変更 新しいチャット開始

簡単に言えば、使用制限は「時間軸での量」を、長さ制限は「個別会話の深さ」を制御しているということですね。

制限を効率的に使うためのヒント

両方の制限を最適化するために、以下の戦略が有効です。

Projectsを活用する

ProjectsはRAG(検索拡張生成)を使用しており、関連するコンテンツのみをコンテキストウィンドウに読み込むため、大量の情報を効率的に扱えます。

Project instructionsを簡潔にする

Project instructionsはプロジェクトの一般的な文脈、重要なガイドライン、Claudeの役割に焦点を当て、タスク固有の指示はチャット自体で行いましょう。

未使用のファイルを削除する

プロジェクト内で使用していないファイルは定期的に削除することで、コンテキストウィンドウを節約できます。

不要な機能を一時的に無効化する

  • 拡張思考機能:高度な推論が不要な場合はオフにする
  • ツールとコネクタ:Web検索、Research、MCPコネクタなど、特定の会話で不要な場合は無効化する

重要:ツールとコネクタはトークンを大量に消費するため、管理することでコンテキストウィンドウと使用制限の両方を最適化できます。

まとめ

Claudeの設定画面から使用上限を確認できるようになったことで、より計画的にClaudeを使えるようになりました。使用制限と長さ制限の違いを理解し、上記のヒントを活用することで、Claudeをより効果的に活用できるはずです。

特にプロジェクト機能やツールの適切な管理は、両方の制限を最適化する上で重要です。自分の使い方に合わせて、これらの機能を使いこなしていきましょう。

参考資料

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