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Power Fx を有効化したデスクトップフローで、従来のデスクトップフローのテキスト値のプロパティと同じ値を取得する方法

2024/12/15に公開

はじめに

Power Fx を有効化したデスクトップフローでは、テキスト値にプロパティがありません。本記事では、Power Fx を有効化したデスクトップフローで、Power Fx を有効化していない従来のデスクトップフローのテキスト値のプロパティと同じ値を取得する方法を説明します。


Power Fx が有効

コンテキスト

  • Power Fx を有効化したデスクトップフロー

対象読者(前提知識)

  • Power Fx を有効化していない従来のデスクトップフローを作成できる方

Power Fx を有効化したデスクトップフローではテキスト値にプロパティがない

Power Fx を有効化していない従来のデスクトップフローでは、テキスト値はプロパティを持っています。

プロパティ 意味
.Length テキストの文字数 数値
.IsEmpty 空テキストまたは空白であるかを判定 ブール値
.ToUpper 大文字のテキスト テキスト値
.ToLower 小文字のテキスト テキスト値
.Trimmed 先頭と末尾の空白を取り除いたテキスト テキスト値

<参考文献>

「はじめに」でも書きましたが、Power Fx を有効化したデスクトップフローでは、有効化していない従来のデスクトップフローのテキスト値にはあるプロパティがありません。


Power Fx を有効化していない従来のデスクトップフローのテキスト値にはプロパティがある


Power Fx を有効化したデスクトップフローのテキスト値にはプロパティがない

Power Fx を有効化したデスクトップフローではプロパティではなく関数を使用する

Power Fx を有効化したデスクトップフローで、Power Fx を有効化していない従来のデスクトップフローのテキスト値のプロパティと同じ値を取得するためには 関数 を使用します。以下はプロパティと関数の対応表です。

プロパティ 関数
.Length Len 関数 数値
.IsEmpty IsBlank 関数 ブール値
.ToUpper Upper 関数 テキスト値
.ToLower Lower 関数 テキスト値
.Trimmed TrimEnds 関数 テキスト値

以下でそれぞれのプロパティと同じ値を取得する方法を説明します。

.Length → Len 関数

変数 NewVar の文字数を求める。

<プロパティ>

%NewVar.Length%

<関数>

=Len(NewVar)

<参考文献>

.IsEmpty → IsBlank 関数

変数 NewVar が空テキスト ("") または空白 (Blank) であるかを判定する。

<プロパティ>

%NewVar.IsEmpty%

<関数>

=IsBlank(NewVar)

<参考文献>

.ToUpper → Upper 関数

変数 NewVar を大文字にしたテキストを取得する。

<プロパティ>

%NewVar.ToUpper%

<関数>

=Upper(NewVar)

<参考文献>

.ToLower → Lower 関数

変数 NewVar を小文字にしたテキストを取得する。

<プロパティ>

%NewVar.ToLower%

<関数>

=Lower(NewVar)

<参考文献>

.Trimmed → TrimEnds 関数

変数 NewVar から先頭と末尾の空白を取り除いたテキストを取得する。

<プロパティ>

%NewVar.Trimmed%

<関数>

=TrimEnds(NewVar)

<参考文献>

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