Power Fx を有効化したデスクトップフローで、従来のデスクトップフローのテキスト値のプロパティと同じ値を取得する方法
はじめに
Power Fx を有効化したデスクトップフローでは、テキスト値にプロパティがありません。本記事では、Power Fx を有効化したデスクトップフローで、Power Fx を有効化していない従来のデスクトップフローのテキスト値のプロパティと同じ値を取得する方法を説明します。
Power Fx が有効
コンテキスト
- Power Fx を有効化したデスクトップフロー
対象読者(前提知識)
- Power Fx を有効化していない従来のデスクトップフローを作成できる方
Power Fx を有効化したデスクトップフローではテキスト値にプロパティがない
Power Fx を有効化していない従来のデスクトップフローでは、テキスト値はプロパティを持っています。
プロパティ | 意味 | 型 |
---|---|---|
.Length |
テキストの文字数 | 数値 |
.IsEmpty |
空テキストまたは空白であるかを判定 | ブール値 |
.ToUpper |
大文字のテキスト | テキスト値 |
.ToLower |
小文字のテキスト | テキスト値 |
.Trimmed |
先頭と末尾の空白を取り除いたテキスト | テキスト値 |
<参考文献>
「はじめに」でも書きましたが、Power Fx を有効化したデスクトップフローでは、有効化していない従来のデスクトップフローのテキスト値にはあるプロパティがありません。
Power Fx を有効化していない従来のデスクトップフローのテキスト値にはプロパティがある
Power Fx を有効化したデスクトップフローのテキスト値にはプロパティがない
Power Fx を有効化したデスクトップフローではプロパティではなく関数を使用する
Power Fx を有効化したデスクトップフローで、Power Fx を有効化していない従来のデスクトップフローのテキスト値のプロパティと同じ値を取得するためには 関数 を使用します。以下はプロパティと関数の対応表です。
プロパティ | 関数 | 型 |
---|---|---|
.Length |
Len 関数 |
数値 |
.IsEmpty |
IsBlank 関数 |
ブール値 |
.ToUpper |
Upper 関数 |
テキスト値 |
.ToLower |
Lower 関数 |
テキスト値 |
.Trimmed |
TrimEnds 関数 |
テキスト値 |
以下でそれぞれのプロパティと同じ値を取得する方法を説明します。
.Length → Len 関数
変数 NewVar
の文字数を求める。
<プロパティ>
%NewVar.Length%
<関数>
=Len(NewVar)
<参考文献>
.IsEmpty → IsBlank 関数
変数 NewVar
が空テキスト (""
) または空白 (Blank
) であるかを判定する。
<プロパティ>
%NewVar.IsEmpty%
<関数>
=IsBlank(NewVar)
<参考文献>
.ToUpper → Upper 関数
変数 NewVar
を大文字にしたテキストを取得する。
<プロパティ>
%NewVar.ToUpper%
<関数>
=Upper(NewVar)
<参考文献>
.ToLower → Lower 関数
変数 NewVar
を小文字にしたテキストを取得する。
<プロパティ>
%NewVar.ToLower%
<関数>
=Lower(NewVar)
<参考文献>
.Trimmed → TrimEnds 関数
変数 NewVar
から先頭と末尾の空白を取り除いたテキストを取得する。
<プロパティ>
%NewVar.Trimmed%
<関数>
=TrimEnds(NewVar)
<参考文献>
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