非アテンド型デスクトップフロー実行時のRDP接続のログを確認する
はじめに
非アテンド型デスクトップフロー実行時には、対象コンピューターへ RDP 接続が行われます。
Microsoft の公式ドキュメントでも、Power Automate による非アテンド型デスクトップフロー実行時に「リモート デスクトップ (RDP) セッション」が作成されると説明されています。
Power Automate では、非アテンド型デスクトップ フローを実行するために、コンピューター上にリモート デスクトップ (RDP) セッションを作成します。
出典:非アテンド型のデスクトップ フローを実行する
そこで、本記事ではイベントビューアーを利用し、非アテンド型デスクトップフロー実行時の RDP 接続を実際に確認してみようと思います。
コンテキスト
- Power Automate
- Power Automate for desktop
前提知識
- 非アテンド型デスクトップフローの基本的な概念
- イベントビューアーの操作方法
非アテンド型デスクトップフロー実行時の RDP 接続ログの確認
例として、非アテンド型デスクトップフローを実際に作成・実行しました。
1. デスクトップフローのライフサイクル
まずは、イベントリストに記録されたデスクトップフローのライフサイクルを確認してみましょう。ライフサイクルは以下の表の通りです。
時間 | 説明 |
---|---|
13:06:01 | フロー実行がキューに追加されました |
13:06:03 | コンピューターにフロー実行が割り当てられました |
13:06:05 | フロー実行が開始されました |
13:06:30 | フロー実行が完了しました |
このイベントリストから、13:06:05 にフロー実行が開始され、13:06:30 に完了したことが分かります。
2. RDP 接続ログの確認
次に、13:06 付近に記録された RDP 接続に関するログをイベントビューアーで確認してみましょう。
〔RDP ログオン〕
ログの名前:Microsoft-Windows-TerminalServices-LocalSessionManager/Operational
ソース:Microsoft-Windows-TerminalServices-LocalSessionManager
日付:2025/03/22 13:06:06
イベント ID:21
タスクのカテゴリ:なし
レベル:情報
キーワード:
ユーザー:SYSTEM
コンピューター:*****
説明:
リモート デスクトップ サービス:セッション ログオンに成功しました:
ユーザー:*****
セッション ID:4
ソース ネットワーク アドレス:*****
〔RDP ログオフ〕
ログの名前:Microsoft-Windows-TerminalServices-LocalSessionManager/Operational
ソース:Microsoft-Windows-TerminalServices-LocalSessionManager
日付:2025/03/22 13:06:34
イベント ID:23
タスクのカテゴリ:なし
レベル:情報
キーワード:
ユーザー:SYSTEM
コンピューター:*****
説明:
リモート デスクトップ サービス:セッション ログオフに成功しました:
ユーザー:*****
セッション ID: 4
これらのログから、13:06:06 に RDP 接続のログオンが、13:06:34 にログオフがそれぞれ成功していることが確認できます。
3. 時系列での整理
デスクトップフローのライフサイクルと RDP 接続のログオン/ログオフのタイミングを時系列に整理すると、以下の表のようになります。
時間 | 説明 |
---|---|
13:06:01 | フロー実行がキューに追加されました |
13:06:03 | コンピューターにフロー実行が割り当てられました |
13:06:05 | フロー実行が開始されました |
13:06:06 | RDP 接続のログオンに成功しました |
13:06:30 | フロー実行が完了しました |
13:06:34 | RDP 接続のログオフに成功しました |
おわりに
本記事ではイベントビューアーを利用し、非アテンド型デスクトップフロー実行時の RDP 接続時を実際に確認してみました。
RDP 接続に関するログは Power Automate ポータルでは確認することができませんので、トラブルシューティング等の際に本記事の内容が役に立つかもしれません。
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