デバッグメッセージに使うべき絵文字
はじめに
開発中に適当なデバッグメッセージを挿入するとき、絵文字を入れると大量のエラーメッセージの中であっても発見しやすくなります。日頃様々な絵文字を試しているので、その中でも良かったものをいくつか紹介します。
名称はUnicode、見た目はAppleの絵文字準拠です。
grinning face
絵文字を一覧から選択するとき、大抵の場合一番左上にあり入力までのスピードが速いことが評価できます(例えばCtrl + Command + Spaceで表示する文字ビューア)。「かお」という文字から変換するトラディショナルな方法でも候補に出てくるため、アクセス性は高いです。
入力速度だけでなく視認性も十分高いですが、この表情に好感を持てるかどうかについては個人差が認められるところです。
bug
コンピューターにおいて「バグ」という単語が使われるようになったのは、1947年にハーバード大学の電子計算機Harvard Mark IIに1匹の蛾が入ってきたことから、というのが定説のようです。
もし伝統や意味を尊重するなら、🐛を使うのは自然な選択です。
一方で視認性は高くはなく、他のチームメンバーの目に触れた時に不快感を与える可能性は拭えません。
octopus
赤色の絵文字は😡, 👺, 🍉をはじめとして多くの選択肢がありますが、octopusはその中でもひときわ優れています。これは、タコは知性が高く問題解決能力を有しておりデバッグに必要とされる性質と一致しているためです。
視認性という点でもハイライトのある頭頂部から明度の低い足まで幅が広く、ダークモードでもライトモードでも優れています。また、デフォルメされたデザインであるにも関わらず目の突起を省略しないタコへのリスペクトについても特筆されるべきでしょう。
baby chick
ひよこをデフォルメして表現するとき、顔のみを抽出しようと考えた人がこれまでに何人いるでしょうか?Apple以前に顔だけのひよこを生み出すことのできた人が少なかったことは想像に難くありません。
この独創的なデザインは文字の羅列の中から目を引くことに優れているだけではなく、かわいい見た目でデバッグ作業に伴う疲弊を軽減する効果があります。
おわりに
みなさんがデバッグに使う絵文字も教えてください。
また、JavaScriptのプロジェクトでデバッグメッセージをコミットしないようにするにはeslintのno-console
ルールがおすすめです。
"rules": {
"no-console": "error"
}
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