初めての転職活動の備忘録 in 2023
2022 年 11 月から 2023 年 2 月にかけて、ソフトウェアエンジニアとして初めての転職活動を行いました。
最終的には、内定を頂いた会社にて 2023 年 4 月から心機一転働き始めます。
今回の記事では、私が初めての転職活動を通じてやったこと、思ったことなどを備忘録としてまとめます。
ソフトウェアエンジニアとして転職を考えている方に参考になれば、とても嬉しいです。
僕はどんな人?
- 略歴
- ソフトウェアエンジニア実務歴は約 2 年です
- 2020 年初頭から エンジニア養成機関 42Tokyo でプログラミングを勉強し始めました
- 2020 年 11 月から、都内の受託開発会社でアルバイトのモバイルアプリ開発者として働き始めました
- 2021 年 6 月から、同じ受託開発会社で正社員として働き始めました
- ソフトウェアエンジニア実務歴は約 2 年です
- 経験した業務内容
- 主にモバイルアプリ開発のプロジェクトを担当していました
- 必要に応じて、WEB アプリケーション(主にバックエンド)も担当していました
- プロジェクトによっては、チームリーダーをやっていました。
- 開発以外では、メンター、ファシリテーター、エンジニア採用活動もやっていました
転職しようと思ったきっかけ
- エンジニアとしてより成長できる環境がほしい
- 技術に対する熱意を持った仲間がほしい
エンジニアとしてより成長できる環境に身を置きたいと思ったことが一番の理由です。
また、日々の業務や雑談、社内チャットなどで技術話したり、設計やコードについて議論する機会を欲していました。
転職先を選ぶ軸
- エンジニアとして成長できる環境があるか
- 技術に対する熱意を持った仲間がたくさんいるか
- 企業やプロダクトが掲げるミッションやビジョン、解決したい社会課題に共感できるか
軸は前述した「転職しようと思ったきっかけ」におおむね関連しています。
最終的には、これら 3 つの軸が満たせている 5 つの会社と選考に進みました。
使用した転職サービス
以下の転職サービスを使用しました。
- 転職ドラフト
- Findy
- Forkwell
- LAPRAS
転職ドラフトを使ったきっかけは、「自身の市場価値を大まかに知ることができる」と知人から聞いていたので試しに参加してみました。
初めて参加した月に 14 社から指名が入ったことはとても嬉しかったです。
また、熱のこもった指名メッセージを読むと胸が熱くなりました。
他の転職サービスは広告でよく見かけていたサービスだったので、登録して使ってみました。
Findy が提供する転職エージェントとのキャリア面談は自己分析にとても役に立ちました。
また、Findy 経由でたくさんのスカウトをもらいました。Findy は多くの有名な会社が使用しているイメージを受けました。
最終的には、 Findy 経由で声をかけてもらった会社に入社することになりました。
Forkwell は、カジュアル面談後に簡単にアンケートを回答すると千円分の Amazon ギフトカードがプレゼントされます。
Forwell は設立間もないスタートアップが使用しているイメージを受けました。
LAPRAS は転職活動の後半になってから登録したので、今回あまり使用しませんでした。
LAPRAS 経由で企業からスカウトダイレクトメールが届きます。
他の会社との選考に進んでいて忙しいかったため、メールに返信をすることができなかったことを申し訳なく感じます。
転職活動の準備をし始めてから、内定を受諾するまでの流れ
- 2022
- 11月
- 11日: 経歴書を作成する(こちらのテンプレートを使用)
- 16日: 転職ドラフトに参加する
- 18日: 初めてカジュアル面談を体験する
- 30日: 転職ドラフトで複数の会社から指名が入る
- 12月
- 1日: Findy に登録する
- 2日: スカウト受けた複数の会社とカジュアル面談を進める
- 下旬: 選考を受けたい会社を吟味し、5 社に選定する
- 11月
- 2023
- 01月
- 中旬: 各社と面接を開始する
- 30日: A 社から内定をもらう
- 02月
- 1日: B 社から内定をもらう
- 2日: 転職活動を終了する
- 01月
トータルの転職活動の期間は約 3 ヶ月です。
毎日のようにカジュアル面談を受けていた 12 月と、技術課題の対応と選考を進めていた 1 月はとても忙しかったです。
この期間は肉体的・精神的にも余裕がなく、妻にとても迷惑をかけてしまいました。
周りからは 11 月前から転職活動に向けて何か準備をしていたか聞かれますが、転職活動を意識して活動していたことは特にありません。
ただし、2022 年末に転職活動してみようかなと以前から少し考えてはいましたし、周りに吐露することもありました。
転職活動で採用した戦略
当初は自分で調べて気になった会社にカジュアル面談希望依頼を出して、転職先の会社を見つけようと思っていました。
しかしながら、僕からアプローチしてカジュアル面談をしてもらった会社は一社のみです。
なぜかというと、使用した転職サービスを通じてたくさん声をかけてもらい、スカウトしてもらった企業のうち気になった会社さんとカジュアル面談する方針に変えたからです。
複数の転職サービス経由で 12 月はほぼ毎日のように 2 - 3 件のスカウトメッセージが来ていたため、企業研究と返答することも結構大変でした。
そのため、以下のようなフローで転職活動を進めました。
- 転職サービス経由で会社からスカウトされる
- 会社が提供する資料や OpenWork での口コミを通じて企業研究する
- 気になった会社に対して、カジュアル面談を希望する返信をする
- カジュアル面談する
- カジュアル面談後に行きたいと思った会社に選考に進みたい意思を伝える
カジュアル面談
2022 年 12 月から 2023 年 1 月上旬にかけて、合計 15 社とカジュアル面談を行いました。
面談が 1 時間ほどを予定されている場合には平日の業務終了後の 18:00 ~ 19:00 頃、30 分ほどを予定されている場合には業務の昼休憩時間を利用して開催してもらいました。
スカウトしてくれた多くの会社が応募者向け資料を事前に共有してくれていたので、カジュアル面談前には資料を通じて企業研究し、聞きたい質問リストを用意して面談日に臨みました。
質問リストの内容は、開発組織に関する質問が多めでした。
私が受ける限り、カジュアル面談は以下の 2 つに分類されていました。
- まず先方から会社のプレゼンテーションが行われ、その後質疑応答がある面談
- 質疑応答しながら雑談形式の面談
事前に聞きたい質問リストを用意していた私にとっては 2 のカジュアル面談の方が実りの多い面談になりました。
カジュアル面談では、どの会社にも以下の質問をしました。
- 入社時期は相談することができますか?
- 今後の選考はどのように進みますか?
- 会社または現在の開発チームが抱えている問題はなんですか?
カジュアル面談の対応者は会社によってまちまちでした。
エンジニアの場合だったり、開発チームの責任者だったり、人事だったり、中には CTO だったりしました。
会社によっては、現在の開発組織が抱えている問題を正直に話してくれたり、今後やろうとしている壮大なプランを教えてくれることもあり、とても有意義な面談が多かったです。
選考面接
15 社カジュアル面談を受けた会社のうち 5 社との選考面接に進みました。
最終面接後に内定連絡をもらう日を近しい日にしたほうが良いと見聞きしたので、5 社との一次面接を近しい日に設定をしました。
しかし、この作戦で週に 4 日間連続で面接があるスケジュールとなってしまい、肉体的・精神的にとても辛かったです。
日中働きながら転職活動するのはすごい大変なことなんだと改めて実感しました。
選考面接はすべて業務開始前の 10:00 ~ 11:00 に設定してもらいました。
リフレッシュな状態で面接に臨むためです。前職がフレックスタイム制で助かりました!
どの会社も面接は 2 - 3 回でした。
受けた会社のうち、メガベンチャー企業は 1 次面接から技術的な質問に終始していました。
経歴書を作成した際に、これまでに携わったプロジェクトや使用した技術、システム構成について洗い出しと復習しておいて良かったと思いました。
その一方で、これまでに経験していない技術や知識に関する質問があった際に回答できなかったこともあり、経験力と学習不足を痛感しました。
面接では、以下を意識して臨みました。
- 面接官の質問の意図を理解し、回答してほしい路線に沿って回答する
- 面接最後に最低でも 1 つは質問する
また、前職でエンジニア採用活動を行っていた際に参考にしていた以下の書籍が、自身の選考面接にとても役立ちました。
面接後の選考結果通知スピードですが、会社によって大きな違いがありました。
メガベンチャーは選考結果に関係なく通知までに 1 週間くらいかかっていました。
反対に、僕が内定をもらった 2 社はどちらも通知がとても早く、一次面接から最終面接までのスピーディー感がとても好印象でした。
内定をもらった B 社は、面接終了から 15 分後に選考合格通知が毎回あり、このスピーディーさに驚きました。
最終的には 2 社から内定をもらいましたが、2 社ともに最終面接を含めてすべての面接が雑談のように感じ、もっと話したいと思う一時でした。
それだけ満足度が高い面接だったこともあり、どちらの会社からも内定をもらうことができて嬉しかったです。
技術課題
私が選考を受けた 5 社のうち、3 社で技術課題がありました。
受けた技術課題は、以下の 2 種類に分類されます。
- 競技プログラミングのような課題
- 会社側が作成した設計力や思考を確認する技術課題
前者は昔やっていた AtCoder を少し復習して対応しました。
後者は提出期限 1 週間の猶予がありました。
提出期限が 1 週間なので、年末年始の連休や土日に対応するように日程調整をしました。
企業によっては技術課題を面接時のテーマに使用するところもありました。
そのため、実装方針を言語化できるように準備はしておいたほうが良いと思います。
技術課題が要求されなかった会社では、面接が技術試験のような存在として働いているようです。
これから転職活動するならこうする
今回の転職活動を経験して、これから転職活動するならこうすると思います。
- 直近で転職活動せずとも、気になる企業や開発者とカジュアル面談をして情報交換したり、自身の存在を知っておいてもらう
- 事前に転職希望先を決めた状態からスムーズに転職活動ができると思うため
- 一度に選考進む会社は最大でも 2 - 3 社に減らす
- 一度に 5 社と選考進むのはすごい疲れたため
- 外部へ継続的にアウトプットする
- スカウトや面接でアウトプットした内容を評価されることが多かったため
- 経歴書を作成して、随時更新すること
- 携わっているプロジェクトを新鮮な記憶の状態で言語化できるため
終わりに
転職活動の目的は、新たに転職する先を見つけることです。
しかしながら、僕にとってはその目的以外でとても有意義な期間でした。
その理由は、カジュアル面談や選考を通じて様々な技術や経験をしてきた技術者と技術や開発体制・文化に関する情報交換をすることができたからです。
また、自身がエンジニア採用活動に携わっていたこともあり、面接を通じて各社の面接で取り入れている良い所を学ぶこともできました。
転職活動してみようかな?と悩んでいる方、興味本位でも良いので始めてみてください。
転職活動を通じて、得るものはたくさんあります。
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