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Maker Faire Tokyo 2024で展示したmicro:bitラジコンのつくりかた

2024/09/21に公開

Maker Faire Tokyo 2024のmicro:bit champions & friendsにて、micro:bitを使用した展示を行います。
展示品のつくりかた(回路とプログラム)について紹介します。

https://twitter.com/tw_kotatu/status/1836906605532827720

🏛️展示

下記が、展示の構成となります。

ラジコン側は、以下のブロックで構成されています。

📌各ブロックの説明

  • サーボモータの制御
  • モータドライバ側(アームクローラ制御)
    • ラジコンの足(クローラ)の部分
  • 超音波センサー
    • 距離を測るためのセンサーです
  • 電源周り

コードは、Microsoftが提供しているMakeCodeベースで記載します。

https://makecode.microbit.org/#

基本的な使い方は、チュートリアル等で確認いただくとして、ポイントのみ記載します。

👋サーボモータの制御

ラジコンの手の部分となります。
2つのサーボモータを使い、右手と左手にそれぞれの制御となります。

部品

部品名 個数 備考
SG90 2 4.5 - 6V動作

接続図

micro:bit 接続先 備考
P1 SG90 Data -
P2 SG90 Data -
GND 電源のGND -

※電源の5V側をSG90の電源と電源側のGNDとSG90のGNDと接続します。

制御

  • 右手を振る動作となります
    • "サーボモーター"のブロックは、"拡張機能"からservoと検索して使用できます

🛞モータドライバ側(アームクローラ制御)

ラジコンの足の部分となります。
タミヤアームクローラを使用します。

https://www.tamiya.com/japan/products/70228/index.html

2つのDCモータが付属しており、モータドライバを介して制御します。

部品

部品名 個数 備考
DCモータ 2 1.5 - 3V動作(アームクローラ付属)
DRV8835 1 モータドライバ 秋月電子

接続図

micro:bit DRV8835 DCモータ 備考
P13 AIN1 - -
P14 AIN2 - -
P15 BIN1 - -
P16 BIN2 - -
- AOUT1 o -
- AOUT2 o -
- BOUT1 o -
- BOUT2 o -
- VCC, VM - 電源+に接続
- MODE, GND - 電源-に接続

DRV8835補足

モータドライバ(DRV8835)にてのモータを制御します。
本ドライバは、DCモータまたはステッピングモータ用のドライバとして使用できます。
カムロボットに搭載されているモータは、DCモータのため、[11]MODEピンをLOW(GND接続)にする必要があります。

IN1/2に対する正転/逆転/ブレーキの関係は以下となります。

xIN1 xIN2 xOUT1 xOUT2 動作 コード上の紐づけ
0 0 HiZ HiZ 空転 stop
0 1 L H 逆転 back
1 0 H L 正転 forward
1 1 L L ブレーキ brake

制御

  • 各動作は以下となります

🔊超音波センサー

超音波センサーで距離を測ることができます。

部品

部品名 個数 備考
HC0SR04 1 -
抵抗 R1 - 1kΩ 1 -
抵抗 R2 - 470Ω 1 -

接続図

micro:bit HC0SR04 備考
P8 ECHO -
P12 TRG -
GND GND 電源-
- Vdd 電源+

HC0SR04補足

高周波の音波を送信し、反射するまでの時間を計測しています。
モジュールの中では、以下のことを行っています。

  • トリガーPINを10us以上HIGHにする
  • センサーは、40kHzの音波を送信し、エコー信号があるか検査する
  • エコーの信号が検出されたらエコーPINをHIGHに出力する
  • 距離は、音速(340m/s)より算出できる
  • 主な仕様配下です
    • 距離範囲 : 2 ~ 400cm
    • 精度 : 15度の範囲

制御

  • 計測したデータをシリアル通信で出力します
    • "Sonar"のブロックは、"拡張機能"からsonarと検索して使用できます

⚡電源周り

  • micro:bit側、各モータへの電源供給についてです。
項目 定格 提供する電圧
micro:bit 1.7~3.6V 3.3V
サーボモータ 4.5 - 6V 5V
DCモータ 1.5-3.0V 2.5V
HC0SR04 3-5.5V 5V

部品

部品名 個数 備考
AMS1117-3.3V 1 micro:bit供給用
AMS1117-2.5V 1 DCモータ供給用
cheero Canvas 3200mAh IoT 1 展示会時は単3電池使用

接続図

  • 最初は、DCモータへの電源供給とmicro:bitを共通にしましたが、
  • DCモータの回転時の負荷によって、まれにmicro:bitにリセットがかかることがあり分けました
  • セラミックコンデンサコンデンサや電解コンデンサがなくも、動作としては問題ありませんが、入れたほうが無難です
  • スクラップにて、波形を見たり、修正の履歴を記載してあります
    • 何かの参考になれば↓

https://zenn.dev/kotaproj/scraps/ae6d15848b56fd

さいごに

本展示/記事を書くにあたり、@mame_n さんに協力いただきありがとうございました。
電子工作のコミュニティメンバーの方々には、実装などのお手伝いいただきありがとうございました。
また、アドバイスをいただいたMさんもありがとうございました。

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