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Rocket Pool で ETH staking を行なう方法

2023/02/11に公開

イーサリアムステーキングとは

現在イーサリアムはProof of Stake(PoS)と呼ばれる仕組みで成り立っており、ノードに最低32ETH以上をロックすることでいくらかのステーキング報酬が受け取れるようになっています。
しかし、普通の個人が32ETHも用意するのは大変です。そこでStaking Poolという、皆で少量ずつ持ち寄って合計32ETH以上にして運用するサービスが一般に利用されています。

Liquid Staking とは

イーサリアムのステーキングでは一定期間ロックをし続ける必要があり、もしそれを怠ってしまうとペナルティとしてETHが没収されてしまいます。そこで、ETHと同等のトークンを発行して、ETHをロックしていてもその分のトークンを使ってSwapを行ったり、再投資が出来るようにする、Liquid Stakingというサービスが作られました。
詳しくはイーサリアム公式サイトを見てください。色々なstaking poolサービスが載っています。

有名どころとして、Lido, Rocket Pool, Stakewiseがあるのですが、今回はその中でも最近metamaskと連携して大きく話題となったRocket Poolでのステーキング方法を紹介します。

https://coinpost.jp/?p=423162

今回は以下の流れで説明します。

  1. rocket poolにethをステーキングする
  2. ethのステーキングを辞める
  3. ステーキング報酬はどうなっているのか

Rocket PoolにETHをステーキングする

Rocket PoolではLiquid stakingを行なう際、ロックするETHと同等のrETH(rocket pool eth)というトークンを受け取ります。
rETHは一つの通貨であるため、DEXでswapが出来たり、liquid poolに投資出来たりします。そのため、必ず公式サイトからrETHを必要もありません。ここでは、3つのrETHの入手方法について説明します。

手数料一覧を以下に示しておきます。執筆時の価格です。

サイト名 Rocket Pool Uniswap(ETH) Uniswap(Polygon)
1ETHでの手数料 15usd 4usd 0.03usd

Rocket PoolのサイトでETHをrETHにする

Rocket Pool公式サイトで直接rETHに交換してもらうことが出来ます。これが一番定番のやり方になります。
https://stake.rocketpool.net

手数料はDEXより高くなりますが、為替レートを少し高めに設定してくれているので大量に交換する際は良い選択だと思います。

UniswapでETHからrETHにスワップする

rETHはDEXでも取引が可能です。Uniswapでスワップすることで安い手数料でrETHを手に入れることが出来ます。
https://app.uniswap.org/#/swap?chain=polygon

PolygonからEthereumにrETHをブリッジする

上記2つのやり方はethereumネットワーク上のサービスであるため、どうしても手数料が高くなってしまいます。
そこで手数料を安く済ませるためにpolygon上でrETHを手に入れます。

  1. UniswapのネットワークをPolygonに変更する
  2. ETHからrETHにスワップする
  3. polygon bridgeでwithdrawを選択し、rETHをブリッジする
    https://wallet.polygon.technology/polygon/bridge/deposit

ethのステーキングを辞める

Liquid Stakingを行っていても、途中で現金が必要になったりしてステーキングを辞めたくなる場合もあると思います。
その際は、rEThを手に入れた場合の逆順を行うことでrETHをETHにすることが出来ます。
このようにペナルティを受けること無く、いつでもステーキングを辞めれるのもLiquid Stakingの良いところです。

為替レート的には公式サイトでのステーキング解除がおすすめなのですが、手数料が高すぎるため、polygonブリッジも視野に入れておく必要があります。

Rocket Poolでのステーキング報酬はどうなっているのか

最後にRocket Poolでのステーキング報酬について説明しておきます。

何らかのステーキングをされたことがある人なら分かると思いますが、通常ステーキングではRewardと呼ばれる報酬が毎日かClaim時に与えられます。この報酬は直接ステーキングなら現物のトークンが、Liquid Stakingなら専用のトークンが配られます。

しかし、Rocket PoolではrETHが報酬として配られることはありません。実はrETHはETHよりも価格が高くなるように設定されており、ステーキング量に応じて価格が上昇していきます。
そのため、ステーキング解除時には今までの報酬を加味したETHが受け取れるようになっています。

rocket poolの公式Docを確認すると、rETHの価格は以下の式で決まり、年々上昇していくと書かれています。

rETH:ETH ratio = (total rETH supply) / (total ETH staked + total rETH contract balance + total rETH share of priority fees + total rETH share of MEV rewards)

https://docs.rocketpool.net/guides/staking/overview.html#the-reth-token

最後に

純粋なゴールドや通貨としての役割を目指すビットコインと異なり、イーサリアムは通貨としての役割はもちろん、ブロックチェーンの基盤として多くのweb3サービスを抱えています。
上海アップデートも無事完了したので、今後さらにイーサリアムステーキングは需要を増していくと考えています。

皆さんも楽しんで行きましょう。
今後もweb3の有益な情報をお伝えできるよう頑張っていきますのでどうぞ宜しくお願いします。

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