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聞き手のための権利宣言
はじめに
聞き手のための権利宣言というのは、プレゼン(勉強会・研修)等の聞く側(受講者)が主張できる権利ということです。(といっても大声を上げて主張するということでないです..)
つまり、話し手がプレゼンや講義を開催する場合、これら聞き手の主張を踏まえて開催しましょうね。ということだと解釈しています。
マッキンゼー流プレゼンテーションの技術という本に[1]この権利は権利が8つあると書いてあります。
私も全部できておりませんが、開催する会議・勉強会などといった発表で参考にしています。
現場で実施した具体例をメモしてたので、お役に立てるものがあるかなと思って公開します。
目的
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プレゼンテーションの結果として自分に何を行って欲しいか、何を考えて欲しいかを知る権利
- 具体例) 話の流れや資料で結果どうなるか。自身の考えを提示する。
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なぜ自分の関与が必要なのかという理由を知る権利
- 具体例) 本題に入る前に、「なぜこの話をするのか」。を提示する。
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自分がプレゼンテーションを懸命に聞いている時間に相当する価値を受け取る権利
- 具体的) この講義をすることで受講者は身につくのか。何ができるのか。を提示します。
尊敬
- 知的な内容に貢献する権利、そして成果の割り当てを受ける権利
- 瞬時の判断に迫られることなく、考える時間を与えてもらう権利
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へりくだった話し方や見下した話し方をされることなく、同時に自分の経験や知性や知識に敬意を払った話し方をしてもらう権利
- 具体例) 講師は満足するな。満足するのは受講生。
- 自分の質問に答えられない場合にはその旨を正直に言ってもらう権利
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退出することで不満を表し、熟慮の乏しいプレゼンテーションに対しては、退出をする権利
- 具体例) (日本では明示的にする人は多くはないと思いますが)受講者の貴重な時間を頂いている。受講者へはそれ相当のメリット(聞いたことでこんな事ができるようになるや、こんな問題を解消できる等)を与えないといけない。
タイミング
- プレゼンテーションにかかる時間を前もって知らせてもらう権利
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忙しい日程を折り合わせて出席するのだから、時間通りに開始し時間通りに終了してもらう権利
- 具体例) 講義の計画を立てること。場合によっては話す優先順位を設定すること。
- 時々休憩時間をもらう権利。生理的要求(お手洗いとか)のばかりとは限らない。
内容
- 自分がどの方向に向かうのか、プレゼンテーションがどんな風に進行していくのかをあらかじめ知ってもらう権利
- 未解決の懸念事項は何か、話し手の立場に対する理論的根拠、またこの理論を支える事実を知る権利
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問題を何を使ってどうやって解決するかを順序立てて説明をする。 重要な情報を先に知る権利
- 具体例)ストーリを作る。問題意識の共有・解決方法・まとめ
資料
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会場のどこを座ってようとも、虫眼鏡なしでも示される資料の文字が全て読める権利
- 具体例) 資料の提供方法を考える(ノート or 穴埋め?)
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複雑な資料については説明を受ける権利
- 具体例) 図に書く。専門用語はよくあるものに言い換える。
フレキシビリティ
- ディスカッションのためにプレゼンテーションを中断し、全員が共通の理解に達するまで補足する権利
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「後ほど説明を」と延期されるのではなく、いつでも質問でき、質問をされた時に答えてもらう権利
- 具体例)質問はいろんな状況下の場合、現場の人の見解や考えを聞いてみたい。
ということが多い(はず..)。
単純に「これってどういうことですか?」という質問はググれば出てくる。
- 具体例)質問はいろんな状況下の場合、現場の人の見解や考えを聞いてみたい。
プレゼンテーションの実施
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部屋の後ろにいてもプレゼンターの話を聞くことができる権利
- 具体例)開催前に部屋の広さや機材の状態などをチェックすることが大事。
- 派手な身振り手振りに気を散らされることなく、プレゼンテーションの内容をよく理解する権利
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プレゼンターの後頭部ばかりでなく顔も見る権利
- 具体例)自身持って前をみて話す。俺様は神だ!というくらい自身を持って。
(上から目線はヒンシュク食らうのでだめだよ)
- 具体例)自身持って前をみて話す。俺様は神だ!というくらい自身を持って。
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言いたいことを述べる上で効果を上げ、聞き手の緊張を解きほぐし、両者が緊密な関係を作る上で役立つ場合に限り、ユーモアのセンスを楽しませてもらう権利
- 具体例) 受講者も本気で望んでいるので緊張してる。
講師側から見ると、受講者は本気モードなので目つきが怖くて緊張するw。
日本人って真面目ですね。
なので、できるだけ雑談とかアイスブレイクなどを入れると双方に緊張がほぐれます。
- 具体例) 受講者も本気で望んでいるので緊張してる。
エンディング
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同意に達した事項や次にくる自体を名してもらう権利
- 具体例) 次回何を話すのかを提示する。
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何か意義あることを成し遂げたいという実感をえる権利
- 具体例) 振り返りやまとめをする。
まとめ
具体例はあくまで自分で実施した例なので、これが正解というわけではなく発表される人の役立てるきっかけになれば幸いです。
参考書籍
ここに詳しく書いてあります。
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P18,19あたりに書いてあります。 ↩︎
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