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講義や研修を実施するときに気を付けていること
はじめに
前職で3年間、出向での企業様向けシステム開発講師のお仕事をさせて頂いたのですが、
講師としての説明がうまく出来ず、リハーサルで上司にいつも指摘されてました。
その指摘メモを今でも小さな会議の場で使っていて、なにかお役にたてるかなと思いこちらに公開することにしました。
何かの発表や準備にお役に立てると幸いです。
資料作りの注意
「なぜ」この話をしなければいけないのか相手に伝えろ。
例えばこんなの。
- 「なぜ」この開発言語を使わなければ行けないのか。
- 「なぜ」この技術が必要なのか。
- 「なぜ」この仕組が必要なのか。
- 「なぜ」このツールが必要なのか。
「問題意識の共有」とその解決方法を提示しろ。
- 講義の流れは以下の2つ。
- 問題意識を受講者と共有
- 解決方法の提示
- 例)以下のような流れをストーリ形式で紙に書いてみろ。
今日話すこと → 問題意識の共有 → 解決方法 → 今日のまとめ
- 例)以下のような流れをストーリ形式で紙に書いてみろ。
スライドを使う場合見せ方を考えろ。
- 文字の大きさ 30px以上必須
- 文字の分量多すぎはだめ。何もないもの意味不明。
- スライド見ると、ノートを書かなくなることのデメリットを考えろ。
- 紙を渡すのは極力しない。安心してノートに書かないから。手を動かしてノートに書いたほうが、何の講義をしたかという情景と合わせて思い出すので相対的に覚えている事が多い。
- もしお客さんから紙で渡してほしい要望があるときは、覚えたい項目を穴埋め式にして、講義で穴埋めしてもらうような工夫をするといいかも。
- 例)アッコにおまかせ等でよく使われている重要な文字を隠して後で出すことでインパクトを出すようなやりかた(ちょっと古いw...)
話をするときの注意
自分が満足するな。(とっても重要)
- 満足するのは受講者。講師や登壇者ではない。
すべてを話すな。
- 講義や研修とは現場での応用を広げるためのきっかけ作り。
- 講義や研修とは自身で調べられるための手助けをおこなうこと。
- 正式名称は略せず正確に話せ(技術名/英文字スペル)
自身もって話せ。
- 話すときは大きくはっきり話せ。聞こえないから。
- 俺が神だ。くらいの勢いで話すとよい(ふんぞり返って話すのはNG)
- 自慢話はしない。失敗談は大いに話せ。受講者は具体的な生の声を求めていることが多い。
質問は絶対答えろ。なにがなんでも答えろ。
- 即座に答えられない場合は、いつ返答するかの約束をして、その約束を必ず守れ。
最初の入りを十分に考えろ。
- 最初の入りで後の流れが決まる。最初の入りを十分に考えろ
- ポイントは「この講義で結果的にどうなるか」を考えろ
相手に伝わりやすいものに言いかえろ。
- 講義する対象の人の知識はすべて同じではない。無いことを前提に話せ。
- 正確な内容を話すよりも、伝わりやすいようなものに言い換える方が理解しやすい。
明日続きの話をする場合は振り返りをしろ。
- 初めに講義のゴールを受講者に明示しろ。
- 今日講義した内容を最後に振り返れ。最後のまとめを必ず言え
大事なところは何度も繰り返し話をしろ。
- 話すスピードは自分が思っているよりもほんの少しだけ遅く。
- 意識せず話すスピードは他人から見るとちょっと早い傾向がある。
会場準備の注意
事前準備をを怠るな。
- 規模の大小関わらず講義やプレゼンでも会場準備を怠るな。
- 会場の形はどんな感か?四角い?扇形?広い?会議室みたいな狭いところ?
- 参加人数は何人か(10?40?100?)
- スライドはどんな感じか(光が入るか?スライドの機械は大きい?ちいさい?スライドがないときもある)
リハーサルを2回以上やれ。最低でも1回やれ。
- 作った内容でちゃんと伝わるか、
- 進め方におかしなところがないかを必ずチェックする。
- 時間配分チェックを怠るな(時間にバッファーを持つ)
- 場合によっては短縮ルートもできるように考えておく
- たくさん練習すると緊張しなくなる。自分自身に余裕を作るためにも。
- 録画して確認したり、誰かに見てもらうほうが良い。
板書(ばんしょ)の注意
大きく、丁寧に書け。
- 字がきれい・汚いの話ではない)
図を書け。
- 図は文字より何十倍も理解しやすい。
正確に丁寧に書け。
- 大体の受講者はそのままノートに書き写すので。
色の使い分けを行い、それを受講者に示せ。
- 自分は黒をメイン、赤はポイント、緑は補足。とか。
自分の板書の書き方テンプレートを決めろ。そしてそれを受講者に説明しろ。
- ホワイトボードの左半分はノートに書き写す大事なもの/右半分はノートに書かなくてよい説明の補足。
とか。
まとめ
頭では理解しているのですが、やってみるととても難しく、
ただし、すべてを完ぺきにこなすのではなく場数を踏みながら意識してみるといいと思います。(まだ自分も全てできてないので。)
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