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一人目のQA/テスターとして参画したらやること
この記事は何?
- とある開発チームに一人目のQA/テスターとして参画して1年が経つので振り返りも兼ねて、表題の件について雑に列挙するもの
誰向け?
- 自分
- 同じ道をゆく誰か
- テストベンダーである程度の経験を積んで、「ぼちぼち自社開発やってみたいな」と思って転職した人を想定してます
書いていないこと
- 簡単に真似られる成功例
- 具体的なプラクティス
- 抽象的でどこでもそこそこ通用する内容、を目指してます
まず、調べる
仕様のドキュメントはあるか
- メンテナンスされていることは期待しない。それでも、根幹の部分はそう簡単に変わらないはず。なので読む
- 現状との相違に気づいたら許可を得て編集すればいい
- 質問するにしろマニュアル、ヘルプくらいは読もう
仕様を一番よく知っているのは誰か
- とにかくむちゃくちゃ質問することになる
- 質問するにしろ(略)
要件はどこから湧いてきて開発者に伝わるのか、その場に同席してもいいか
- シフトレフトの動きをできるだけ速くやる
- 「それより『テスト』をやってくれよ」と言われがちだけど、それは穴の開いた船から水をかき出している状態。大元の穴を塞ぐ
- とはいえやらないわけにはいかないので、一般的に期待されがちな『テスト』=完成したシステムを触ってバグを出す、をやりながらシフトレフト=早期テストを実現する
バグはどういう扱いをされているか
- Slackだったり、スプレッドシートなんかに書かれてたり
- BTS(ITS)のチケットがあってもタイトルは『XXの修正』で本文からっぽ、とかありがち
なんなら今もある
『テスト』と名のつく行為は誰が、どこで、いつ、どう行っているか
- テストコードがどうとかの話や支援ができる人はしてください
- 自分はできません
- もしかしたらビジネス側の人が受入テスト的なことをしてるかもしれない
- その人たちが確認している=気にしていることは、テスト観点・シナリオとして使える
- テスト観点を開発(実装)の前に共有できれば、バグの作り込みを防げる
- 後述するリグレッションテスト項目にも使える
好きに触っていい環境(デプロイ先)はあるか
- 開発者の動作確認用とは別に、QAで占有できる環境があるとありがたい
ユーザーの推奨端末は決まっているか、対応する検証端末はあるか
- 決まってない/保有してないなら、決めて/買ってもらおう
- シェア率も聞いておくとテストやバグの重み付けに使える
次に、作る
テスト項目書
- いちばん手軽で、「テスターってこういうことをしてるんだ」をわかってもらえる仕事
- 「手順」「期待値」、「実施日」「結果」「担当者」のよくある項目に「テスト観点」を足すといい
- 「これって何を確認してるの?」「なんでこんな手順なの?」に答えを用意しておく
- テスト観点をどう作る・運用するかは今考えてます
- 「これって何を確認してるの?」「なんでこんな手順なの?」に答えを用意しておく
バグチケットの運用フロー、起票テンプレート
リグレッションテスト項目
- 開発者がなんとなくやってるケースはあるけど、そこを掘り下げる
- 主要な機能はどこか(どこでバグが出たら困るか)、ユーザーはどういうフローを通るのかの調査にもなる
- 項目書レベルまで作り込むか、観点レベルでラフに作るかはお好みで
- 実施するのが自分だけなら観点レベルでいい
- リグレッションテスト項目は作り込めば作り込むほどつらみが増す気がする
- これどうしたらいいんだ……? 今もわからない
最後に、意識する
やってないことはできない、知らないことは知らない
- テストベンダーの当たり前は、他の会社(というかテスト/QAの人間が今までいなかった会社)の当たり前ではない
- そりゃ当然なんですが、自戒を込めて書いておきます
- 自分だって開発のことは全然できない・知らないわけで……
- そりゃ当然なんですが、自戒を込めて書いておきます
- 「これは当然だろ」と思う事柄でも理由、意図、背景、利点を説明する
- 自分がうまくできている自信は全然ないです
- うまくなるために今こうして記事を書いています
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