Figma のファイルと配置について
この文書が向いている方
自分と同様に、Figma を使い始めようとしている、以下のような方
- Figma を使い始めて戸惑っている、ドキュメントやチュートリアルと画面や操作が違って戸惑っている、と言う方。
→ 比較的最近、Figma ファイルの配置の考え方が変わったために、ドキュメントやチュートリアルの画面が変わっているようです。 - Figma の無償の Starter Team プランでファイルはどれだけ作れるのか? といったことを知りたい方。
→ 最近の変更で、かなり太っ腹になっているようです。
この文書が、お役に立てば幸いです。
この文書の目的
この文書は Figma design を使い始めるにあたって気になった、
- ファイルの配置(構造)
- Starter Team プランで利用できる範囲と「ファイル」の関係
- Figma desing ファイルのインポート、エクスポート
について確認したことを書いています。
詳細
Figma の作業内容はオンラインに存在して自動的に保存されているので、拡張子のある「ファイル」の形式やその保存場所を意識する必要はあまりないようだが、「ファイル」とその配置について理解すると、Figma の画面や操作がすごく腑に落ちた。(それまでは正直少し戸惑っていた)
次に、無償の Starter Team プランを利用しているのだが、この場合に利用できるのは
- 3個のコラボレーション用デザインファイル
- 個人用ドラフト数無制限
となっているが(link)、なにが「3個」でなにが「無制限」なのか? 「個人用ドラフト」とはファイルのことなのか?
最後に、参考に買った書籍でサンプルファイルのダウンロードが提供されていたのだが、これをインポートしたりするにはファイル形式や保存場所の知識も必要ではないか? と思った。
以上のようなことを、Figma を使い始めるにあたって、正直戸惑ったので、確認のために記録したものです。
まったく初めて使う状態で書いた記事なので、間違いなどがありましたら、コメントでご指摘いただけると幸いです。
1. ファイルと配置
「個人用ドラフト」も「コラボレーション用デザインファイル」もどちらも同じ Figma の「デザインファイル」だが、配置されている場所により役割が異なる。
.
├──チームAAA
│ ├── プロジェクト1 <- 「プロジェクト」の中にあると
│ │ ├── ファイル <- 「コラボレーション用デザインファイル」
│ │ ├── ファイル
│ │ └── ファイル
│ ├── プロジェクト2 <- 別の「プロジェクト」の
│ │ ├── ファイル <- 「コラボレーション用デザインファイル」
│ │ └── ファイル
│ ├── 下書き
│ │ ├── ファイル <- 下書きの中にあると「個人用ドラフト」
│ │ ├── ファイル
│ │ ├── ファイル
│ │ └── ファイル
├──チームBBB
│ ├── プロジェクト3
│ │ └── ファイル
│ ├── プロジェクト4
│ │ ├── ファイル
│ │ └── ファイル
│ ├── 下書き <- これは上とは別の「下書き」なので注意
│ │ ├── ファイル <- これも下書きの中にあるので「個人用ドラフト」
│ │ └── ファイル
「下書き」の中にあるファイルは、「個人用ドラフト」となり、Starter Team プランでも無制限に作成することができる。
「デザインファイル」が「プロジェクト」に配置されている場合「コラボレーション用デザインファイル」となり、Starter Team プランでは3つまでの制限を受ける。
「個人用ドラフト」が配置される「下書き」が、「チーム」の「プロジェクト」のそれぞれの中に存在している、と言うことが、最初に自分が画面や操作に戸惑った原因でした。
これは比較的最近変更された仕様のようで、参考にした書籍では「下書き」は「Team」とは別に1つのように説明されていました。
配置によって呼び方が変わるだけなので、「デザインファイル」は「下書き」と「プロジェクト」の間で移動することができる。
(「プロジェクト」から「下書き」への移動は画面上でのドラッグ&ドロップで可能)
この構造がわかるまで、「下書き」にあったはずのものが見つからなくなったり、「Team」の下に「下書き」が並んでいる構造に、少なからず混乱しました。(と言う方が自分の他にもいるのではないかと・・・)
この「下書き」は「Test Team」の中の「下書き」であり
この「下書き」は別の「Team」の「下書き」なので内容は異なる
2. Starter Team プランで利用できる範囲
1 でほとんど書いたとおりだが、Starter Team プランの制限は「コラボレーション用デザインファイル」、つまり、Team - プロジェクト の下に配置できるデザインファイルの数の制限である。
「コラボレーション用デザインファイル」が3個までなら、1つのプロジェクトに3つ配置することも、3つの「Team」に一つずつ「プロジェクト」を作って、それぞれに1つずつ配置することも可能な模様。
「個人用ドラフト」としてのファイルの作成は「無制限」と言うことになります。
(ドキュメントなどによっては 制限が 1つのチームと3個のファイル
と書かれていることもありますが、制限が変わったようです。だとするとずいぶんと太っ腹な変更ですね。将来制限が入らないといいなぁ)
3. ファイルのエクスポートとインポート
ファイルのエクスポート(ローカルコピーの保存)
ファイルのエクスポートは、こちらのドキュメントにある通り可能ですが、含まれない情報もある様です。
ファイルのローカルコピーを保存する際、バージョン履歴やコメントは含まれません。
ファイルを開いた状態で、左上のアイコンからのメニュー選択で[ファイル]-[ローカルコピーを保存]
ファイルのインポート
ファイルのインポートは、下書き画面で右上の[新規作成]-[インポート]
まとめ
Figma を使い始めて戸惑っている、ドキュメントやチュートリアルと画面や操作が違って戸惑っている、と言う方は、「個人用ドラフト」を配置する「下書き」が、「Team」ごとに存在している、と言う配置構造がわかると腑に落ちるかもしれません。(自分がまさにそれでした)。
比較的最近の仕様変更の様ですが、これによって、Starter Team プランで「個人用ドラフト」が無制限に使えるようになった様なので、ありがたいことなのかと思います。
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