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自作キーボード初心者が Corne Cherry Light v1 をビルドしたときに買ったもの&失敗したこと

2023/04/09に公開

電子工作初心者が自作キーボードに挑戦してみました。手順については公式のビルドガイドや、丁寧に記述されたビルドログが複数ありますのでこれらで十分でした。しかし、初心者にとっては道具の必要性が判断できなかったり、ファームウェアの書き込み方法が複数あってどう違うのかわからなかったりしましたので、記事に残しておくことにします。また、組付け中にいくつか失敗しましたのでその対処法も記載します。

購入したもの

キーボード部品

https://shop.yushakobo.jp/products/corne-cherry-light

https://shop.yushakobo.jp/products/trrs_cable?_pos=3&_sid=8f3b8da95&_ss=r

https://shop.yushakobo.jp/products/4298?_pos=1&_sid=b44c644e7&_ss=r

https://shop.yushakobo.jp/products/novelkeys-box-cream-switches-10?_pos=1&_sid=4cd414442&_ss=r

キースイッチの必要数は42なのですが、遠方から遊舎工房に行ったので念の為3つ余分に買いました。が、結果的に余分は必要ありませんでした。
また、遊舎工房のお兄さんと相談して、小指で打鍵する左右端の1列6キーを軽めのBoxスイッチにしました。Boxスイッチは押し込んだときに軸がブレにくい特性があります。

https://talpkeyboard.net/items/612ed2c284ca63471c05bdbe

https://talpkeyboard.net/items/5c8f4f4096b0507b0553b51e

キーキャップは遊舎工房で触ったときにMDAプロファイルがいいなと思っていたのですが、好きなデザインのものがなかったのでデザイン優先でこちらを発注しました。これが後のキーキャップ沼につながるとも知らず…。
親指部分に使う1.5uのキーキャップも2つ買っています。

はんだ付けの道具

道具は遊舎工房のセット購入がおすすめですが、私は同僚のキーボードマニアに聞いて以下を個別に購入しました。総額ではセットでもAmazonでもあまり変わりません。セットから追加・変更しているものに⭐をつけています。

基本的な工具

初めての電子工作でしたので、ラジオペンチ、プラスドライバー(#1)、はさみ、カッターナイフを除いてすべて道具を Amazon で購入しました。キムワイプはキッチンペーパーで代用しましたが、あったほうが便利そうでした。

参考にしたビルドガイドとビルドログ

https://github.com/foostan/crkbd/blob/main/corne-light/doc/v1/

https://domo-desu.hatenablog.com/entry/2022/03/25/211532

ファームウェアのビルド環境を準備

私はプログラミング経験があることと、キーマップをGitで管理したいので公式のビルドガイドに従ってQMK Firmwareのビルド環境を先に作成しました。

(オプション) 自分でファームウェアをビルドする場合

ビルドガイドに追加で実施したこと① Pro Micro のもげ対策

エポキシ樹脂の接着剤を盛る定番のもげ対策ですが、不器用なのでこちらの記事を参考にマスキングしてから実施しました。購入した接着剤(セメダイン ハイスーパー5)の説明によると、乾くのに室温20℃で約1時間かかるようなので、最初に実施するのがよいと思います。

https://cnaos.hatenablog.com/entry/2019/03/16/153754

失敗① Pro Micro のUSB端子内に接着剤が侵入

上記のマスキングを行ったのに、結局接着剤が入ってしまい、USBケーブルが差せなくなりました。接着剤を盛ってから約3時間後にUSBケーブルを差してみて気付き、接着剤が完全に硬化していなかったため、ピンセットを使って端子内の接着剤を掻き出すことでリカバリできました。

失敗② キーの動作確認中に Karabiner Elements が起動したままだった

ファームウェアを書き込んだあと、キースイッチを取り付ける前にピンセットでショートさせて動作確認を行いました。このとき、Macのキー設定変更アプリ Karabiner Elements を起動したまま行ってしまったため、以下の事象が発生しはんだ付けの不良があると思いこんでしまいました。

  • ESCキーが長押しできず、すぐに反応が切れてしまう
    • → Karabiner Elements の「escキーを押したときに、英数キーも送信する(vim用)」を有効にしていたのが原因
  • 左右を接続した状態で RAlt を押すと同時に LCtrl, LWin, Space も押された状態になる
    • 左右をそれぞれ単独でUSB接続したときには起こらない
    • 左を先にUSB接続したあとに右をTRRSで繋ぐと右の当該キー(最下段の一番右)で発生
    • 右を先にUSB接続したあと左をTRRSで繋ぐと左の当該キー(最下段の一番左)で発生
    • → Karabiner Elements で「右Altを押したときに、絵文字パレットを表示する」を有効にしていたのが原因

特に2つめの事象はなぜ起こるのかまったくわからず、左右をそれぞれテストしたり、Pro Microを抜き差ししたり、はんだ付けがいまいちな箇所を探してはんだ付けしなおしたり、一晩悩みました。Discordにも質問を投げました(幸いにしてどなたかの手を煩わす前に原因に気づきました)。

失敗③ Pro Micro のコンスルーを破壊した

失敗②の調査中に、Pro Microを何度か抜き差ししました。このとき手が滑って斜めに力がかかり、コンスルーの足が外側に折れ曲がり、ピンがソケットから飛び出してしまいました(写真撮り忘れ)。ピンセットを使ってピンを一旦外側にグッと曲げ、ピンの足をソケットに差し込んでから元の角度に戻す感じでなんとかリカバリしました。非常に足が折れやすいため、Pro Microはあまり抜き差ししないことをおすすめします。

完成

いくつかの失敗を経て、無事にキーボードが完成しました。失敗こそ他の人の参考になると思い、ここに公開します(写真を撮っておけばよかった)。

使用感には大変満足しています。私のようにソフトウェア周りでハマらなければ、組み立ても初心者でも簡単でした。

私の感想としては、プログラミングの知識がまったくない方の場合、42キーだとキーマップに無理が出る可能性が高いと思います。どうしても「英数」「かな」キーがはみ出してしまうのです。プログラミングができるか、もしくはQMK Firmwareの英語ドキュメントを読み解いて設定値の意味を解釈できれば、42キーは本当に必要最小限ですばらしく使いやすいキーボードになるでしょう。これらに自信がない場合は、私は44キー以上をおすすめします。

QMK Firmwareの作成とキーマップについてはこちらの記事で紹介しています。

https://zenn.dev/konokenj/articles/37e025e8f99240

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