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【スモールビジネス対象】本当に使えるAIツールをまとめました

2025/01/10に公開
  • 「周りが騒いでいるし、そろそろ自分もAIを使っていかなきゃな〜」

スモールビジネスを営んでいるあなたなら、そう感じているのではないでしょうか。

情報に敏感なあなたですから、すでにAIを試したことがあるかもしれませんね。

しかし、どうでしょう。

  • 実際はそんなに使えないんじゃないの?
  • 少しいじってみたけど、精度が微妙
  • 自分でやったほうが効率が良いだろう

こんな疑念は、無いでしょうか。

今回は、そのような疑念を解消するために、記事を用意しました。

AI時代

さすがに、感じていますよね。

AIの凄まじい進化と普及。ChatGPTの誕生以来、その傾向が加速しました。

さながら、スマートフォン到来のときのような勢いです。テレビや雑誌でも、AI特集が組まれる。

SNSなどのインターネット上には、「AI専門家」が多く出現してきています。

我々の知り合いのウェブコンサルタントも、先日、

  • 「AI活用の専門家」

として、肩書を変更し、時代の波に乗ったようです(笑)

先日話した大学生も、大学の課題レポートを、AIで書いていると言っていました。

間違いないのは、

  • AIが民主化・一般化

されてきているということです。

「AI、使っていかなきゃ」

こうなってくると、情報感度が高い起業家や事業家は、じっとしているわけにはいきません。

キャズム理論やイノベーター理論を知る人からすれば、

  • 「まだ、本格的にAIを始めなくても良いでしょう…」

と機が熟すタイミングを、伺う人もいるかもしれません。

  • 黙って、静観

も、時には必要ですが、そろそろ潮時でしょう。

いよいよ、我々スモールビジネスも、AIと仲良くしていく必要があるということです。

いわゆる、「With AI」ということですね。

3つの悩み

さて、しかしAIを取り入れていこうとなったとき、

  1. たくさんあり過ぎる
  2. 情報が早過ぎる
  3. 実際に使えるのか疑問

これら、3つのハードルが立ちはだかります。

(1)たくさんあり過ぎる

どのAIツールを使おうか調べ出すと、あるイライラが頭を包みます。

  • 「おいおい、めっちゃあるな」
  • 「結局どれが良いんだよ…」
  • …etc

AIツールは、雨後の筍のように誕生しているので、膨大な数があります。

ChatGPTのような知名度があるAIなら分かりやすいですが、他にもたくさん存在します。

選定のストレスが生じ、少し気持ちが萎え始めます。

(2)情報が早過ぎる

大げさでなく、「1日」単位で、情報がアップデートされます。

進化してくれているので仕方無いですが、追いかける側からしたら、もう大変。

  • 「1ヶ月前に仕入れたAIツールの情報が、もう使えなくなっている…」

ということは、日常茶飯事。虚しくなるときが、あります。

そうなると、

  • 「勉強しても、どうせまた変わっちゃうよな〜」

と、モチベーションが、下がってしまうことがあるでしょう。

(3)実際に使えるのか疑問

これは、最も重要なことですね。

ビジネス上、業務で有効でなければ、使う意味は、ありません。

  • 「AIを使わなきゃ!」

という、謎の強迫観念に縛られてしまう人も、少なくないようです。しかし、

  • AIを使うことで、余計に時間が掛かるとしたら?

本末転倒ですよね。

  • AIに文章を書いてもらったけど、結局手直しが多くて、倍の時間がかかった…
  • AIに資料を作ってもらったけど、使うものにならず、結局自分で作り直した…
  • …etc

こんな話はよく聞きますし、我々も、数年前から、幾度となくこんな経験を繰り返してきました。

ただ…

これら3つの問題を乗り越えれば、AIは、悪くはないです。

むしろ、かなりのゲームチェンジャーになること、間違いありません。

世の中のAI情報の問題

実際、インターネットで調べれば、AIに関する情報は手に入ります。

  • Youtube
  • Instagram
  • X
  • …etc

こうしたメディアでも、十分なくらい情報が得られます。

我々も、数年前より、AI情報はフォローしてきました。

その都度自分たちで試し、

  • 「すげぇ」という興奮と
  • 「ダメか…」という落胆

を繰り返す毎日。

SNSなどのインターネットの情報でも、十分勉強は、できると思います。

ただ、そういった情報には、問題があります。

「スモールビジネスの現場でどう使うの?」

この視点が、まったく含まれていないのです。

そこまで求めるのは、ワガママに思えるかもしれません。でも、

  • 結局、なんのため?

という目的から考えると…

AIを我々スモールビジネスを豊かに、楽しみしてくれることに使いたいですよね。

そこで、スモールビジネスに最適なAIの使い方をまとめました。

スモールビジネスに最適なAIの使い道

スモールビジネスがAIを使う目的は、

  1. 売上や利益を上げる
  2. 業務を効率化する

大きくは、この2つが根底にあるはずです。

AIマニアになることでも、AIの専門家になってメシを食うわけでもないでしょう。

  1. 売上や利益を上げる
  2. 業務を効率化する

やることをやって、楽しく仕事をするために、実務で、どうやってAIを活用するか。

この視点が必要です。それを踏まえて、

  • スモールビジネスが、AIを使うなら

という、適切な使い道をご紹介します。

5つの使い道

スモールビジネスで活用するなら、以下5つがおすすめです。

  1. 情報収集に活用する
  2. 文章執筆に活用する
  3. 資料作成に活用する
  4. 画像制作に活用する
  5. 動画制作に活用する

1つずつ、見ていきましょう。

(1)情報収集に活用するAI

膨大なデータを扱うAIを有効的に使うには、ビジネスに有利な情報を集めることに使うのが適当でしょう。

おすすめのAI

情報収集でおすすめのAIは、Perplexityです。

https://www.perplexity.ai/

Perplexityとは、AIを搭載した、「対話型検索エンジン」です。

対話を通じて、自分の必要な情報やデータを調べることができます。

我々も、このPerplexityを使い始めてからというもの、Google検索をしなくなりました。

Google検索で調べものをする場合、上から1つずつサイトをチェックしていきますよね。

参考になりそうなサイトがあれば、複数開いて、検証する。こんな手順で行うと思います。

しかし、Perplexityがあれば、そんな手順が必要なくなります。

複数のウェブサイトの内容を、要約して教えてくれるんです。

これだけで、普段の情報収集作業が、捗りますよね。

有名なChatGPTと大きく違うのは、参考文献(ソース)を示してくれるところです。

リサーチを行う場合、重要なのは、情報の正確性です。

ChatGPTでは、嘘の回答が生成されることもあります。

(※こういった現象を、ハルシネーションと呼びます)

その点、Perplexityでは、参考文献を引用して示してくれるので、情報の正確性を自分で調べることができます。

加えて、Perplexityが便利なところは、関連検索です。

検索結果の下の「関連」というところを見てみると、さらにリサーチを手助けするような興味深い質問が生成されています。

こうした機能も活用することで、多角的に情報を集めることができるというわけです。

基本的な使い方

  1. 検索窓に、質問を入れる
  2. 結果を確認する。参考文献もチェック
  3. 「関連」から別の質問もしてみる
  4. 気になる点があれば、自分で追加質問(フォローアップ)をする

スモールビジネスはどう活用する?

ご察しの通り、リサーチの効率を上げてくれるので、リサーチで使いましょう。

  • ターゲット(ペルソナ)分析
  • 商品・サービスの分析
  • 競合やライバルの分析
  • 統計データや調査のリサーチ
  • 特定のテーマに関するリサーチ
  • …etc

まずはこうした基本的なところから、使うのがおすすめです。

例えば、

  • 「50代の女性が、仕事に関して悩んでいることはなんでしょうか?」
  • 「(競合企業名)の強みを教えて」
  • 「国別のAIの利用率を示すデータを教えて」
  • 「コーヒーの歴史について、詳しく教えて」

などを、Perplexityに質問すれば、OKです。

速攻で、使えそうな情報を集めてくれます。

どんなものを作るにせよ、「情報」がすべて。

となると、ここにたくさん情報を持っていて、かつ優秀なAIを使うべきでしょう。

もう1つ、Perplexityの便利な使い方

実は、もう1つ。

Perplexityの情報収集性の強みを活かした、おすすめの使い方があります。それは、

  • ブログ記事やメルマガコンテンツに活用する

ということです。どういうことか。

まず、作ろうとしているコンテンツのタイトルを、Perplexityに入れます。

タイトルだけで、OKです。

すると、そのタイトルに関連ありそうな情報を、一気に集めてきてくれます。

なんとなく、「こんなタイトルで書こうかな〜」というとき。

Perplexityに、そのタイトルを入力。

すると、そのコンテンツを作るのに必要なデータや、興味深いニュースなどが簡単に手に入るのです。

圧倒的に、コンテンツを作りやすくなりますよね。

他にはどんなAIがある?

情報収集するためのAIは、Perplexityがおすすめですが、他にもあります。

insight-journeyは、「ターゲット(ペルソナ)分析」に特化したAIです。

https://insight-journey.web.app/

ペルソナ像と悩み・問題を入力するだけで、高品質なリサーチ結果を出してくれます。

Gensparkは、現在Beta版(執筆時点)ですが、今後主流になるかと予想しています。

https://www.genspark.ai/

Gensparkは独自のAIエージェント機能を備えているため、複雑な問題に対しても、専門的な情報をアウトプットしてくれます。

(2)文章執筆に活用するAI

世の中のAI情報は、この「書いてもらう」系が、多いですよね。

それだけ、AIに文章を書いてもらうことは、有効性が高いということです。

実際、我々も、ライティングの業務は、AIに助けられています。

では、「書いてもらう」AIを見ていきましょう。

「情報収集」のAIで、豊富に材料を集める。

その材料をもとに、書く作業(コンテンツ作成)に入っていきましょう。

おすすめのAI

ここでのおすすめのAIは、Claudeです。

https://claude.ai/login?returnTo=%2F%3F

はじめて使ったときは、衝撃的でした。

文章を生成するAIで言えば、Cluadeは、現時点でナンバーワンと言えるでしょう。

ChatGPTも素晴らしいですが、「自然な日本語」の文章生成で言えば、Claudeに軍配が上がります。

基本的な使い方

  1. チャット入力欄に、やってほしいタスクを入力する
  2. 結果を確認する
  3. チャットでの対話を通して、深堀りをする

スモールビジネスはどう活用する?

我々スモールビジネスの場合、文章を書く行為は、日常の一部でしょう。

  • ブログ
  • メルマガ
  • ステップメール
  • セールスレター
  • SNSの投稿
  • ニュースレター
  • 動画の台本
  • …etc

こういったところで、AIを使っていきましょう。

Claudeを使うことで、上記の文章は、あっという間に書くことができます。

普通に、チャット形式で、「〜に関する記事を書いて」とお願いしても良いですが…

もっと、効果的なやり方があります。

それは、プロンプト(指示文)を使うことです。

プロンプト(指示文)のテンプレート

  • 「なんか、難しそうな言葉が出てきたなぁ…」

と思うかもしれませんね(笑)。

大丈夫です。以下のフォーマットをコピペすれば、プロンプトの完成です。

  • #役割:

    ※演じて欲しい役割を明確に指示

  • #データ(基本情報):

    ※必要なデータをここに入力

  • #タスク:

    ・上記のデータを使い、(やってほしいこと)をやってください

    ・構成のフォーミュラに従って、書いてください

  • #構成のフォーミュラ:

    ※ここに、文章構成のテンプレートなどがあれば、書いておく

  • #参考素材:

    ※参考の文章や素材があれば、ここに入力

上記をそのまま、コピーして、加工して使ってください。

例えば、ブログを書いてもらうとしましょう

その場合、以下になります。

  • #役割:

    あなたは、優秀で経験豊富なブロガーです。あなたの文章はリズムがよく読みやすいと定評があります。

  • #データ(基本情報):

  • 対象となる読者:スモールビジネス

  • 読者の悩み:集客が安定しない、リストの数は多いけど、売上に繋がらない

  • 読者の願望:とにかく毎月の集客を安定させたい

  • #タスク:

    ・上記データを使い、2000文字程度で、スモールビジネスのEメールマーケティングに関する記事を書いてください

    ・句読点や改行を効果的に使い、読みやすい工夫をしてください

    ・構成のフォーミュラに従って、書いてください

    ・「参考素材」は文体やリズムの参考にするだけ。その中にある情報は出力には使わないこと。

  • #構成のフォーミュラ:

    ・問題提起

    ・共感

    ・解決策

    ・具体的な方法、手順

    ・まとめ

  • #参考素材:

    過去に書いたメルマガや記事の内容をコピペ

参考素材がない場合は、省いてOKです。

しかし、自分らしい文章を書くには、参考素材は必須です。

過去に書いたメルマガでも、ブログでも、なんでも構いません。

参考素材に、全文コピペすることで、あなたらしい文章を生成してくれるようになります。

1回でうまくいくことは、そうそうありません。

追加の質問で精度を上げる

回答結果がいまいちな場合は、チャットを通して、修正していきましょう。

  • 「もっと具体的にしてください」
  • 「具体例を交えて、書き直して下さい」
  • 「もう少しカジュアルな文体にしてください」
  • 「(特定のセクション)について、もっと深堀りしてください」

このように、追加質問をしていくことで、より精度の高い文章を生成することができます。

今回はブログを例にしましたが、メルマガでもセールスレターでも…

文章を書く際には、なんでも使えます。

セミナーや動画の台本だって、もとは文章ですよね。

なので、オールマイティに使えるということです。

ネタ出しもAIで

ブログやメルマガのネタが、思い浮かばないときもありますよね。

そんなときは、AIに考えてもらいましょう。

ChatGPTやClaudeで、

  • 「(テーマ)についてメルマガのタイトルのネタを30個考えてください」

と聞けば、1ヶ月分のネタが手に入ります。

他にはどんなAIがある?

チャット型文章生成AIは、たくさん存在します。

前述の通り、日本語の文章生成に関しては、Claudeが使いやすいです。

とはいえ、紹介したプロンプト(指示文)を使えば、それなりのアウトプットは期待できます。

最終的には、自身が使いやすいものを使うのが一番です。

我々的には、現時点では、Claude推しです。

(3)資料作成に活用するAI

資料作成に関しては、自分のタイプによってAIの活用を検討してみてください。

というのも、現時点では、資料作成AIは、まだまだ発展途上です。

  • 「これ結局、自分で作ったほうが早いんじゃない?」

という瞬間が、何度もあります。

我々も、これまで数え切れないほどのスライド資料を作ってきました。

ですので、資料作成が、AIで時短できれば嬉しい限りなのですが…

  • まだまだ、実用的ではない

というのが、実感・本音です。

とは言え、資料を自動で作成してくれるAIは存在します。

さくっとシンプルなスライドで良ければ、AIを使うのも手です。

ただ、デザインにこだわりたい方は、自分で作ってしまった方が、(現状では)圧倒的に早いです。

  • 「あえて、AIを使わない」

という選択肢も、ある意味、効率化の1つです。

自分の特性に合わせて、使い分けてみてください。

おすすめのAI

スライド資料を作成してくれるAIでのオススメは、イルシルです。

数あるスライド生成、AIの中でも、群を抜いて、使いやすいです。

https://irusiru.jp/

デザインに凝らない方であれば、十分使えるスライドを生成してくれます。

基本的な使い方

  1. まず、Googleドキュメントなどでアウトラインを用意する
  2. イルシルでAIスライド生成を選択
  3. 「メモからスライド生成」を選択
  4. 案内に従い、プレゼンテーションのタイトルを決める
  5. 生成に使用するメモの文章を貼り付けて、構成を生成する
  6. 「テキストをAI生成」を選択
  7. 「スライドに反映」を選択
  8. 必要の応じて修正を加える

注意すべきは、(1)アウトラインの書き方です。

  • トピック
  • 内容
  • 詳細

このような「階層上」で書くことが、最大のポイント。

Googleドキュメントであれば、「箇条書き」を選べばOKです。

ただ文章を並べただけだと、満足いく資料は生成されません。

書いてもらうAIのところでも触れた、プロンプト(指示文)のように、AIが判別しやすい形式でまとめましょう。

スライド資料作成の場合は、箇条書き形式(階層)で、分かりやすくまとめれば、大丈夫です。

スモールビジネスはどう活用する?

スライド資料が必要になる、すべての場面で活用できます。

  • セミナー
  • 勉強会
  • ワークショップ
  • 説明会
  • 教材制作
  • …etc

これらのアウトラインを作ったら、資料作成は、イルシルに任せてみましょう。

階層上にアウトラインが作れていれば、十分に使える資料が出来上がりますよ。

テキストや図形や画像など、あとから編集できます。

どのAIツールもそうですが、最終調整は、人間が行いましょう。

他にはどんなAIがある?

資料作成AIは、他にもあります。

Gammaもとても興味深いツールですが、少々海外よりなデザインになります。

https://gamma.app/

それはそれで、お洒落で良いのですが…

日本人向けのスライド資料だと、イルシルのほうが、デザインの点では馴染むかと思います。

さらに、デザインにこだわりがある方は、Canvaを使った方が良いでしょう。

https://www.canva.com/

Canvaにはテンプレートが豊富にあります。

ですので、そのテンプレートを少しいじる形で、スライドを作っていった方が、効率が良い気がします。

ちなみに、Canvaにも自動スライド生成機能がありますが、(現状では)品質は、そこまで高くありません。

逆に修正が多過ぎて、時間が掛かってしまいます。

今後のアップデートに、期待ですね。

(4)画像制作に活用するAI

AIの情報を追っていると、「画像生成 AI」というキーワードを、頻繁に耳にするはずです。

ネット上の情報を見てみると、

  • 「画像をAIに作ってもらう」

というトピックは、非常に人気のようです。しかし…

  • 「スモールビジネスでの活用」

という点で言えば、正直、実用性は、そこまで高くありません。

経験上、AIで生成するよりも、画像素材サイトで探す方が、(現状では)全然早いです。

世の中に、高品質な画像素材サイトは、 たくさんありますからね。

特に、Canvaを使っているのであれば、 無理に画像をAIで生成する必要は、無いでしょう。

Canvaの素材検索からキーワードを打ち込めば、欲しい画像は、ほとんど手に入ります。

さらに、スモールビジネスが、画像生成AI(動画生成AIも含む)を使いにくい理由はとして、

  1. 著作権の問題
  2. 商用利用の問題

があります。商売をしているなら、ここは慎重になるべきです。

いくら良い画像を作れたとしても、著作権違反をしていたら、後々面倒なことになりますからね。

ここは、安全第一でいきましょう。

商用利用が認められているAIでも、著作権に関しては、

  • 「自己判断で」

となっています。

法律の専門家じゃないので、自己判断は難しいですよね。

  • 「この画像気に入ったけど、本当に著作権、大丈夫かな?」

と心配しながら仕事をするのは、精神衛生上、良くありません。

であれば、無理にAIを使うよりも、

  1. 著作権
  2. 商用利用

これらを満たしている、「画像素材サイト」から見つけるのが、得策でしょう。

https://www.shutterstock.com/ja/

https://www.istockphoto.com/jp

https://pixabay.com/ja/

https://unsplash.com/ja

https://www.photo-ac.com/

https://www.canva.com/

このようなサイトで検索すれば、お気に入りの画像や写真は見つかるはずです。

Canvaであれば、画像編集もスムーズに行うことができます。

(Canvaは、素材サイトというより、デザイン制作アプリなので)

その上で、

  • 「イメージしている画像が、見つからない…」

という場合は、AIを使ってみましょう。

おすすめのAI

スモールビジエンスが、AIで画像生成を行うのであれば、

  1. 著作権
  2. 商用利用

この2点が安全かどうかを、基準にすべきです。

これらを満たすAIとなれば、(現状では)Adobe Firefly一択です。

https://www.adobe.com/jp/products/firefly.html

その他の画像生成AIは、商用利用できても、著作権が複雑です。

  • 基本的には、問題無くても、万が一…

ということが、ありますからね。

Adobe Fireflyの大きな特徴は、

  • 「著作権が消滅したコンテンツ」をデータとして、学習させている

という点にあります。もちろん、「絶対大丈夫!」ということでは、ありません。

しかし、データの仕組みにより、著作権侵害のリスクを、大幅に減らすことができるわけです。

基本的な使い方

  1. https://firefly.adobe.comにアクセス
  2. Adobeアカウントを作成
  3. 「テキスト​から​画像​生成」を選択
  4. プロンプト(指示文)を入力し、生成
  5. 左メニューから、縦横比やスタイル、効果を編集する
  6. 画像をダウンロード

※無料版の場合、透かし(ウォーターマーク)がつきます

ほとんどの画像生成AIでは、プロンプトを入力する際、英語が必須です。

しかし、Adobe Fireflyであれば、日本プロンプトでも大丈夫。

ただ、英語にしたほうがクオリティが上がることもあるので、英語も試す価値アリです。

英語プロンプトを作る際は、DeepLなどの翻訳ツールを使えば、一瞬です。

https://www.deepl.com/ja/translator

DeepLを使うなら、GoogleChromeの拡張機能が、おすすめです。

https://www.deepl.com/ja/chrome-extension

拡張機能であれば、現在開いているページ上のテキストを選択するだけで、翻訳ができてしまいます。

スモールビジネスはどう活用する?

活用方法としては、普段から画像を使っているシーンで使うのが、分かりやすいですね。

  • スライド資料に使う画像を用意する
  • ブログのアイキャッチ画像を用意する
  • ランディングページに使う画像を用意する
  • Youtubeのサムネイルに使う画像を用意する
  • 広告クリエイティブを用意する
  • …etc

こんな場面で、使ってみましょう。

よくある画像であれば、前述した画像素材サイトで、事足りるでしょう。

無理に、AIを使う必要はありません。ただ、

  • 「特殊な場面を、画像化したい」

というときは、AIの手を借りても良いと思います。

特殊な場面の画像?

例えば、あなたが、起業コーチをしていると仮定します。

そして、広告クリエイティブやランディングページに使う画像として、

  • 「家族(子供2人と妻)に申し訳無さそうに、謝る父親の姿」

こんなイメージ画像が欲しいとします。

その場合、画像素材サイトで探すのは、少し難易度が上がります。

「謝る」だけなら、見つけられそうですが、「子供2人と妻に誤っている様子」だと、見つかりません。

そこで、AIの出番です。Adobe Fireflyにアクセスし、プロンプトを入力してみましょう。

プロンプトは、

  • 「家族に謝る父、泣く2人の子供と妻」

と入力すればOKです。

(※「、」を使って、より詳細な条件を追加していくイメージです。)

もしくは、英語でも試してみましょう。

  • 「Father apologizing to his family,Two children and a wife crying」

試してみましたが、英語の方が、少し精度が高いです。

日本語で、満足いく画像が作れなければ、英語でも試してみましょう。

左のメニューの内容をいじることで、自分好みのテイストに近づけることができます。

「こんな画像欲しいけど、素材サイトに無いな…」

というときは、Adobe Fireflyを使ってみましょう。

他にはどんなAIがある?

日本人の画像を生成するなら、imageFXの精度は凄まじいです。

https://aitestkitchen.withgoogle.com/ja/tools/image-fx

遊び感覚で、触ってみても良いかもしれませんね。

ただし、著作権については、自己判断でお願いします。

(5)動画制作に活用するAI

Runwayなどの動画生成AI も存在しますが、こちらは先ほどの画像生成AIと同様の扱いで考えてください。

動画を生成するよりも、以下のような動画素材サイトを使った方が、(現状では)明らかに早いです。

https://www.shutterstock.com/ja/

https://www.pexels.com/ja-jp/

https://www.motionelements.com/ja/

https://pixabay.com/ja/

先ほども触れた、

  1. 著作権の問題
  2. 商用利用の問題

のことも考えると、ゼロから動画を生み出すという使い方は、まだ実用的とは言えません 。

ですので 今回は、

  • 動画編集を効率化してくれるAI

という観点で、お伝えします。

おすすめのAI

動画編集で、おすすめのAIは、Vrewです。

https://vrew.ai/ja/

Vrewの特筆すべき点は、自動で高品質な字幕を生成してくれるところです。

YouTube動画を編集する際に、できればテロップ(字幕)を付けたいですよね。

その方が、視聴者も内容を理解しやすくなります。

テロップがあれば、最悪、音が出せない状況でも、内容を理解することができます。

Vrewを使えば、動画データを読み込ませるだけで、字幕を自動で作ってくれます。

基本的な使い方

  1. Vrewのアプリをインストール(パソコン推奨)
  2. 「新規で作成」を選択
  3. 「PCからビデオ・オーディオを読み込む」から動画ファイルを選択
  4. 「音声分析をする」を選択し、次に進む
  5. しばらく待つと、字幕が自動で生成される
  6. 不自然な部分は、手動で修正する
  7. Vrew上で動画編集し、動画を書き出す(or STEP8)
  8. 字幕ファイルだけ書き出して、他の編集ソフトで使う

スモールビジネスはどう活用する?

動画編集で字幕をつける際には、ぜひ使ってみましょう。

  • YouTube
  • Instagram
  • TikTok
  • 動画広告
  • ローンチ動画
  • …etc

いまや、動画はマーケティングに必須なので、あらゆる部分で活用しているはずです。

  • Vrew上で、そのまま編集する
  • 手元にある動画データをVrewに読み込ませて、サクッと字幕を作ってもらう
  • Vrewから字幕ファイルだけ取り出して、普段使っている編集ソフトで利用する

動画編集で字幕をつける際には、ぜひ使ってみましょう。

Vrewのもう1つの使い方

もう1つ。Vrewの活用法をお伝えします。

それは、

  • 自分の顔出し、無し
  • 自分の声出し、無し

の動画を作るという方法です。

ネットの世界は、信頼が大切なので、できることなら顔出しは、した方が良いでしょう。

しかし、

  • 顔出ししたくない
  • 声出ししたくない

こういった理由で、動画を活用しないというのも、モッタイナイと思います。

こんな時代だからこそ、AIを試してみましょう。AIがあなたの代わりに、しゃべってくれます。

あたなは、原稿を打ち込むだけ。やり方は、以下です。

  1. 「新規で作成」を選択
  2. 「テキストから動画を作成」を選択
  3. 作りたい動画の比率を選ぶ
  4. 自分が作りたい動画の「スタイル」を選ぶ
  5. 「テーマ」と「台本」を入力
  6. 「AI音声」「画像とビデオ」「BGM」を選択
  7. 内容を確認し、書き出す

台本もVrew上で、AIが書いてくれます。とはいえ、クオリティは、いまいち…。

自分が一切、出演しない上に、台本の品質も悪いと、もはや動画を作る意味がありません。

台本は、価値の高いものにしましょう。ですので、

  • 前述したClaudeで文章を生成する
  • その文章をVrewの台本部分に貼り付ける

このようなステップが、現実的です。

補足:ショート動画を素早く作れる「Klap」

動画編集の話が出たので、ついでに「Klap」についても、触れておきます。

https://klap.app/

「Klap」を使えば、長尺の動画から、自動でショート動画を生成してくれます。

例えば、1時間くらいのセミナー動画があるとします。それを、

  • Klapに入れて、生成ボタンを押せば…

あっという間に、ダイジェスト動画のようなものができあがるわけです。

ショート動画での発信も、重要となる現代。

こうしたツールを知っておくと、かなりの生産性アップに繋がりますよね。

他にはどんなAIがある?

動画生成AIも含めれば、動画編集に使えるツールは、たくさんあります。

CapCutの自動字幕生成の精度は、素晴らしいです。

https://www.capcut.com/ja-jp/

字幕生成に関しては、Vrewと同様の使い方が、できるでしょう。

Hey Genを使えば、自分のアバター動画が作れます。

https://www.heygen.com/

しかし本格的に使うとなると、費用面や事前準備に少しハードルがあるため、今回は省略させて頂きました。

気になる方は、ぜひ調べて使ってみてください。

おまけ:日々の仕事効率を上げるAI

以下、スモールビジネスが、普段の業務で、活用できるAIを、リストアップしておきます。

どれも手軽に使えるので、気になったものは、お試しください。

ミーティングの文字起こし

https://clovanote.line.me/

https://www.notta.ai/

https://tldv.io/ja/

ミーティングの議事録作成

課金する必要がありますが、NottaのAI議事録の品質は、素晴らしいです。

無料で、行いたい場合は、tl;dvでお試しください。

無料で、精度を求めるなら、

  1. tl;dvでミーティング内容を文字起こし
  2. ClaudeやChatGPTを使って、議事録を作成

の手順で、やってみましょう。

マインドマップを作成

https://mapify.so/ja

わずか数秒で、

  • YouTube
  • PDF/ドキュメント
  • URL
  • ポッドキャスト
  • 会議録音

をマインドマップにまとめます。

これを使うだけで、体系化スキル(情報整理スキル)が、身に付きます。

Youtube動画の要約をしてくれる

https://chromewebstore.google.com/detail/glasp-web-highlighter-pdf/blillmbchncajnhkjfdnincfndboieik?hl=ja

※GoogleChromeの拡張機能です

動画・音声の文字起こし

https://www.gladia.io/

Glaspも文字起こし精度は優秀ですが、YouTube動画のみになります。

Gladiaであれば、パソコン上にあるデータについても、文字起こしが可能です。

まとめ

  1. リサーチ:「Perplexity」
  2. 文章執筆:「Claude」
  3. 資料作成:「イルシル」
  4. 画像制作:「Adobe Firefly」
  5. 動画制作:「Vrew」

編集後記

以上、「スモールビジネスに、最適なAI」を、ご紹介しました。

今回ご紹介したAIは、単純に凄いものではなく、

  • 現場で、
  • 今から、
  • 使えるもの

を厳選したつもりです。

まずは、今回のAIを使ってみましょう。

なお、この記事は、更新・アップデートしていきます。

日々のAIの進化を見ながら、本当に使える情報だけを精査していきます。

ブックマークするなりして、定期的に、ご確認頂けると幸いです。

あなたの、AIにおける「学びのアウトソーシング」に、ご活用ください。

参考動画

ChatGPTで、プロンプトを活用して、商品開発・サービス開発をする方法

https://youtu.be/VWev2IRaOkk

Claude(クロード)で、プロンプトを活用して、セミナータイトル案を出す方法

https://youtu.be/XxGlSfX7g_Y

Insight Journey(インサイトジャーニー)の使い方【自宅ネイルサロン30代女性・単価UPという課題】

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