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ChatGPTで英語論文をA4一枚に要約するプロンプト(落合陽一フォーマット)

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ChatGPTを使った英語論文の簡単要約プロンプト(落合陽一フォーマット)

はじめに

研究や開発の現場では、短時間で多くの論文に目を通さなければならないことがあります。
特に急ぎの調査や、関連文献を一気に集めたい場合、1本ずつ丁寧に読んでいる時間はありません。

そんなときに有用なのが、ChatGPTを使った自動要約です。
今回は、落合陽一さんのフォーマットを参考に、英語論文をA4一枚にまとめるプロンプトを紹介します。

※本記事はnoteにも掲載しています。(note版はこちら: note版)


プロンプト全文

以下のプロンプトを、ChatGPTのプロジェクトの「指示」に入力します。
こうするとPDFをupするだけで、毎回指示する必要がなくなります。

日本語で回答してください。ここでは英語論文の説明をお願いします。
私がアップする論文のみを要約して、他の文献と間違えないでください。
要約と質問に対しては、アップした論文をもとに答えてください。
例えば「CADデータが使われているか?」の質問に対しては、その論文の記述を確認して答えてください。
論文での記述がなく、わからない場合はその旨を伝えてください。

以下の項目について、A4一枚程度にまとめてください。

どんなもの?

先行研究と比べてどこがすごい?

技術や手法のキモはどこ?

どうやって有効だと検証した?

議論はある?

次読むべき論文は?


参考リンク

使い方

  1. ChatGPTで新しいチャットを開く
  2. ChatGPTのプロジェクトの「指示」欄に上記プロンプトを貼り付ける (貼り付けは一回だけ)
  3. 要約したい論文PDFを新しいチャット内にアップロード
  4. ChatGPTがA4一枚程度で要約を作成
  5. 聞きたいことは論文のどの章、ページに該当するかを聞いて、その部分を確認する

実際の注意点

  • PDFからの要約は必ず自分の言葉に書き換える
  • ChatGPTの出力をそのまま公開すると著作権上のリスクがあるため、必ず確認・加筆修正をすること。
  • 学術論文の場合、出典(著者名・タイトル・ジャーナル名・出版年)を必ず記載
  • PDFの質が悪いと、全く異なる内容を生成する可能性がある

まとめ

このプロンプトを使えば、英語論文の大枠を短時間で把握できます。
特に大量の文献調査や急ぎのレビューで効果を発揮します。
学振申請書を書く際、研究テーマが複数の分野にまたがっていたため、このプロンプトが大変役立ちました。
ただし、公開や配布する場合は著作権に配慮し、自分の言葉に書き直すことが重要です。

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