(技術に関する)ブログが書けなくなる方法
長い間これに陥っていたなーと思うのでエモ散らかしてみる。
技術以外の文章が書けなくなる方法でもあると思うので、先頭に括弧をつける。
日々の仕事で調べた/学んだことをメモらない
エンジニアというのは、ものを作るというよりものを調べることが仕事だと思う。
未知のバグに遭遇したり、未知の課題を発見したり、未知のソフトウェアを使って仕事をしたりする。
その際、「調べたことをメモしておく」というのがとても大事だなーと最近感じた。
私は、ここ最近まで「わからないことがある→調べる→コードを書く」と言った仕事の仕方をしてきた。
そこに「わからないことがある→調べる→メモを残す→コードを書く」という1stepを増やすことにより、随分いろいろなことがやりやすくなった。
もちろん、そのメモはそのまま外部に公表はできないことがほとんどだ。業務の内容だし、仕事には大抵守秘義務というものがある。
しかし、そのメモは社内でなら共有することができる。こいつは大体の場合大変有意義だし、喜ばれる。
今、私は仕事でDesign Docというフォーマットのドキュメントを残している。
これは「このプロジェクトはなんでやるのか」とか「どんな変更をシステムに加えるのか」というプロジェクトの仕様書だ。
作成は完全に「プロジェクト内での情報共有」と「意思決定の記録」を目的に行われる。
納品するための面倒な仕様書ではなく、開発チーム内外での情報共有のために用いられる非常に生産的な仕様書だ。
仕事中、何か調べたことがあったら、この仕様書の備考欄あたりにURLやらメモやらを貼っておく。これだけだ。
そしてこの「調べたことをメモして、公開して、フィードバックをもらう」という体験が大事なのだ。
誰も虚空に向けて文章を書きたいとは思わない。
「自分が何かをまとめると反響がある」というのをしっかり覚える。それが大切だった。
参考
読み応えのあるものを作ろうとする
私は実はちょっとだけ物書きのキャリアがあり、「人様に見せるんだし読んでて面白いものを作らなきゃ」という、強迫に近い想い持っていた。読者層を想定し、コンテンツ内容を決め、下書きをし、内容をブラッシュアップ。文章だけで伝わりづらい部分は図などで細くし、最後には読み直して細部の文章表現を調整、矛盾があったら全体の構成を見直す。。。
これがよくなかった。大抵の場合、途中で力尽きる。結果、モノが出来上らなく、すごく中途半端な状態で投げ出すことになる。
もちろん、これは良いものを作る上ではとても大事だ。お金をもらって文章を書くなら最適な工程だろう。しかし、我々は大抵趣味で技術ブログを書いている。金もらっていないし、仕事でもないし、締め切りが存在しないのである。締め切りの「ものを完成させる力」というのはすごい。個人制作で「いつかやろう」とそのまま放置しがちになるものを一瞬で完成させる。
内容が薄い? 読みづらい? だったら君がリライトしてくれ。無料なんだし。くらいのテンションで書くのが多分良いんだろう。
良いものを作るなというわけではない。ただ、乱雑に最低限の情報が並べられただけの技術記事は、読み応えのある未公開の記事よりも圧倒的に価値がある。
というより、未公開の技術記事に価値はない。長く公開できていない記事があるなら、とりあえずポチッと公開ボタンを押してみるといいかもしれない。
外圧でなんとかしようとする
これが一番ダメだったのかなーと思う。
私が今まで所属していた会社では(3社くらい)、どこも要約すると「対外的なエンジニアとしての活動を評価する」と言ったような評価軸が存在した。
これはとてももっともな制度で、「組織内に止まらず、優れたエンジニアを評価する」といった評価軸だ。個人の成長につながるし、大抵のエンジニアは優れたエンジニアと仕事がしたい。
所属するエンジニアが、技術者として存在感がある人間であることは、採用やら企業イメージやらの点で価値があるからだ。
そう言ったこともあって、大体の職場の目標設定では「技術ブログを書く」とか「技術に関する登壇をする」だとか言った目標を設定していた。
しかし、どうもこれは私には上手いやり方ではなかった気がする。このやり方をすると、技術ブログが「会社のため」のものになってしまうからだ。
私は会社に対する忠誠度がそんなに高くないほうだからだ。「会社/組織のために働きましょう」みたいなのが肌に合わないのだ。一般的な日本企業とか、公務員とか絶対に無理なタイプ。
だから自分が「ここイケてるんじゃねーかな」と思ったベンチャーで割といつも働いているし、自分のためにならないと思ったらとっとと辞める。今までもそうしてきたし、これからもそうしていきたい。
極論、会社のために働くわけではないのだ。自分が自分のキャリアや、楽しみのために必要だから働くのである。
この「自分のために働く」というのはとても大事で、これをしていないと色々うまく行かないときに「(俺は|私は)会社のためにこんなに頑張っているのに!」という生産性のない感情が生まれてしまう。あれは非常に厄介だ。
ちなみに私の場合、この「自分のための楽しみ」に、会社や社会への貢献やらと言ったものが含まれる。これがただの身勝手な人にならず、適度に仕事を楽しむコツだと思う。
技術ブログは、自分のキャリアと、楽しみのために書いているのだ。だからまあ、暇な時につらつらと書いていこう。
たぶんきっと、スマホを手慰みにダラダラと時間を潰すより楽しいから。
まとめというか、あとがき
今回のブログ、「ブログ書くのしんどいっす」と嘆く僕に、とあるEMが「人に話すみたいに気軽に書いてみたら?」とアドバイスをくれたことに端を発している。まあ見事に書けるようになったので、その知見の共有だ。
だからまあ、その人に軽く話してみてからこのブログをまとめようかな。。。思ったが、あえて許可を取らずに書いてみている。
優れた教えというのは、大抵弟子が勝手に文書化してまとめるとものだと相場が決まっているのだ。それは歴史的に見ても。
うん。そこそこ仕事が楽しめてるな。最近。
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