ブロックチェーン開発の最先端技術とそのユースケースをズボラに調査する方法 - EthGlobal Showcase
こんにちは!Web3特化の開発会社 Komlock lab CTOの山口夏生です。
Onchain AIAgent、zkTLS、Uniswap Hooks...
最新のブロックチェーン技術は面白いけど何を作っていいかわからない🤷
と思う瞬間があります!
今回は、同じ悩みのある開発者や事業関係者の方々にブロックチェーンのユースケースをズボラに調査する為の神ツールを紹介します。
Cursor時価総額1兆円
先日Cursorの時価総額が1兆円を超えたというニュースがありました。
AIの勢いが止まらないですね。
直近1ヶ月でも、Manus、Operator(OpenAI)、Copilot AgentsなどAIAgentの実用化を身をもって感じています。
大きなAIAgentトレンドの中で、Web3xAIAgentについても徐々に認知されてきている印象です。
しかしいざ「Web3xAIAgentのプロダクト作るぞ!!」と意気込んでみても、プロダクトに落とし込む前に挫折するケースが多いと思います。
そんな時参考になるのが、EthGlobal公式サイトにあるShowcaseです。
ハッカソン参加経験者にとっては当たり前ですが、意外と知らない人が多い印象。
数千個規模のWeb3プロダクトデータベース
Web3ハッカソンの定番であるEthGlobalで提出されたプロジェクト全てが登録されたページです。これを確認すると数千の先行事例から気になっている技術を利用したプロダクトを検索することができます。
詳細ページはこんな感じです。
ソースコードも公開されていて、本当に無料でいいの?と思う情報まであります。
今回の記事では、先日行われたAIAgentとWeb3をテーマにしたETHGlobal主催のハッカソン「Agentic Ethereum 2025」で入賞したプロジェクトをいくつか紹介します。
受賞プロジェクト8選: AIAgent x Web3先行事例
Showcaseから確認可能なプロジェクトを紹介します。
SecretAgent
暗号資産向けのAIエージェント用“秘密情報管理”プラットフォーム。エージェントが自前でAPI利用料を払うためのペイアズユーゴー型鍵供給などが可能。
エージェント自体に秘密鍵を握らせるのは怖いですが、プロキシ経由で安全に注入する仕組みが特長。緊急停止やアクセスログ監視も備えており、セキュリティ面の先進事例です。
OSS-Rewards-Agent
OSS 開発に貢献した開発者へ報酬を自動で配布する仕組みを構築し、開発の効率化を実現します。寄付者(ドナー)と開発者(コントリビューター)の橋渡しをし、OSS の発展を加速させる新たなエコシステム
naizoさん、yukiさん含む日本人開発者が提出したプロダクトです!OSS の持続可能性に対する課題を的確に捉え、AIとブロックチェーンを活用した報酬システムの提案が素晴らしいと思いました。
チームメンバー
naizoさん(https://twitter.com/naizo_eth)
Ryunoshinさん(https://twitter.com/noshin0061)
omatsuさん(https://twitter.com/matsuman1225)
yukiさん(https://twitter.com/yuki29962)
AgentDeFiSphere
さらに、議論の結果がDeFiプロトコルを通じて実際のトランザクションとして実行されるため、汎用性が高く、将来的な実用化の可能性も十分に感じました。
チームメンバー
@HARUKI05758694さん(https://x.com/HARUKI05758694)
@yorozunouchuさん(https://x.com/yorozunouchu)
@suhara_pontaさん(https://x.com/suhara_ponta)
@peaceandwhiskyさん(https://x.com/peaceandwhisky)
@kyohei_nftさん(https://x.com/kyohei_nft)
Nimble
AIエージェントによるインテント決済ネットワーク。DEXのスワップレートを自動で最適化し、Baseチェーン上で動きながらMorphoの利回りを随時アップデート。
Coinbase AgentKitを使った複数DEXの見積もり取得→自動実行が秀逸。
「AIが勝手に最安値でスワップを実行してくれる」 という未来感があります。
BouncerAI
トークン販売参加者をAIが“警備員”のように審査するローンチプラットフォーム。知識やコミュニティの雰囲気適合度に応じて購入枠を割り当てます。
音声質問でホワイトペーパー理解度などを測定し、合格者だけがトークンを買える仕組み。「投機目的で即Dumpする人お断り」 という理念をAIで実現しているのが面白いです。
Synapze
ElizaOSフレームワークで構築されたAIエージェントを、わずかな手順でデプロイできるホスティングプラットフォーム。Discord/Twitter連携なども一括設定可能。
「インフラ構築がめんどくさい」 という課題を解決。GUIやJSONアップロード、テンプレートでサクッとAIエージェントをオンライン化できるので、開発ハードルがぐっと下がる可能性があります。
このようなローコードなAIAgentプロダクトはこれからも多く出てくる気がします。
Shaman
オンチェーンでエージェントが自動実行するワークフローを管理する「オンチェーンのオートパイロット」プラットフォーム。ArbitrumテストネットでMUDフレームワーク+Deno活用。
すべてをオンチェーン化して「シャーマン」と呼ばれるAIが自律行動。オフチェーンなしでエージェントを動かす概念は、将来的にすごい応用可能性を感じます。
YieldSeeker
自動で最適なDeFi利回り先を探し、資金を移動してくれるAIエージェント。ユーザのリスク許容度を設定すれば、適宜ポートフォリオ再構築を行う。
バックテスト結果で市場平均を上回るリターンを出したとのこと。「AIに余剰資産を丸投げ」 の世界が確実に近づいています。
Komlock labはWeb3 x AIAgentに注力中!エンジニア募集中
DeFi最適化からAIによる仮想社会、ユーザ選別の自動化や自動ワークフロー実行など、幅広い方向にAIエージェント活用が進んでいるのが分かりました。XやDiscordの自動化に留まらない可能性をWeb3 x AIAgentは秘めていそうです。
Komlock labでも、Web3 x AIエージェントに強い興味を持って、社内で研究やプロトタイピングを進めています。もしご興味ある方は、是非一緒に未開拓な領域で新しい挑戦をしましょう! エンジニア絶賛募集中ですので、DMでもDiscordでもお気軽にご連絡ください。
PR記事: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000332.000041264.html
創業ブログ: https://note.com/komlock_lab/n/n2e9437a91023
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