SORACOM Relayを使ってみた!
1. はじめに
アクトノードでのインターンを通してSORACOMのRelayを使わせて頂いたので、Relayについてまとめます!
2. SORACOM Relayとは
"SORACOM Relay は RTSP 対応ネットワークカメラの映像・音声を、SORACOM 経由で安全にクラウドに転送できるサービスです。"
(公式サイト:https://soracom.jp/services/relay/)
公式サイトが述べている通り、通常RTSPを用いてローカルネットワーク内で視聴するネットワークカメラの映像や音声を、SORACOM RelayはSORACOMのサービスを通じて安全にクラウドへ転送することができる仕組みです。このサービスにより、インターネットを介してカメラの映像を安全に共有することが可能になります。
3. 使ったもの
- SORACOM Air for セルラー (SORACOMのSIM)
契約している必要があります - SIMが入れられるルーター
NECのAterm HT100LNを使用 - RTSP対応のカメラ
H.ViewのHV-500S2を使用 - PoE変換アダプタ(カメラの繋ぎ方により必要であれば)
4. セットアップ
-
ルーター APNの設定
セットアップ済みであれば飛ばしてください。
ルーターの設定画面から、以下のSORACOM公式サイト通りに設定することでうまくいきました。
APN 設定とは何ですか? 何を設定しますか? -
ルーター ポートフォワーディング(ポートマッピング)設定
ルーターによって設定は異なりますが、自分のルーターでは設定からポートマッピングを選択します。
LAN端末側のIPアドレスをポートは、それぞれカメラのIPアドレスとRTSPのポート番号を指定します。変換対象ポート番号のところには適当なポート番号を指定します。(画像では65003としています。)
この設定ではソラコムから65003ポートにアクセスした時に、カメラのIPアドレスのポート番号へ繋ぐように設定しています。
ここで設定した変換対象ポート番号をSORACOM Relayのセッション作成の時に指定します。 -
コンソールからの設定
SORACOMのコンソールのハンバーガーメニューより「SORACOM Relay セッション一覧」を開きます。
「+ 新規作成」を選択します。
Relayのセッションを作成します。
各項目に入力する内容はざっくり以下のような形です。
- 接続先SIM
SIMのIMSI
(途中まで入力すると候補が出てくるはずなのでそれを選択します。) - ポート番号
ルーターの設定で行ったポート番号を - ユーザー名, パスワード
カメラのユーザー名とパスワード
例: ユーザー名: root, パスワード: 0000 - パス
RTSP URLのrtsp://[ipアドレス] の後ろのパス
例: /live/main (live/mainでもうまくいった) - クエリパラメータ
RTSP URLのクエリパラメータ
(自分の場合は不要でした) - 転送先サービス
いくつかありますが、Amazon Kinesis Video Streams(ソラコム管理)を選択すると、コンソール画面から直接映像を見ることができるので、初めての動作確認にオススメです。(今回使用)
保存するのであれば、SORACOM Harvest Files, Amazon S3になります。AWSのサービスを使用する場合は別途Assume Role ARNなどの設定がAWSから必要でした。 - セッション保持期間 (分)
お好みでいいと思います。
デフォルトの30分で作成しました。
5. 実際に作成してみた!
作成ボタンを押すと、数分グルグルした後セッションが作成されます。
セッションが作成された後も映像が見れるまでに数分かかるので待ちます。
見れました!ε-(´∀`*)ホッ
6. まとめ
最初のセットアップは調べながら進めましたが、一度仕組みを理解すると、簡単に何度でも作成できるようになりました。
個人で外部からセッションを作成して映像を視聴できる点や、RTSPに対応していれば特定のカメラに依存しない点も便利で、使い方の自由度が高いと感じました。
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