MacとUTMで簡単セットアップ:Amazon Linux 2023をローカルに導入する方法
自分のMacはIntelですがApple Siliconでも可能です。
以下の記事を参考にしました。
UTMはすでにインストールされている前提で進めていきます。
1. VMイメージダウンロード
以下からVMイメージをダウンロードする。
Apple Siliconなら「kvm-arm64」の中にある「al2023-kvm-2023.6.20250114.0-kernel-6.1-arm64.xfs.gpt.qcow2」をダウンロード。
Intelなら「kvm」の中にある「al2023-kvm-2023.6.20250114.0-kernel-6.1-x86_64.xfs.gpt.qcow2」をダウンロードしておきます。
2. seed.iso作成
2-1. 作業するディレクトリを作成
mkdir ~/cloud-init
2-2. meta-dataを作成
好きなホスト名を設定します。
~/cloud-init/meta-data
local-hostname: vm-hostname
画像の部分の設定になります。
2-3. user-dataを作成
~/cloud-init/user-data
#cloud-config
users:
- name: ec2-user #ユーザー名
sudo: ALL=(ALL) NOPASSWD:ALL #sudo権限
groups: [wheel] #sudoグループ
shell: /bin/bash #rootログイン時のシェル
passwd: $6$... #SHA-512のsalt付きパスワード
lock_passwd: false #passwdを指定する時は lock_passwd: false にしないとログインできない
ssh_authorized_keys: #ssh-keygen -t ed25519コマンドで生成した公開鍵
- ssh-ed25519 AAAA...
passwd
「passwd:」はSHA-512でハッシュ化したsalt付きパスワードを設定します。
cloud-initのドキュメントだとmkpasswdを使った方法でパスワードを生成しています。
% mkpasswd --method=SHA-512 --rounds=4096
mkpasswdは私の環境で使えなかったのでOpenSSLを使ってパスワードを生成しました。
% OPENSSL_PASSWORD_ITERATIONS=4096 openssl passwd -6 ここにパスワードを入力
ssh_authorized_keys
ssh接続するために必要です。
以下のコマンドを実行して作成した公開鍵を入力します。
% ssh-keygen -t ed25519
2-4. コマンドを実行
user-dataとmeta-dataが作成できたら以下のコマンドを実行してseed.isoを作成します。
% hdiutil makehybrid -o seed.iso -hfs -joliet -iso -default-volume-name cidata cloud-init/
3. UTMでVMを作成する
1.UTMを起動する
2.新規仮想マシンを作成
3.仮想化を選択
4.Linuxを選択
5.作成したseed.isoを読み込む
6.メモリは1GB以上を設定
7.後程削除するので適当に20GB
8.共有ディレクトリは特に何も変更せずに次へ
9.名前の設定はあとで変更することも可能ですのでここではそのまま保存
10.作成したVMを右クリックして編集をクリック
11.seed.isoを読み込んでいない方のドライブを削除
12.新規から読み込むをクリックしてDLしたAmazonLinux2023のVMイメージを読み込んで保存
13.VMを起動する
「Display output is not active」と表示されますが、しばらく待てば起動します。
以下の画面になったらuser-dataで入力したユーザー名とパスワードを入力します。
14.AL2023の起動ができました
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