ライティングにAIを使い倒す(1)
はじめに
普通に英語や日本語で書いたリクエストに対して、生身のプロの人間が書いてくれたのかというレベルのテキストやイラストを返してくれる、ChatGPTを始めとする「AI」がもたらしたインパクトには凄まじいものがあります。AIを活用して大いに生産性を挙げているライターは既に大勢おられるに違いありません。しかしながら、具体的にどのような手順で文章を紡ぎ出しているのか、実戦的なところをくわしく説明した記事は意外に少ないと感じています。
そこで、私自身の試行錯誤の一端を晒してみることにしました。本稿では、お題を一つ設定し、それにそってAI(ChatGPT)を随所で援用しながら記事を一つ書いていく過程を忠実に描写していきたいと思います。
AIが出してくれたアイデアを自分の仕事や作品にどう取り入れるのか? AIの可能性を最大限に活かし、より望ましい結果を得るためには、どのような具体的な質問をすればいいのか? ここで提示するのは、その解を得るための作業プロセスです。まだ道半ばではありますが、同様の志を持つ皆様に少しでもヒントを提供できればと思います。
実験開始
設定した「お題」は、次のようなものです。
3月に筑波山に登ろうとしている登山初心者に、揃えるべき道具のアドバイスを与えるための文章を書く
私自身が中途半端ながら知識を持っている、ほどほどに卑近な話題を採用することにしました。熟知し過ぎているテーマでは今更AIに知恵を借りる余地がなく、かといって未知過ぎるテーマでは作業の妥当性を検証できないからです。
初稿
さっそくChatGPTにアクセスし、作業を始めます。最初に投入したプロンプトは以下の通りです。
#お願い
筑波山に3月に登ろうとしている登山初心者にアドバイスをしたいです。買い揃えるべき道具を紹介するエッセイを書いてください。
#目的
登山初心者にも理解できるお買い物ガイドを提供することです。
#情報
筑波山は以下のような山です。
* 頂上の標高は877m
* 登山コースの道のりは5.5km
* 最高気温23℃
* 平均気温9.1℃
* 最低気温-3.5℃
このような条件に対応できるように「防寒着」・「登山靴」・「リュックサック」・「雨具」・「行動食」を買い揃えなければなりません。
# 出力
平易な日本語の文章が必要です。可能な限り新しい情報をウェブ上で検索し、見つかった情報のURLを全てリストアップして文章の末尾に列記してください。
すると、次のような文章が返ってきました。
筑波山に登山する際には、装備選びが重要です。特に、登山靴、リュックサック、レインウェアは体にフィットすることが大切なため、直接店舗で試着し選ぶことをお勧めします。これらは軽くて頑丈、濡れに強く、快適性を考慮して設計されています。一方で、その他の装備品については、オンラインのレビューや評価を参考にしながら選んでも問題ありませんが、可能であれば専門店のスタッフに相談するのも良いでしょう。
また、登山での料理やテント泊を考慮している場合、ストーブ、燃料、クッカー、ナイフ、カトラリー、ライター、ぐんて(綿100%の手袋)などの料理道具や、軽量テント、ダウン寝袋、シュラフカバー、マット、サンダルなどのテント泊装備を準備する必要があります。これらの装備は、軽量でコンパクト、頑丈で濡れに強い特性が求められます。
さらに詳細な情報や装備の選び方については、専門のウェブサイトやアウトドアショップでの情報を参照することが役立ちます。
概ね間違ってはいないようです。しかし、あまりに一般論に寄っており具体性に欠けます。
第2稿
ひとまず、テントや料理のことは忘れてもらいましょう。筑波山に泊まり込む人はほとんどいませんからね。その新方針に沿ってプロンプトを再考します。ここでは、同じスレッドに次のようなプロンプトを追加投入しました。
日帰り登山に限定し、条件に合致する商品の例を探して追記してください。
これに呼応して返ってきたのが以下の文章です。
日帰り登山に最適な装備の選び方について、筑波山登山を例にご紹介します。3月の筑波山では気温の変動が大きいため、レイヤリングが重要です。以下の装備例は、春の筑波山登山に適しています。
必要な装備例
ドライレイヤー(ベースレイヤー): 汗離れが良く、適度な保温力を持つもの。例えば、ファイントラックのドライレイヤーベーシックロングスリーブがお勧めです。
ミドルレイヤー: 体温調整がしやすい薄手のフリース。パタゴニアのメンズ・R1エア・フルジップ・フーディなどが適しています。
シェル(アウターレイヤー): 雨具やウィンドブレーカー。パタゴニアのメンズ・フーディニ・ジャケットが、風や雨から保護してくれます。
登山ウェアの選び方
ベースレイヤー: 汗をすばやく外に逃がす速乾性の高い素材。メリノウールやポリエステル製が良いです。
ミドルレイヤー: 保温性を持つ中間着。通気性に優れた素材を選びます。
アウトレイヤー: 雨や風から保護するため、撥水性・防水性に優れたジャケットを。
ボトムス
男性用: ノースフェイスのアルパインライトパンツは、伸縮性があり、長時間の着用でも疲れにくいです。素材はナイロン90%、ポリウレタン10%です。
女性用: ノースフェイスのレディース用ボトムスも同様に快適で、摩擦に強く、水をはじく特性があります。
推奨登山コース
筑波山では、特に初心者におすすめのコースとして、御幸ヶ原コース(約2.0km・登り約90分/下り約70分)と白雲橋コース(約2.8km・登り約110分/下り約95分)があります。これらのコースは初心者でも挑戦しやすく、自然の美しさを楽しむことができます。
これらの装備と情報を参考にして、筑波山の登山を楽しんでください。筑波山は初心者でも登りやすい山ですが、適切な装備を整えることで、より安全で快適な登山体験が可能になります。
おお、だいぶんよくなりました! こちらから指示していなかったにもかかわらず、レイヤー云々という言及を持ち込んできたことも偉い。少なくとも最初の文よりは自分の想定していたイメージに近い出力です。
追記を図る
しかしながら、最初に「防寒着」・「登山靴」・「リュックサック」・「雨具」・「行動食」を指定したにもかかわらず、防寒着(登山ウェア)以外についての記述がありません。そこで、次のようなプロンプトを次々追加して、個別に文章を返してもらうことにします。
この登山に適した登山靴の選び方についてもまとめてください。
この登山に適したリュックサックの選び方についてもまとめてください。
この登山に適した「行動食」の選び方についてもまとめてください。
ついでに、「その他」についても要求しましょう。
その他に、持っていった方がいいグッズがあるなら列挙してください。
返ってきた文章を順に示します。
登山靴の選び方には、用途に応じたタイプの選定が重要です。筑波山のような低山ハイキングや日帰り登山には、足首をサポートするハイカットモデルのトレッキングシューズが適しています。これらは低山から夏山登山、縦走にも対応可能で、ゴアテックスなどの防水・透湿性素材を使用した全天候型で、初心者に最適です。価格は1万円台半ばから2万円台半ばです。信頼できるメーカーの製品を選ぶことで、耐久性と安全性を確保できます。
登山用リュックサックの選び方にはいくつかの重要なポイントがあります。まず、登山用リュックは軽量でありながらも頑丈な素材で作られていることが特徴です。重い荷物を入れても簡単には壊れない強度が求められます。また、ウエストベルトやチェストベルトなど、体にフィットするような様々なベルトがついており、これらは荷物を安定させ、疲れにくくするために重要です。
リュックの容量選びは、行う登山のタイプによって異なります。日帰り登山には20リットル前後のリュックが適しており、OSPREY(オスプレー) タロン22などが推奨されます。一方で、将来的にテント泊の登山を考えている場合は、60リットル前後のリュックが必要になり、GREGORY BALTORO55 バルトロ55などが良い選択肢になります。
リュックのフィット感を確かめるためには、バックレングス(背中の長さ)を確認することが重要です。バックレングスが自分に合っているかどうかは、リュックを直接背負って確認する必要があります。また、女性用のリュックもあり、これは女性の体型に合わせた設計がされています。女性用リュックは、背面の長さが小さめで、ウエストベルトやショルダーハーネスに特別な工夫がされています。
リュック選びの際には、ウエストベルトがついているものを選ぶことが推奨されます。ウエストベルトがあることで、肩だけでなく腰でも荷物を支えることができ、疲れにくくなります。また、サイドポケットがあると、ドリンクボトルを入れておくことができ、水分補給がしやすくなるため便利です。
以上のポイントを参考に、自分に合ったリュックを選ぶことで、快適な登山体験が可能になります。
選ぶ際のポイントにはカロリーのチェック、即効性の高い糖質、ミネラルやビタミン、アミノ酸の補給、そして味のバリエーションや持ち運びやすさ、食べやすさが挙げられます。カロリーメイトやスポーツ羊羹など、エネルギー変換が速く、栄養バランスが良い食品がおすすめです。
持っていくと便利なその他のグッズには、ヘッドランプ(夕方や早朝の暗がりでも活動できるように)、ファーストエイドキット(怪我をした際の応急処置用)、地図やコンパス(迷った時のために)、水筒(水分補給用)、防虫スプレー(虫刺され防止)、日焼け止め(日焼け防止)、サングラス(眩しさ軽減)、そして非常食(予期せぬ状況に備えて)などがあります。これらは基本的な安全と快適性を確保するために重要です。
主題である「持ち物の選び方」に関していえば、だいたい材料は出そろったと言ってよさそうです。しかしです。ここに来て、グッズについての解説に入る前に、筑波山とはどんな山なのかについての説明があれば訴求力が増すのではないかと思えてきました。
これについてもChatGPTに手伝ってもらうことにします。ウィキペディアや観光協会のページから抽出してきた筑波山への言及テキストを添付したうえで「登山初心者が登る山としての筑波山の評価を纏めてください」とリクエストすると、次のような出力が得られました。
筑波山は、初心者の登山者にとって非常に魅力的な山です。この山は、標高877mと比較的低いことが特徴で、日本で最も低い「日本百名山」の一つに数えられています。登山コースは全長5.5kmあり、山頂へのアクセスはケーブルカー・ロープウェイによって容易になっています。これにより、初心者でも比較的簡単に山頂を目指すことができます。
筑波山は「西の富士、東の筑波」と愛称されるほど美しい山で、男体山と女体山の2つの峰を持ち、朝夕には山肌の色が変わることから「紫峰」とも呼ばれています。この自然の美しさは、登山者だけでなく、多くの人々に愛されています。また、山頂からは関東平野を一望できる素晴らしい景色を楽しむことができ、この抜群の眺望は、登山の大きな報酬の一つとなっています。
気候については、最高気温が23℃、平均気温が9.1℃、最低気温が-3.5℃となっており、比較的温暖であるため、年間を通して登山を楽しむことができます。ただし、最低気温が-3.5℃になることもあるため、冬季の登山時には適切な防寒対策をすることが重要です。
山頂へ向かうには7つの登山コースがあり、いずれも岩場や急勾配の箇所がありますが、遭難防止や自然保護のため、指定された登山道を利用することが推奨されています。このように筑波山は、初心者から上級者まで幅広い登山者に対応しており、その魅力は多くの人々に認められています。実際、日本経済新聞がYAMAPを使用して集計した「2023年に登頂回数が多かった山」ランキングでは、女体山が全国5位、男体山が全国12位を記録するなど、登山者に人気の高い山です。
筑波山は、初心者が登山を始めるにあたって、その美しい自然、アクセスの良さ、そして温暖な気候により、非常におすすめの山です。
ちょっと長すぎるので、適当に端折って、本文のイントロの一部として利用することにします。
ChatGPTの出力を評価・修正して仕上げるまで
いよいよ最終段階に入ります。こここそが人間側の能力が問われるステップ。
検証(裏取り)
ここまでで、ひとまずネタはそろった感じがあります。ChatGPTが吐き出してくれた文章を通読してみると、なかなかに「それらしい」仕上がりです。しかし、これをそのまま外部に公開して事足りるほど世の中は甘くありません。
まずは、これらの文章を構成する個々の記述が本当に現実に即して正しい情報なのかは注意深いチェックが必要です。
引用した段階で見えなくなっていますが、実はChatGPTのこの返事には細かく外部ウェブページのリンクがついています。まずは、それらをみて裏取りをしていきます。
問題はありました。提案された文中に「GREGORY BALTORO55 バルトロ55」というものが挙げられていますが、元ネタをよく見ると55ではなく65が正しいです。
ここではそれほど大きな問題は発生しませんでしたが、ときとしてトンデモナイ大嘘を混ぜてくることがありますから、裏取りだけは手抜きせず時間を使わなければなりません。また、参照先URLを示してくれるのは良いですが、それらを評価しようとするよりは自力でググり直したほうが早いこともしばしばあります。
結論を書いてもらう
最後に結論を簡潔に示して締めくくりたいところです。ここでもChatGPTに手伝ってもらいます。
プロンプトを「以下の文章に即して、文章の最後に追加すべき結論の文章を書いてください。それぞれ、200文字程度の平易の日本語で書いてください。」として、ここまでに書かれた「本文」テキストを添付して、ChatGPTに投げかけます。
するとこんな出力が得られました。
筑波山への登山では、適切な装備が成功の鍵を握ります。登山靴、リュックサック、レインウェアは特に重要で、体にフィットするものを選ぶべきです。また、レイヤリング戦略により気温変動に対応し、その他の装備品も計画的に選ぶことが推奨されます。携行食やその他の携行品の選定も忘れずに、安全で快適な登山を楽しんでください。
まあ悪くありません。使わせてもらうことにしましょう。
本文を仕上げる
このように、ステップを進むごとにAIにネタを作らせて、ときには転進し、ときには一歩戻ったりして、フィードバックをかけながら作業を進めていきます。
この過程では、上で述べたようなあからさまな虚偽だけでなく、以下のような問題点が結構見つかるものです。
- 間違ってはいないが、しいて言及する必然性が感じられないネタ
- 間違ってはいないが、日本語として不自然な文
- 不自然だったり流れが悪くなってしまっている話の構成
これらについては、バッサリ削除したり別の記述に置き換えたり、順番を入れ替えたり、導入文を追加したりといった対応を考えなければなりません。人間としての能力の見せ所です。
最後に、章立てを考えたり、要約文を足したり、用語を統一したり、投稿・公開先の要求に合わせて文字数を調整したりといった作業を行い、完成となります。
決定稿を仕上げる
このようにして人手で修正を施し、「決定稿」を作ります。実際の文面はこの記事の最後に提示します。この完成度で良しとしてもらえるかどうかはケースバイケースでしょうが、当初の目的にそった内容を一通り盛り込み、最低限の体裁を整えることはできたと思われるので、ひとまずここで完成ということにしておきます。
考察
以上の試行錯誤から得られる教訓はいくつかあります。
-
一度に処理を完結させようと思うな。
- 分割せよ -- 課題をいくつかの「部分」にわけ、それぞれについてAIと各論的なブレインストーミングを繰り返すのが早道のようだ。
- フィードバックせよ -- 最初に思いついた方向性・AIへの指示に拘り過ぎてはならない。いまいちな結果が出てきたら発想の変換・方針の変更も必要
- 複雑にし過ぎるな -- 「完ぺきな答え」を得ようとしてプロンプトに凝りまくっても労力に見合うほどの成果は出にくい。そういうときは上で述べたように小課題に分割して処理すべきであることが多い。
-
半自動的作業(半分AI・半文人力)こそが現実的。
- AIと人間のそれぞれに得意・不得意があるということを忘れるな
- どちらも万能ではない。AIを妄信してはいけない。しかし全否定するのも愚かしい。
なんにせよ、AIが執筆にあたって大きな戦力となることにもはや疑いの余地はありません。AIは今年も大変な勢いで進化を続けるでしょう。ユーザー側も見識を深めていかなければならないと改めて感じました。
では、下に続く決定稿をご覧ください。
決定稿
はじめに
筑波山は、初心者の登山者にとって非常に魅力的な山です。「日本百名山」に数えられる山としては標高が低く、山頂へのアクセスはケーブルカー・ロープウェイによって容易です。山頂からは関東平野を一望できる素晴らしい景色を楽しむことができます。
本稿は、筑波山に登山を計画している初心者の皆さんに対して、登山の成功体験を得るために適切な装備を選ぶことの重要性について纏めています。特に重要な装備品の選び方に焦点を当て、安全かつ快適な登山を実現するための包括的なガイドを提供しています。
筑波山への冬期登山を試みる ~ どのように装備を選ぶべきか?
筑波山は、最高気温が23℃、平均気温が9.1℃、最低気温が-3.5℃となっており、比較的温暖であるため、年間を通して登山を楽しむことができます。とはいえ、冬季はかなり冷え込むこともあるので、防寒対策が重要です。
登山靴、リュックサック、レインウェアは体にフィットすることが大切なため、直接店舗で試着し選ぶことをお勧めします。これらは軽くて頑丈、濡れに強く、快適性を考慮して設計されています。一方で、その他の装備品については、オンラインのレビューや評価を参考にしながら選んでも問題ありませんが、可能であれば専門店のスタッフに相談するのも良いでしょう。
登山ウェアの選び方
3月の筑波山では気温の変動が大きいため、レイヤリングが重要です。以下の装備例は、春の筑波山登山に適しています。
トップス
- ドライレイヤー(ベースレイヤー): 汗離れが良く、適度な保温力を持つもの。メリノウールやポリエステル製が良いです。例えば、ファイントラックのドライレイヤーベーシックロングスリーブがお勧めです。
- ミドルレイヤー: 保温性・通気性に優れた素材を選びます。たとえば薄手のフリースなど。パタゴニアのメンズ・R1エア・フルジップ・フーディなどが適しています。
- シェル(アウターレイヤー): 雨具やウィンドブレーカー。パタゴニアのメンズ・フーディニ・ジャケットが、風や雨から保護してくれます。
ボトムス
- 男性用: ノースフェイスのアルパインライトパンツは、伸縮性があり、長時間の着用でも疲れにくいです。素材はナイロン90%、ポリウレタン10%です。
- 女性用: ノースフェイスのレディース用ボトムスも同様に快適で、摩擦に強く、水をはじく特性があります。
登山靴の選び方
登山靴の選び方には、用途に応じたタイプの選定が重要です。筑波山のような低山ハイキングや日帰り登山には、足首をサポートするハイカットモデルのトレッキングシューズが適しています。これらは低山から夏山登山、縦走にも対応可能で、ゴアテックスなどの防水・透湿性素材を使用した全天候型で、初心者に最適です。価格は1万円台半ばから2万円台半ばです。信頼できるメーカーの製品を選ぶことで、耐久性と安全性を確保できます。
リュックの選び方
リュックの容量選びは、行う登山のタイプによって異なります。日帰り登山には20リットル前後のリュックが適しており、OSPREY(オスプレー) タロン22などが推奨されます。一方で、将来的にテント泊の登山を考えている場合は、60リットル前後のリュックが必要になり、GREGORY BALTORO55 バルトロ65などが良い選択肢になります。
リュックのフィット感を確かめるためには、バックレングス(背中の長さ)を確認することが重要です。バックレングスが自分に合っているかどうかは、リュックを直接背負って確認する必要があります。また、女性用のリュックもあり、これは女性の体型に合わせた設計がされています。女性用リュックは、背面の長さが小さめで、ウエストベルトやショルダーハーネスに特別な工夫がされています。
リュック選びの際には、ウエストベルトがついているものを選ぶことが推奨されます。ウエストベルトがあることで、肩だけでなく腰でも荷物を支えることができ、疲れにくくなります。また、サイドポケットがあると、ドリンクボトルを入れておくことができ、水分補給がしやすくなるため便利です。
携行食の選び方
選ぶ際のポイントにはカロリーのチェック、即効性の高い糖質、ミネラルやビタミン、アミノ酸の補給、そして味のバリエーションや持ち運びやすさ、食べやすさが挙げられます。カロリーメイトやスポーツ羊羹など、エネルギー変換が速く、栄養バランスが良い食品がおすすめです。
その他のアイテムの選び方
持っていくと便利かもしれないものは他にも考えられます。ヘッドランプ(夕方や早朝の暗がりでも活動できるように)、ファーストエイドキット(怪我をした際の応急処置用)、地図やコンパス(迷った時のために)、水筒(水分補給用)、防虫スプレー(虫刺され防止)、日焼け止め(日焼け防止)、サングラス(眩しさ軽減)、そして非常食(予期せぬ状況に備えて)などが挙げられるでしょう。これらは基本的な安全と快適性を確保するために重要です。
おわりに
筑波山は初心者向けの山ではありますが、安全で快適な登山を実現するには、適切な装備を選ぶ努力を怠ってはいけません。
登山靴、リュックサック、レインウェアは特に重要で、体にフィットするものを選ぶべきです。また、戦略的なレイヤリングにより気温変動に対応し、その他の装備品も計画的に選ぶことが推奨されます。携行食やその他の携行品の選定も忘れずに、安全で快適な登山を楽しんでください。
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