DHCP②

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DHCPについて②

1. はじめに

この記事では前回の記事に引き続きDHCPについて、設定等についてまとめていきたいと思います。書く目的としては、研修にて躓いたこと、学んだことを改めて整理し、定着させるためです。備忘録として読み返せるようにまとめていきたいと思います。

2. DHCPリレーエージェント...?

DHCPリレーエージェントとは、ルーターやL3スイッチにおける機能で、異なるネットワーク間でのDHCPにおけるIPアドレスの付与を補助してくれる仕組みのことです。DHCPでIPアドレス等を付与する際に、クライアントがIPアドレスをもとから持っていない場合は、通常DHCP Discoverをブロードキャストで送信します。がしかし、ルーターやL3スイッチは、ブロードキャストを異なるネットワークには転送しません。なのでこのままだとクライアントからのDHCP Discoverはサーバーに到達しないのです...。そういった状況を打開するためにDHCPリレーエージェントというものを使います。これを使うことによってDHCP Discoverをユニキャストでサーバーに贈ることが出来るようになり、DHCPのやり取りができるようになるわけです。

DHCPリレーエージェントの設定(Cisco機器使用の場合)

構成はルーター、(L3スイッチ)、PC、DHCPサーバーがいると思ってください。
エージェントはルーターやL3スイッチでの設定となります。

RT(config)# interface <インターフェース名>
L3SW(config)# interface vlan <vlan番号>

DHCPリレーエージェントはクライアントがつながっているインターフェースでの設定となります。その為、インターフェースコンフィギュレーションモードでの設定が必要となります。ルーターの場合はクライアントが接続されているインターフェース名を、L3スイッチによってVLANでネットワークが区切られている場合はVLANを入力すればOKです。

(config-if)# ip helper-address <DHCPサーバーのIPアドレス>

該当のインターフェースにDHCPリレーエージェントを設定していきます。<DHCPサーバーのIPアドレス>宛にユニキャストでDHCP Discoverを送れるようにしてくださいとこのコマンドで頼み込むわけです。
尚、DHCPリレーエージェントはインターフェースごとの設定となるので、IPアドレスをDHCPサーバーから取得したいクライアントが複数いる場合はそのクライアントとルータまたはL3スイッチの接続されているインターフェースに登録しなければいけないことに注意してください。

設定の確認

DHCPリレーエージェントが設定できたかどうかは、インターフェースの設定を見ることで確認できます。

# show ip interface brief

このコマンドで設定を確認してみてください。

以上の設定でDHCPリレーエージェントを使うことができるようになります。

3. 終わりに

今回はDHCPリレーエージェントについて仕組みと設定を書きました。DHCPについてより理解が深まりました。ありがとうございました。

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