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スクラムガイドからみるスクラムマスターの責務とアクション

2024/06/09に公開

スクラムマスターをやっているので、スクラムガイドを改めて読み直し、スクラムマスターの責務と具体的なアクションについて感想や考えをまとめてみました。

スクラムマスターの責務

スクラムを確立させること

スクラムマスターは、スクラムガイドで定義されたスクラムを確⽴させることの結果に責任を持つ。スクラムマスターは、スクラムチームと組織において、スクラムの理論とプラクティスを全員に理解してもらえるよう⽀援することで、その責任を果たす。

スクラムを確立させるためには、スクラムチームと組織がスクラムを理解する必要があり、その支援をスクラムマスターが行います。

スクラムチームを成果の上がる状態にすること

スクラムマスターは、スクラムチームの有効性に責任を持つ。スクラムマスターは、スクラムチームがスクラムフレームワーク内でプラクティスを改善できるようにすることで、その責任を果たす。

有効性という文言が個人的に理解しにくかったので、成果の上がる状態としています。スクラムマスターは、フレームワーク内(スクラムイベントなど)で日常的な活動を改善できるようにします。

具体的なアクション

スクラムチームに対して

・⾃⼰管理型で機能横断型のチームメンバーをコーチする。
・スクラムチームが完成の定義を満たす価値の⾼いインクリメントの作成に集中できるよう⽀援する。
・スクラムチームの進捗を妨げる障害物を排除するように働きかける。
・すべてのスクラムイベントが開催され、ポジティブで⽣産的であり、タイムボックスの制限が守られるようにする。

⾃⼰管理型のチームメンバーとは

gpt-4oの回答
自己管理型のチームメンバーは、自分自身のタスクや時間を効果的に管理し、プロジェクトの進行を自律的に進めることができる人を指します。

個人的な解釈では、主体的に動けるメンバーを育成するということだと思いました。
そのためには、例えば下記に取り組む必要がありそうです。

  • 意見を自由に言えるような環境を作る
  • 自己決定の機会を提供する
  • 適切な評価を通してモチベートする

機能横断型のチームメンバーとは

gpt-4oの回答
機能横断型のチームメンバーは、特定の専門分野に限らず、複数のスキルや役割を持ち、異なる分野の作業に柔軟に対応できる人を指します。

機能横断型のメリデメ

gpt-4oの回答
メリット
1. 迅速な問題解決と柔軟性の向上
多様なスキルセットを持つメンバーがいるため、様々な問題に迅速に対応でき、チーム全体が柔軟に動くことができます。
2. 効率的なリソース活用
チームメンバーが複数の役割をこなせるため、リソースを効率的に活用でき、特定のメンバーに業務が集中することを避けられます。
3. コラボレーションの強化
異なる役割を理解しているメンバーがいることで、コミュニケーションが円滑になり、チーム全体の協力体制が強化されます。

デメリット
1. スキルの浅さ
メンバーが広範なスキルセットを持つことで、特定の分野での専門知識が浅くなる可能性があります。深い専門知識が必要な場合に不足が生じることがあります。
2. トレーニングと育成に時間がかかる
メンバーに幅広いスキルを習得させるためには、多くの時間とリソースが必要です。これは継続的な努力が求められ、即時的な効果は期待できません。
3. 役割の曖昧さ
役割が柔軟であることから、責任の境界が曖昧になることがあります。これにより、特定のタスクの責任が不明確になり、効率が低下する可能性があります。

今のチームではバックエンド1人フロントエンド2人という構成なので、フロントメンバーはバックエンドタスクも行っています。そのおかげでバックエンドタスクが多かったり、何か問題が起きたりした時にフロントメンバーもサポートに入ることができるので、円滑に実装が進められています。

難易度が高い部分に関しては、その領域が得意な人が実装し、中~下の難易度の実装に関しては専門領域外の人でも実装できる状態が理想だと思います。

aiツールなどを活用すれば専門領域外の実装に関してもある程度読み書きができると思うので、積極的にそうしていきたいですね。

プロダクトオーナーに対して

・効果的なプロダクトゴールの定義とプロダクトバックログ管理の⽅法を探すことを⽀援する。
・明確で簡潔なプロダクトバックログアイテムの必要性についてスクラムチームに理解してもらう。
・複雑な環境での経験的なプロダクト計画の策定を⽀援する。
・必要に応じてステークホルダーとのコラボレーションを促進する。

プロダクトバックログに関しての記載が多いですね。それだけ重要視しているのですかね。
プロダクトバックログは、作ってから時間が経っても内容がわかるように明確に書くことを意識していきたいです。
また、放っておくとプロダクトバックログは増殖するので定期的な整理や簡潔に記載してパッと見ただけで何をしたいかがわかるようにしておきたいです。

組織に対して

・組織へのスクラムの導⼊を指導・トレーニング・コーチする。
・組織においてスクラムの実施⽅法を計画・助⾔する。
・複雑な作業に対する経験的アプローチを社員やステークホルダーに理解・実施してもらう。
・ステークホルダーとスクラムチームの間の障壁を取り除く。

個人的に僕たちのチームでできていないところは、「ステークホルダーとスクラムチームの間の障壁を取り除く」という部分だと感じました。
障壁を取り除けた状態とは、ステークホルダーとスクラムチームが腹を割って話せる状態だと思います。
腹を割って話せる状態を目指すため下記を行っていこうと思います。

  • ステークホルダーの立場になって考える
  • 開発チームがまず腹を割って話す
    • 隠し事をせずに常にオープンに話す
  • フィードバックに感謝をする
    結構当たり前のことですが、意識できていない時がある気をつけていこうと思います。

まとめ

改めて読むと結構できていないなぁと思うことが多々ありました。
今後もスクラムガイドを活用しながら、継続的な改善を行っていきたいと思います。

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