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Cloud RunでDirect VPC Egressに移行する
背景
個人で開発中のWebサービスのgRPCサーバーをCloud Runで運用している。
このサーバーはServerless VPC AccessのConnector(以下Connector)とCloud NATを使って固定IPを接続元としてCockroachDB Serverless Clusterに接続している。
Connectorの実態はCompute Engineインスタンスであり、これを稼働し続けるために金銭コストが発生する。
以下の価格表は2024/05/10時点のもの。
Machine type | Estimated throughput range in Mbps* | Price |
---|---|---|
f1-micro | 100-500 | f1-micro pricing |
e2-micro | 200-1000 | e2-micro pricing |
e2-standard-4 | 3200-16000 | e2 standard pricing |
Cloud NATとConnectorを稼働し続けることで、個人開発にしてはそれなりに金銭コストが掛かってしまうので、他のプラットフォームを検討していたところ、社内のチャットツールで以下の記事を見かけた。
どうやらいくつかの制限はあるが、Connectorを使わずともVPC経由でEgressなトラフィックを流すことができるらしい。ということで、ConnectorからDirect VPC Egressに移行してみた。
やったこと
ここに書いてあることを上から実行する。
その後、Cloud Runのネットワーキングタブで選択したサブネットを、Cloud NATの編集画面で設定する。
これでやることは終わり。
その後
設定を適用してから数日が経ったところ、GCPに掛かっている費用はおよそ1/3になり、無事に継続的な運用が実現できそうだと感じている。
ただし、トラフィックがほとんどないサービスの話なので、それなりの規模感のサービスはここまで効果はないと思う。個人開発規模であれば、かなりの費用削減になるので、絶対にやるべきだと思った。
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