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小規模のtoC向けプロダクト開発で感じたこと

2022/09/23に公開

自分は今までtoBの中規模の案件に関わる機会が多く、toC向けプロダクト開発をしたことがなかったために失敗をしました。その時の反省を込めてここに残そうと思います。

あくまで個人の意見のため、参考程度に収めてください。
また、ご指摘やアドバイス等を頂けると、励みになります!! (๑>◡<๑)

小規模のtoC向けプロダクト開発で感じたこと

開発した中で感じたことは「小規模の案件ではリリースのスピードを大事にした方が良い」ということです。当たり前のことですが、自分は開発中にこれが意識できていませんでした。
そのため、外部連携サービスを利用することをできる限り避け、拡張性の高いものを開発しようとしていました。必然的に開発規模は大きくなり、自分で自分の首を絞めることになります。
しかし、クライアントとしてはプロダクトの実態よりも、プロダクトを展開してのサービス・事業を運営していくことが第一優先になります。
そのため、運営準備の開発期間は極力減らし、早期にリリース。
その後、機能のアップグレードをするなり、運用していく中で発生した課題や顧客からの声を反映させていく方がより効率的だと思います。

具体的にどうするのか

では、具体的にどうしたら良いのかを見ていきましょう。

1、クライアントからしっかりとヒアリングをする

クライアントからはしっかりとヒアリングをしましょう。
これはtoB、toC、小中大規模、どの案件でも同じです。
クライアントからのヒアリングが足りないと「思っていたのと違う」や「パッとしない」などクライアントから多くの指摘が入り、クライアントにも自分にもお互に時間がかかってしまいます。
また、修正箇所が多いと影響範囲のチェックが入るので新規で作成するよりも時間がかかる場合があります。
そのため、クライアントからはしっかりとヒアリングをしましょう。
ヒアリングする内容は以下の3点です。

  • 思い至った背景や理由
  • 目的
  • マネタイズの仕組みや運営のイメージ

思い至った背景や理由

思い至った背景や理由は必ず聞きましょう。
これが聞けているかないかで全く違うものが出来上がってしまいます。
クライアントにはそのプロダクトを作る背景や理由を必ず持っています。
また、それはクライアント自身も気が付いていなかったりします。
そのため、こちら側が引き出してあげることも大切になります。

例えば、サービスAを始めたいクライアントがいたとします。
サービスAには類似サービスが存在しています。
けど、クライアントはサービスAを始めたいと言っています。なぜでしょう?
クライアントは類似サービスがあることを知っているけど、使いづらさや機能が足りないなくてやりたいことができないなど、何かしらの課題感を感じていたのかもしれません。
類似サービスは海外でのシェア率が高いけど、国内ではあまり知られていないのかもしれません。

と、サービスAを始めたいクライアントにはサービスAを始めたいなりの背景や理由を持っています。
それをしっかりとヒアリングすることが一番大切です。
また、そのプロダクトに対してクライアントが何を大切にしているのかも一緒に押さえておきましょう。

目的

次に、プロダクトの目的です。
背景や理由をしっかりとヒアリングできていれば、自然と目的が出てきます。
反対に目的がわからないということは、背景や理由をしっかりとヒアリングできていないという証拠です。
そして、目的はしっかりと言葉や文章にしてクライアントとは共有し、認識を合わせておきましょう。
認識を合わせないまま進むと大きなズレになり、大事故に繋がる可能性があります。

マネタイズの仕組みや運営のイメージ

最後にマネタイズの仕組みや運営のイメージついてです。
言葉が悪いかもしれませんが、プロダクトは売れることが最終的なゴールになります。
そのため、マネタイズの仕組みや運営イメージはしっかりと聞きましょう。

プロダクトをどうやってお金に換気するのか?
月額費用なのか?買い切りなのか?従量制なのか?
利益率はどれぐらいなのか?
集客の仕方は?
イレギュラーが発生した場合は?
などなど。。。

クライアントも全てを考えているわけではありません。
ここはヒアリングと言っても、クライアントと一緒になって考えましょう。
マネタイズの仕組みや運営のイメージがあると業務フローが書けるようになるため、
プロダクトの輪郭が見えてきます。
さらに、要件が整理できるようになるため、優先度が見えてきます。

2、類似サービスについてしっかりと調べる

類似サービスについてはしっかりと調べましょう。
類似サービスと比較して優れている点や劣っている点を把握しておくことで、
クライアントへの提案の材料になりますし、類似サービスがあるということは
ベースとなる骨格があるのと同じです。それを知っているかどうかで、プロダクトへの理解のスピードは変わり、最終的にリリースまでのスピードも上がります。
ただし、類似サービスに似せすぎてしまうということに注意しなければいけません。
せっかく新しくプロダクトを開発するのに、類似サービスを模倣しただけになる可能性があるためです。しっかりとクライアントからヒアリングができていれば、類似サービスはあくまで参考程度にとどめておくことができると思います。

3、最短コースでクライアントのやりたいことを実現する

小規模案件ではとにかくスピードが命です。
そのため、最短コースでクライアントのやりたいことを実現してあげましょう。
機能はクライアントのやりたいことが叶えられる程度に抑え、他の機能についてはリリース後のエンハンス開発にするなどして、最短コースでのリリースを目指しましょう。

まとめ

ここまでのことをまとめると、

  • クライアントからしっかりとヒアリングをする
  • 類似サービスについてしっかりと調べる
  • 最短コースでクライアントのやりたいことを実現する

とにかくヒアリングが大切だと記事を書いて改めて感じました。

最後に

今までtoBの業務アプリを開発してきて、初めてtoC向けプロダクト開発を経験しました。
toBはかっちりと作るというイメージですが、toCだととりあえずリリースして後から機能を充実させるという考え方が必要と感じました。
次同じような案件があったら、今回の反省を活かして頑張っていきたい!!!
また、あくまで個人の意見です。参考程度に収めてください。
ご指摘やアドバイス等を頂けると、励みになります!! (๑>◡<๑)

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