本屋さんを開催する技術(RubyKaigi 2025 follow up)
技術イベントにおいて趣味で本屋をやっているささだです。
さて、レポート6回目です(過去の記録はこちらから → @. bookstore | @. bookstore site)。
RubyKaigi 2025 follow up で出店させていただきました。
最初に、今回の結果とあわせて6回の変遷を書いておきます。
技術イベント | 日数 | 参加者数(だいたい) | 仕入れた点数 | 仕入れた冊数 | 売れた冊数 | 売れた冊数 / 人数 | 売れた冊数 / のべ人数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Kaigi on Rails 2024 | 2 | 600 | 16 | 65 | 65 | 0.11 | 0.05 |
東京Ruby会議12 | 1 | 300 | 40 | 99 | 66 | 0.22 | 0.22 |
RubyKaigi 2025 | 3 | 1500 | 99 | 498 | 494 | 0.33 | 0.11 |
関西Ruby会議08 | 1 | 280 | 22 | 65 | 57 | 0.20 | 0.20 |
SRE NEXT 2025 IN TOKYO | 2 | 600 | 30 | 145 | 141 | 0.24 | 0.12 |
RubyKaigi 2025 follow up | 1 | 84 | 7 | 12 | 12 | 0.14 | 0.14 |
今回は売れた冊数/人数が悪いですね。全部売れたのにね。というのも、冊数自体がすごい少ない、というのがあります。
準備
今回は、自分も運営に関わっているイベントなので、「やろかー」「いいよ」みたいな軽い感じでした(会場の ANDPAD 様、ありがとうございました)。
というか、今回の出店の目的は、チケット1,000円の電子決済対応をする、ということでした。これが今回の新しいところ。で、ついでに本も少し並べとくか、という。
選書
今回は本を売る / 並べることが目的ではないので、選書は私が欲しい本、およびそれっぽい新刊。
具体的には次のとおり。
出版社名 | 発売年 | タイトル |
---|---|---|
オライリー・ジャパン | 2025 | Linuxカーネルプログラミング 第2版 |
オライリー・ジャパン | 2025 | Async Rust ―高いパフォーマンスと安全性を両立するRustによる非同期処理 |
オライリー・ジャパン | 2025 | SQLアンチパターン 第2版 ―データベースプログラミングで陥りがちな失敗とその対策 |
技術評論社 | 2025 | 原論文から解き明かす生成AI |
技術評論社 | 2018 | OSSライセンスの教科書 |
技術評論社 | 2025 | [作って学ぶ]OSのしくみⅠ |
技術評論社 | 2025 | [作って学ぶ]ブラウザのしくみ |
「OSSライセンスの教科書」は、1冊くらい自分が買っとこうかと思って、最近のイベントには毎回1冊仕入れてるんですが、1冊くらいだと誰かが買ってくれるという。
「原論文から解き明かす生成AI」は重版したらしいので景気がいいですね。
そういえば、今回は数が少なかったので、全部買いきりでした(余っても返本できない)。まぁ、余ったら Kaigi on Rails にもっていけばいいかなって。
備品
一切の新規備品なし。iPad pro を買い替えるか凄い悩んで、まだ買ってません。どーしようかな。次の Kaigi on Rails で激しく使いそうなんだよなー。
決済システム
今回も STORES 決済とレジを利用しました。無料プラン。冊数も少なかったし、全部ポチポチとアイテム登録しました。
iPad 壊れてるし、iPhone 版の STORES レジが出たということで、使ってみようと思ったんだけど、アイテム選択して会計するんじゃなくて、金額入力して会計、って機能しかないみたいで、諦めました。レシート印刷も対応していないっぽい?
結果
開催の様子
売り上げ
- 仕入れた点数: 7点(今回は同人誌なし)
- 仕入れた冊数: 12冊
- 売り上げ合計: ¥62,181
- 経費
- 商業誌仕入れ:¥38,966
- 決済手数料: ¥1,643
- その他経費: ¥17,000
- 収支: ¥4,572
12冊しか売れてないのに、売り上げが6万円くらいなのは、チケット販売(電子決済)分の 17,000円分が入っているからです。
チケット1,000円は54人から頂きまして、そのうち17人が電子決済を選んだという感じ(他の人は現金)。受付やってたんですが、結構まごまごしちゃったかなぁ(iPad が壊れてて入力が大変困難だった、というのも)。そういえば、1人の会計をミスした(ちゃんと入金できなかった)、というのもありました。難しい。
次にやるなら、受付と電子決済を別の列でやればよかった。野良イベントだけど電子決済できたのは、ちょっと良かったんじゃないかなぁ。決済手数料はだいたい 17,000円の3%で500円くらい。弊本屋が「受付スポンサー」と名乗った所以です(あと私という受付の労力)。
そういえば、現金がつまり 37,000 円分あって、久々に現金の束を見ました。やっぱり扱いがとっても面倒ですね。ミスがないかドキドキしちゃう。電子決済、事前決済に寄せていきたいなぁ。
3冊売れ残ったんですが、私が欲しかった本なので買いました。ということで、完売。自分で買わなかったら、収支はマイナスですね。
アンケート
今回はアンケートはなし。
まとめ
というわけで、メインは受付、参加費徴収としての参加でした。コツもつかめたし、またやってもいいな。
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技術イベントでの本屋のご用がありましたら、よかったらお声掛けください(技術イベントで技術書の販売をしませんか? | @. bookstore)。まぁ、私がやる必要もないので、似たような試みがどんどん広がるといいと思っています。
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