AWS Certified Solutions Architect - Professionalの更新記録
はじめに
この度 "AWS 認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル(SAP-C02)"に合格し、無事更新することができました。
2022年3月23日にSAP-C01に合格していましたので、今回2025年3月2日に合格できましたが、落ちていたらギリギリでした。
ほっと胸を撫で下ろすとともに、結果としては3年前に初めて受験した時よりも高得点で、試験準備もかなり楽になったと感じましたので、その理由を整理してみます。
結果
今回(2025年3月)
前回(2022年3月)
790点から852点に改善しました。前回は結構ぎりぎりでしたし、実際に知識不足感も実感としてあったため納得感のある点数です。
今回の準備
書籍
今回はプライベートが忙しかったという言い訳の下に、あまりがっつり準備はできていなかったのですが、以下の本だけを1冊すべてやりきりました。
AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル 第2版 ~試験特性から導き出した演習問題と詳細解説~
本書は第二版です。
AWS Certified Solutions Architect - Professionalは2022年11月15日にSAP-C01という旧形式から、SAP-C02という新しい形式の試験に更新されているのですが、その新しい内容に対応した待望の第二版となっています。
AWS Certified Solutions Architect - ProfessionalのSAP-C01とSAP-C02の違い
項目 | SAP-C01 | SAP-C02 |
---|---|---|
実施期間 | 2022年11月14日まで | 2022年11月15日から |
試験分野数 | 5分野 | 4分野 |
試験時間 | 180分 | 180分(変更なし) |
問題数 | 75問 | 75問(変更なし) |
合格ライン | 750点/1000点 | 750点/1000点(変更なし) |
試験対象サービス数 | 約100 | 約158 |
新規追加分野 | - | ワークロードの移行とモダナイゼーションの加速 |
削除された分野 | - | コスト管理、移行計画 |
試験分野と配点 | ・組織の複雑さに対応する設計:12.5% ・新しいソリューションの設計:31% ・移行計画:15% ・コスト管理:12.5% ・継続的な改善:29% |
・複雑な組織に対応するソリューションの設計:26% ・新しいソリューションのための設計:29% ・既存のソリューションの継続的な改善:25% ・ワークロードの移行とモダナイゼーションの加速:20% |
重点分野の変化 | - | 複雑な組織に対応するソリューションの設計(12.5%→26%) |
コスト管理の扱い | 独立した分野 | 各分野に統合 |
IoTサービス | 出題対象外 | 出題対象に追加 |
移行関連 | 「移行計画」として独立 | 「ワークロードの移行とモダナイゼーション」として再編 |
やったこと
AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル 第2版 ~試験特性から導き出した演習問題と詳細解説~ をすべて読み切りました。
本書は最初にざっと全体の出題範囲のサービスの概要を説明し、そのあとすぐに試験分野ごとに想定問題と回答、その解説を示しながら、実践形式で試験対策を行います。
そして後半部分は模擬試験となっており、本番同様に75問を180分で解く、という構成になっています。
私は模擬試験は行わず1問ずつ、「自分で考え回答する→回答と解説を見る」ということを75問すべてに対して行い、間違った問題には付箋を貼っておき、あとで見直せるようにしておきました。
やったことはこれだけで、合計で10時間程度かと思います。
合格の要因
前述の書籍での準備が非常に大きかったです。
普段AWSの設計構築をしていると言っても、どうしても使ったことのないサービスや馴染みのないサービスはありますし、その特徴も詳しくありません。このあたりは積極的に知識を取りに行くしかないため、書籍やBlackBeltでの学習が必要になると思います。
もちろん書籍で完璧に対策は難しいのですが、私の場合は幸いなことに普段の業務においてControlTowerをはじめTransitGatewayやSecurityHubなどマルチアカウント構成でよく利用される構成に慣れ親しんでいたということもあり、前回より得点できたものと考えています。
それでも書籍で学習したところが50%以上は役に立ったと思います。ありがとうございます。
さいごに
長文の問題が75問、時間も180分というタフな試験ですが、試験範囲はAWSを企業で利用していく上で必須のサービス、プラクティスにあふれていますので、実際のユースケースに近い課題に対してどうするか考え、答えを出していくという点で非常に有用なトレーニングにもなっていると思います。
また3年後、頑張って更新します。
※12冠の方がたくさんいらっしゃいますが本当にすごいですね。試験を10回以上受けるのを考えるだけで気が遠くなります。すごいなぁ・・・
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